クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン

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第22話 出口のない迷路 Legacy

脚本/Edward Allen Bernero 監督/Glenn Kershaw
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一人のホームレスが古い精肉工場へと運ばれ殺害される。

ギデオンは講義前に、自分のオフィス内でフィルムで映画
(チャップリンの寄席見物)を見ていた。
ギデオンは講義の際にストレスの除き方を教えるためにこのフィ
ルムを持ってきたのだという。
そこにホッチナーがやってくる。ギデオンの曾じいさんはシカ
ゴの映画会社で会計士をしていた為にこういう珍しいフィルム
が存在していた。1920年に倒産したエッサネースタジオに勤務
しており、その際もらった映画のプリントだという。

そんな中、BAUに
カンザシスティ市警察からマクギー刑事
やってくる。対応に出たJJは用件を聞くと、行方不明者の件
で捜査ファイルは無いという。マクギーはジャンキーやホーム
レスの地区を巡回しており、毎日路上で接触した人物をメモ
しているが、毎週それらの人物が減っているという。JJは貴方
の功績によって犯罪者が減ったのではないか?とするが、ボクは
何もしていないとし、いくら何でも急にそこから人が減るのは
おかしいと告げる。自分が知っているだけでも63名が減っている
と聞きJJも異変を感じる。
マクギーに手紙が届いたとし、その手紙には"手柄を横取りして
いる"との趣旨の内容が書かれていた。確信はあるけど納得できる
証拠がないという。
JJはBAUの職員にもその話を通すが、ホッチナーは公式の要請
が無いとBAUとしては動けない事を告げ、ホッチナーはマクギー
の上司と協議する事を約束する。

マクギーは事細かくメモに記していた。恐らく彼は強迫性障害
者なのだろうという。
一方リードはヨークシャーで起きた切り裂き魔の犯人は、犯罪の
主旨を社会悪の清掃をすると思っていた事を告げ、それと今回の
犯人は類似する心理が働いているのではないかと告げる。

ガルシアは行方不明者の不明者リストと照合するが、誰一人
として失踪者として届け出がなかった。

カンザスシティ市警察へ行くと、上司のライト警部と逢う。
マクギーは既に上司にこの件を報告していて、上司からは報告
済みの案件だとして取り合ってもらえなかった。
ホッチナーが直接ライト警部と話し合うが、FBIの協力は要ら
ないという。

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失踪者届けは出ていない物の、カンザスシティ市警察の刑事・
マクギーが町中から売春婦、ジャンキー、ホームレスたちが
一年前から次々と消えている事をBAUに相談する。市警察の
上司・ライトはその話を信じずに居たためにFBIに捜査協力を
求めるが・・・

63名の人物が町から消えているのに警察官は何もしない。
所詮はホームレスだとして人権を疎かにしている感じ。

ドラマとしては、マクギーが強迫神経症だった事と、この手の
猟奇的犯人は比較的分かりやすい犯人像であり見つけやすい
という事から捜査が始まると意外と早くに事件が解決に向かった
事が功を奏した。

BAUが導き出したプロファイルは、
近くにいれば不快な印象を与える人物で、浄化殺人、殺人は
悪いことだと認識しつつも、世直しだとして正当化している
一面がある事。単独犯で、パートナーが居れば従属関係にあり
強迫神経症を持っていること。反対意見があるということを
決して受け入れず。失踪事件は一年前から起きているので
その頃にストレス要因が有り、職業には就いて折らず、殺すこと
しか頭にないというものだった。

今回のBAUは殆どオフィス内でやりとりが行われて、捜査する
間もあまり無かった。
モーガンがホームレスにも優しい一面があった事が印象的な
くらいか。

捕らわれた女性・マギーが、ホラー映画さながらの怖い役目
を果たした。監禁され次々と痛い目に遭う彼女だけど、最後まで
気丈に振る舞う姿は勇気づけられる。
前回の第21話 殺人ハンター Open Seasonでも最後まで
生き残った女性の物語だったよね。

上司役を演じていたSteven Williams。
前にも何処かのドラマの中で言及した気がするけど、
10年くらい前にスカパーで放送していた「L.A. Heat」
オーガスト刑事役の人。チェース刑事とのコンビはそのまんま
映画「リーサル・ウェポン」みたいな感じがしたけどね。

ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

カル・マクギー (Kristoffer Ryan Winters) カンザスシティ
マギー (Bre Blair) 監禁される女性
ライト (Steven Williams) カンザスシティ警部
チャールズ・ホルコブ (Tahmus Rounds) 犯人、精肉業者
スティーブン・フォスター (Ronnie Steadman) ホルコブのしもべ

--- (Jack Donner) 老人
モナ (Mary Gillis) ホームレス、誘拐されそうになる老女
ベニー (Wil Garret) ホームレス、
--- (Joel Heyman) 刑事


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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