クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン3

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s3/




 

May 7, 2008
第18話 忍び寄るストーカー The Crossing

脚本/Debra J. Fisher、Erica Messer 監督/Guy Norman Bee
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メリーランド州シルバースプリング
ケリー・ダーズモンドはクリーニング店に行き、フォックスボ
ローでクスリを購入して帰宅する。すると自宅の前にはケリー
宛の手紙が届いている事を知る。アイツについて見つかってし
まったと告げる。

ボストンテロリズムセミナーで特別講演を依頼されてホッチナー
とロッシは参加していた。
セミナーが終わると
サフォーク郡アレクサンダーと名乗る
検事が、二人に相談にやってくる。二日前に20年間連れ添った
夫を殺害したオードリー・ヘンソンを逮捕し、自供したのだが
弁護士は
虐待女性症候群を訴えているというのである。しかし
これまでに暴力を受けたとする通報はなく、体中に傷跡など
も治療痕も無いのだという。アレクサンダーとしたは起訴前に
ウソだという事を証明したのだという。オードリー自身、面接
を望んでいる為にそこで話をして見極めて欲しいというものだ
った。自分には隠すことはないのだと言っているのだという。

JJとプレンティスはBAUに居ると、アンダーソンから来客が
有る事を聞かされる。ケリーというストーカー被害を訴える女性
とのこと。
JJはすぐにケリーに逢って話を聞くと、ここ二年間眠れていない
という彼女は、
ストーカーからの手紙が2年前から続いている
事を語る。2年前
アトランタに住んでいた時から始まり、
メリーランド州に半年前に引っ越ししたが、また先日手紙が
届いたのだという。地元の警察に話したが同情はするが、何か
起きてからで無いと動けないと言われたのだという。
JJも関心が薄そうな対応を見せると、彼女は突然メモ紙を
取り出し、ルー・エヴァンス、エド・ダーズモンド、ライアン・
スコット
の連絡場所を書き、私が死んだら三人に連絡してと
語る。

ホッチナーとロッシがセミナー中のために、JJはモーガン、
リード、プレンティスにこの件を話す。ストーカーは自分の
手紙の中に自分自身の部分的な写真を送ってきているのだと
いう。しかし顔が写っていない事から、見せる部分はコントロール
しているようだという。手紙には二人の未来について書かれて
おり、完璧な妄想の中で生きている典型的ストーカーだった。
しかし1000km離れた場所にまで迫って来ている事を考えると
ストーカーの中でも相当執着が強い事を告げる。

ボストンに居たホッチナーはガルシアに、オードリーの事を
調べて欲しいという。免許所、パスポート、共同名義の口座も
無く、
オードリーを証明するものは、出生証明書と結婚証明書
だけ
だという。オードリーが
実存する痕跡が無いとし、第二子
ネイサンを出産以降は病院にもかかっていないのだという。
夫には生命保険が掛けられているが、受取人は19歳で長女の
サラになっているのだという。

メリーランド州シルバースプリング警察。
地元警察官のベイリーはJJに対してBAUが行うほどの事件なのか
と問う。JJは事件の度に上司に許可をもらう為に報告している
が、今のシステムは間違えていることをプレンティスと共に
語り合う。デンバーで昨年男性が恋人に嫌がらせをしていたが、
被害届を警察も受け取れずに、彼女に硫酸がかけられた3日後に
なってようやく接近禁止命令が起きた事を語り、今でもその件
で後悔している事を語る。

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ホッチナーとロッシのリーダーたちがボストンで講演する最中
に、JJの元にストーカー被害を訴える女性・ケリーが現れる。
警察は未然に動けない事も有り、切実な様子を知ってJJは
皆を説得してこの事件の捜査に当たらせるが・・・

チームが二つに分かれて別々の案件に捜査するっていうのも
これまでとはまた別の趣があって面白かった。
ある意味では熟年組と若手組に分けられた感じで、既婚歴有り
と独身組が担当する面白い降り分け方だったのかも。
ホッチナーとロッシは二人合わせて4度の離婚歴だとしたけど、
ロッシが単に3度離婚しているってだけじゃないのか?

ストーカー事件は確かにBAUが動く程の事件なのかという事は
さておき、プロファイルとしてはし易そうな案件ではなかった
のかな。それ程複雑なプロファイルをしなくとも、相手から
勝手に近づいてくる事は明らかなので、そこを見張って取り押さ
えれば良いだけのことだと思うけど、そう簡単にはいかない
ところが有るんだよね。狙われている被害者もその行動を取っ
たら明らかに危険だと思わせる作りは、映画「13日の金曜日」に見
るホラー映画的味付けだった。ストーカーの妄想の世界を
壊さないようにして上手く解決に導いた案件だけど、ケリー
の恋人が誤爆して、隣人を思いっきり殴り飛ばしてしまった
傷害罪と、ストーカー被害とはいえ、実害が少ないところを
見ると、意外とすぐにまた犯行に及びそうで気が休まらない
のだろうな。

一方のホッチナーたちが解決していく精神的な虐待の流れ。
凄いのは子供たちまで掌握している父親の洗脳的な能力と、
20年間という長い月日を耐えてきた女性が何故その呪縛から
説かれたのか、その発端が知りたい気がするものが有った。
これが継母だというのならば分かるのだけど、子供たちも
母に対して精神的虐待に荷担しているという状況がにわかに
信じられないけど、先日日本でも家族・兄弟・親戚を巻き込んだ
女性ボスの殺人の連鎖事件が発覚したよね。
子供たちは父親に逆らえなかったのだろうけど、自分たちの
している事が異常だとは感じなかったのかな。

さてキャラクターの私生活ではJJの妊娠が発覚。
前回の恋人発覚から妊娠の流れが速すぎるな。
今回の被害者は彼氏に対して無断で堕胎していたみたい
だけど、JJはちゃんと彼氏に説明していた。
実際にこの時、ジャロウ役のA.J. Cookさんは妊娠していた
ようで、その為にこんな形での妊娠エピソードを挿入した
みたい。結婚の相手は大学時代からの友人で、2001年結婚、
2008年9月13日に出産とのこと。このエピソードがアメリカで
放送したのが2008年5月7日なので、もう結構お腹がぽっこり
していたのかな。顔や容姿を見る限りでは妊娠している
様な見えないんだよね。



■使用された曲



■過去の事件

ストックホルム症候群

パトリシア・ハーストとエリザベス・スマートの名前を引き合い
に出して説明していた。


■偉人の言葉

クリスチャン・ネステル・ボヴィー

人は何かしらの妄想なくして幸せになれない。妄想は現実と同じくら
い幸せに欠かせないものなのだ

スーザン・B・アンソニー
女は男に頼らず自分の身を守る術を学ぶべきである

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

ケリー・ダーズモンド (Bonnie Root) 弁護士、ストーカー被害
ライアン・スコット (Jeffrey Pierce) ケリーの恋人
スティーブ・ベリー (Brad Beyer) シルバースプリング署刑事
マイク・ヒックス (Scott Lowell) 犯人
エヴァ・アレクサンダー (Barbara Eve Harris) 地方検事補
オードリー・ヘンソン (Mary-Margaret Humes) 夫を殺害した
サラ・ヘンソン (Aviva Baumann) 長女
ネイサン・ヘンソン (Victor Z. Isaac) 長男
ナンシー・ファーガソン (Julia Sanford) ケリーの秘書
アンダーソン (Brian Appel) FBI捜査官
--- (Angel Parker) Cashier
--- (Guy Nardulli) Undercover Cop
--- (Kosha Patel) Clerk
--- (Jon Barton) Swat Leader
ジェナ (Courtney Henggeler)
ハンナ (Camden Singer)



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