クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン

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第23話 史上最強の敵 −再び− No Way Out II: The Evolution of Frank

脚本/Simon Mirren 監督/Edward Allen Bernero
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ギデオンは花屋で花を買う。何を買えば良いのか分からず適当
に見繕うよう店員に告げる中、ホッチナーから電話が鳴る。
BAUの存在に対して評定が下されようとしているとし、指定さ
れた捜査官のファイルの提出を求められているという。今年は
とにかく問題が有った年だというギデオン。しかしホッチナー
は自分のファイルだけ要求されなかったことを不安に感じて
いた。
そんな中、ギデオンは
ジェーンの姿を見た気がした。ジェーン
とは
【#13 史上最強の敵で殺人鬼フランクと相思相愛になり
フランクが人質と交換で逃走した女性だった。

勘違いか?とギデオンは考えるが、次の瞬間ギデオンの携帯に
電話が鳴る。着信は
サラからだったが、電話に出たのはなんと
フランクだった。彼女を巻き込むなと告げるギデオン。フランク
はジェーンがギデオンの元に行ったとし、返せと要求する。

ホッチナーは査定員の
エリン・ストラウスと面接する。
彼女はホッチナーに金曜日に何が有ったのかを尋ねる。

金曜日とは、ホッチナーとギデオンが電話した日の事。
午後7時15分に二人は電話を交わし、ギデオンからホッチナー
に自分の自宅にBAUを来させるよう告げていた。しかしギデオン
の家に着いた頃にはギデオンの姿はなく、ベッドの上には女性
サラ・ジェイコブズの遺体が有った。血まみれのギデオンが
部屋から出て行くことが目撃されていることから、容疑者は
ギデオンであり、彼の関係者であるBAUの捜査員達は、この一件
の担当からハズされる。
被害者サラの内臓はえぐり取られていた。
ホッチナーはJJらにすぐに携帯電話で写真を撮り、ガルシアに
送れという。
現場を見る限りでは押し入った形跡はなく、被害者に防御創
がなければ、容疑者をあっさり家に招き入れている事が分かる。
しかし恐らくそれはサラがギデオンの到着を待っていたからで
反撃するまもなく犯人に殺害された為のものだろうと分析される。

相手は性的サディスト。高濃度の
ケタミンが検出されている事
や肋骨が抜き取られている事から、犯人はフランクで間違い
なかった。しかしこれまでのフランクはジェーンの為に
肋骨を
抜き取って
おり、今回の件では被害者の手の中に肋骨が握らされ
ていることから、我々に対するメッセージだろうとホッチナー
は呟く。ホッチナーはまずはギデオンを探そうと告げる。

そんなホッチナーの元にギデオンから電話が鳴り、もう少し
で捕まえられそうだったこと。しかし人混みに紛れて発砲する
事が出来ず逃がしたという。フランクはゴミ捨て場で何かを
捨てていた事を告げる。奴は俺を探しに来たのであり、もう少し
早く帰宅すればサラを死なせずに済んだと後悔する。

ゴミ箱にはサラを殺害したときに付着した返り血のついた洋服
だった。そんな中、一人の少年がモーガンの元にやってくる。
フランクからのメッセージで、早くジェーンをよこさないと
みんな殺すというものだった。

ギデオンの部屋から無くなったものの中に、ギデオンが記して
いたメモ帳が有った。そこには一ページ目に何かのリストが
書かれていた事が分かる。恐らくギデオンが助けた過去の人物
の事が書かれていたものであり、フランクはその人物を全て
皆殺しにすると言っているのではないかという。

その頃ギデオンはガルシアと合流し、友人の居るスミソニアン
研究所にいくとここを捜査支部の様な形にする。

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ギデオンの前に再び連続殺人鬼フランクが現れる。
フランクは自分の元からギデオンの元に恋人のジェーンが逃げ
たと勘違いし、ギデオンに返すよう要求。そして返さないと
次々とギデオンの大切なものを奪うとして彼の心の拠り所に
している人物たちを襲っていく。果たして捕まえることは出来る
のか。

相変わらずぶっとんだ人たちの話で、フランクはともかくジェ
ーンの行動心理は全く理解できるものが無かった。
この世では自分たちの事を理解してくれる人がいないという事で
勝手に旅立つのならば最初からそうしていれば良いのに、どんだけ
迷惑を掛けていくのだかね。

フランクを捕まえる為に彼の進化の過程を思い描いていく。
原点を探ることは大切だけど、そんな事で本当に見つけることが
出来るのか?と思ってみたりもする。しかしドラマでは、成長
のルーツを探ることで、上手くフランクの言葉の中から
彼の求めるもの、そして彼が何者なのかを掴んでいく。

ちなみにフランクの母・メアリー・ブライトコフは娼婦で、
そんな幼少期の体験から女性を殺害するようになった様子。
子供の頃のフランクは金がかかるとして3つくらい仕事を掛け持ち
していたとするけど、なんでそんなに金がかかったのだろうか?

最後はギデオンがフランクの事をお前は特別な存在でも何でも
ないとして卑下するような言葉を投げかけていたけど、
娼婦嫌いの浄化殺人者として成長せず、何故そんな形の殺人を
繰り広げていたのだろうか。
特定の年齢層の女性の殺人傾向も、母親の面影が全て影響されて
いるようだ。

ちなみに今回出てきた登場人物の過去の事件。

レベッカはs1 #22 "地獄からの挑戦状 -前編 -"s2 #1"地獄
からの挑戦状 - 後編-
"
で助けた女性。
トレイシーはs2 #6 "森の中の殺人鬼"で助けた女性。

シーズン3はホッチナーがBAUのリーダーから引き落とされるのか
そしてプレンティスがエリンに協力してホッチナーを引きずり
下ろすことに荷担していくのか。

ホッチナーが最後にBAU職員の事やエレンの事をプロファイル
するけど、どれも的を射ている感じでずばり指摘していたね。

ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


フランク (Keith Carradine) 殺人鬼
ジェーン (Amy Madigan) フランクと相思相愛
トレイシー・ベル (Elle Fanning) 誘拐される子
サミュエル (Wolf Muser) スミソニアン研究所・所長
サミー (Gina La Piana) 花屋の店主
Mrs.ベル (Rebecca Lowman) 母
Mr.ベル (Josh Barker) 父
エリン・ストラウス (Jayne Atkinson) BAUを査定
レベッカ・ブライアント (Amanda Bernero) フランクに殺される
ジェン (Melonie Mack) 留置所に居る女性
レオポルト (Austin Herda) フランクからのメッセージを
サラ (Moira Squier) ギデオンの愛する女性
ジャクソン (Leo J Clark) 花屋でギデオンの後ろに並ぶ
--- (Natalie Graziano) 看守
--- (Donnell Turner) Apartment Super


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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