クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン3 製作総指揮: マーク・ゴードン http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s3/

Jan. 23, 2008
第13話 野心の果て Limelight

脚本／Dan Dworkin、Jay Beattie 監督／Glenn Kershaw
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ペンシルバニア州サウスフィラデルフィア。
支払いの滞ったガレージを競売人が売りに出す。
スチューとドウェインはガレージを買い取り掘り出し物を見つけ
て儲ける商売をしていた。250ドルが上限だと考えていた二人
だったが、スチューはこれだという感じがするとして450ドル
で購入する。購入後に二人はガレージの荷物を調べると鍵の
かかった木箱が有る事に気がつく。きっと宝が入っていると
して期待する中で、中にはSM関係の本、資料、そして日記が
入っていた。あまりに猟奇染みていた為に二人は警察に連絡を
採る。

BAUでは貸倉庫から出たという殺人を示唆する資料が送られて
きたとして資料を精査する。リードは文章には未来形で書かれて
居る事からも妄想だろうという。しかし何箱か有る為にロッシ
はリードと共に現地に行って殺人事件に繋がるかどうかを
調べようという。銀河帝国の興亡の三部作の朗読テープを
持って行くとリードは出張に期待する。

リードとロッシはFBIフィラデルフィア支局へ。
ジル・モリスはロッシの事を尊敬しており来てくれた事に感謝
する。ジルは資料が置いて有る会議室に二人に案内すると、
ジルは文章は性的犯罪者のもので、かなり大物だと告げる。
貸倉庫の借り主はルイス・アイヴィーという人物だが半年間
滞納した為に競売に掛けられたという。文章は几帳面そうだが
半年も滞納したという事が気になる。
リードとロッシは深夜にまで及び全ての資料に目を通す。
そこにはレイプ道具、戦術ナイフ、誘拐などの方法が書かれて
いた。全てを見るとロッシは事件性はないと判断する。確かに
精神を病んだ人の持ち物だろうが妄想を実行したという確証は
見られないとの事だった。しかしジルは突然実は見せていない
ものがあるとし、外皮の収集は犯行の前触れであろうことを
告げ、髪の毛が見つかって居る事を告げる。それを見せられる
とロッシはすぐにチームを呼び寄せるよう告げる。

BAUチームがやってくると、他の荷物は貸倉庫にあることを聞か
される。中身は子供のオモチャみたいなものばかり。
ホッチナーはモーガンとプレンティスに倉庫に行って調べる
様指示する。
リードはこれまで見た資料では妄想は多岐に渡る為に犯人像を
絞り込むのは難しいという。文章や筆跡から掘り下げて欲しい
と告げる。
ロッシとホッチナーは倉庫にあった写真から分析するという。

プレンティスとモーガンはどちらが鋭い分析が出来るか
ランチを掛けないか?と告げる。子供の頃は健全な生活を
送っている事は、図式期(6歳)の絵の傾向を見ても明らかだと
いう。その絵には1976年と書かれていた為、現在犯人は38歳
だろうという。また絵にあった絵が自画像ならば犯人はは
金髪で白人だという。大きくなるに連れて絵の傾向が変わって
来ており、母親の姿が無くなっていること。家から出て行った
のかそれとも亡くなったのか。父は家計のやりくりによって少年
は相手にされなくなり、内向的になっていったのだろうという。
後はいつどういうきっかけで妄想が始まったのかということだ
った。

荷物の中に入っていた雑誌の中で一番古いポルノ雑誌は1982年
のものだった。SM雑誌のコレクターなのか。もしかすると父親
の所持していたものなのかもしれないという。工学、数学、
CADなどの教科書が見つかったことから、容疑者の仕事は修理工、
建設業、リフォーム関係ではないかという。またドレスが
見つかるが、サイズは様々で女装の趣味が有ったのではないか
という。

そんな中リードは文章の傾向から、電気ショックに一番興奮
しているであろう事が判明する。該当している被害者を捜すと
5年前にデイナ・フォスター(34歳)・不動産業の女性が殺害
されており、顧客に物件を見せるというのを最後にして失踪し
熱棒を押しつけられているという。服は記念に持って帰ったで
あろう事を告げる。この手の性的犯罪者にヘテロセクシャルは
よくある傾向だという。
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貸倉庫から発見された殺しを示唆する資料の数々は果たして
本当に実行したものなのか。それとも妄想を紙面に描きだし
ただけのものなのか。
BAUの捜査官たちに判断がゆだねられる中、支局のジルは
野心のためにマスコミに情報を流して、カメラの前で自ら
の存在をアピールしていく。それに刺激を受けた犯人は
行動を起こしていく。

また強烈なキャラクターが出てきましたね。
ジルのしている事も犯人が自分の存在をアピールしている
ことも共に自分の存在を世に知らしめようとする願望がある
のかなと思うと、方法論は違えど、どちらも人の命を利用
している事も有ってえげつなさを感じる。
ロッシがジルを見てかつての自分を見ているようだとして
エゴの危険性を訴えかけるも、容易に打ち消すことの出来な
いのが人々の際限のない欲なのかな。

これだけ酷い目に遭えば懲りるかと思ったけど、ある意味
凄い回復力のジルだった。

ドラマとしては冒頭にとっかかりから、何故ロッシらが
妄想ではなく実行していた事実を想像出来なかったのかが
少々気になる所。ガレージを見れば戦利品の女性の服が
有った訳だし、妄想のままで居られると思ったのだろうか。

過去に起きた事件ばかりだったので、なかなか事態は進展
しなかったけど、一人被害者が出た途端に一気に解決に
向かって急加速度を描いた感じ。

仕事を利用してターゲットを調べ観察していたこと。
ターゲットとして狙う女性は強くて清らかで高嶺の花の様な
人物を狙い性的奴隷にして罰していること。
真性の性的サディスト型「怒りの興奮型」だと言うことで、
犯人をプロファイルしていく。

ただ犯人も捕まろうとしていたとして思えない所もあるので
これ以上性的興奮も感じないところが有って表沙汰にし始めた
のだろうか?
BAUの職員たちも犯人の仕上げみたいな事を語っていたし、

因みに捜査官のジルを演じたAndrea Roth。
「リンガー 〜2つの顔〜」で、アンドリューの別れた妻で不気味な
母親像を演じていた。残念ながら「クリミナル・マインド」では、
このエピソードのみの出演。何らかのエピソードで使えそうな
気もするキャラクターだけどね。


■使用された曲

・Cyann & Benの"Sweet Beliefs"

■過去の事件

・テッドバンティ

ロッシが著作に際してインタービューしてポルノについて
尋ねた様だ。

「自分みたいな人間が生まれる原因はライ麦畑よりもハスラー」
だということ。

・チャールズ・カレン

大量殺人事件。マイケル・ストレンコ、フロリアン・ゴール
などを殺した人物だが、捜査官が捜査よりも報道を優先した
せいで被害者が増えてしまった様だ。

・テッドバンティ、ジェラルド・シェイファー

ダブルと呼ばれる一日に二人を拉致した犯人。

■偉人の言葉

・エウリピデス
自分がどんなひどいことを行うか分かっていたも、怒りは抑えら
れない。人間に最大の災いをもららすのが怒りである

・ルーシー・モード・モンゴメリ
世の中で何かを手に入れるには代償が必要である。野心を持つの
はいいことだが、かなえるのは高くつく