クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン3

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s3/




 

May 21, 2008
第20話 ニューヨークに潜む罠 Lo-Fi

脚本/Chris Mundy 監督/Glenn Kershaw
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地下鉄スプリングストリート駅
旅行客のトムは地下鉄に乗ると、地図を見ながら誰かに道を
尋ねようとするが、声を掛けてもみんな素通りしてしまう。
そんな中
フードを被った男が突然トム目掛けて近距離で発砲
していく。

残業しているホッチナーの元に電話が鳴る。
JJも帰宅して、彼氏のウィリアムと電話して合流しようとする
中で、突然ホッチからチームを招集するよう言われる。

チームが集まる中、
NYで二週間に5件の銃撃事件が起きている
事を語り、今回はガルシアにも現場に同行して欲しいとの事。
犯行は日中に行われていて
22口径の銃で頭を一発撃ち込んで
殺害しているという。リードは22口径の銃弾の音は152デシベル
なのでニューヨークの様に常に100デシベルを越えている様な
場所では発砲しても周りが気がつかない事も有るのだという。
今のところ被害者同士に繋がりはまるで見つかって居ないと
いう。三つの犯行が監視カメラに写っているがどれもフードを
被っていて下を向いているので顔は見えないとのこと。
無差別犯による仕業なのか。だとしたら、
「サムの息子」
再来かも知れないと口にする。

ガルシアは二年に一度の出張だとし、これからは私も現場に
行きたいと語る。
事件はホルズキッチン、マレーヒル、ローワーイーストサイド
チャイナタウン、イーストハーレム
で起きており、
性犯罪
でも物盗りでもない
という。
地理的な繋がりもないとの事。
一日置きに人を殺害していると。

ホッチに電話してきたのは、ケイト・ジョイナーだった。
NY市警察の支局長で、イギリスとの二重国籍を持って居ると
いう。母親がアメリカ人で、ホッチはかつてロンドンで組んだ
のだという。現在はロンドン警視庁に出向していて、優秀な
人物だった。

FBI・NY支局へ
BAUはケイトの元に到着する。一同ケイトを見るとヘイリー
そっくりだなと。
ガルシアはNY市警には監視システムが整備されているのかと
問うと、設置はされているがまだ未熟でアメリカのプライバシー
法が邪魔しているのだという。しかしそれでもある程度は成果
を出して居るとのこと。ガルシアにはこの支局で監視カメラの
映像の分析を担当して欲しいという。リードは地図を用意して
欲しいという。
また市警察との合同捜査により、ブラスティン刑事クーパー
刑事
も同行することになっていた。しかし命令系統は全て
ケイトを通して行って欲しいと告げる。
ケイトはホッチを呼び出すと二人で話したいという。
その姿を見て、モーガンやプレンティスたちは、
二人はロンドン
で何か有ったのか
と噂する。

ガルシアは技術班のリサの元に行く。
この場所には滅多に人が来ないというリサは、ガルシアと
システムについて話をする。使用しているシステムはリナック
スでRAMは4G、CPUはDual Core Quad 3GhzでGeForce8800 ULTRA
、ファイアウォールにはシスコASA5500を使っているとのこと。
市内には4468台のカメラが有り、顔認識を試すという。ただし
人混みを分析するもので、
犯人は大抵警察の反応を見たがる
ので現場に戻ってくる
のだという。

被害の有った地下鉄駅ホームに見に来るBAUたち。
犯行を犯せるのは我慢強い人間であり、被害者が一人になるの
を待っていたのだろうと。現場に居たブラスティン刑事が
不機嫌そうな顔をしているのを見てロッシが声を掛ける。
ロッシはイギリス人のケイトが現場を指揮していることに不満が
あると思っていたが、刑事は
自分の街でこんな事件が起きて
いることに許せない
のだとし、本気で取り組んで欲しいだけだ
という。
リサは半年前から今の職場についたが、数々の犯行現場の映像
を見たが頭を打ち抜かれる映像を見るのは、今でも気が滅入る
事を語る。ガルシアは私の場合、好きな物で周りを飾るのだと
いう。リサはそれは規則違反だとするが・・・

目撃者は多数居るが、
みんな証言がバラバラだった。
特に民族に関しては、黒人・白人、アフリカ系、アジア系
ヒスパニックなど話す人によって違うのだという。凶器の銃
は過去10年に渡って一度も使われていないものだという。
22口径の銃が使用されているなんて珍しいとし、
イスラエル
の情報機関モサド
は今でも政治暗殺に使用しているくらいだと
いう。
少しずつ犯人の行動をプロファイルしていく中、
犯人は秩序型
でカメラの位置を調べていることなどを突き止めていく。

過去半年の銃絡みの事件を見せて欲しいというリードは、
これまで起きた事件以外の場所での犯行現場の事件を知りたい
という。自宅傍では犯行を行わない反地理的プロファイル
だという。またこの犯人は犯行時間帯が全て同じであり、
特に特定の場所に拘っていることはないのでマンハッタン中が
危険だという。

そんな中、またしても町中で屋台でランチを購入していた
ビジネスマンが殺害され、現場には
"死に神"のタロットカード
が置かれていた。
本当の無差別犯は止めようがないという。

一方ホッチナーはモーガンに対して、事件解決をしないと
ケイトは異動させられるとし、その支局の後任にはモーガンの
名前が挙がっていることを聞かされる。
スコットランドヤード
から引き抜いておいてあっさりとお払い箱にするのかと
告げる。

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ニューヨークで次々と白昼堂々銃殺される事件が発生する。
被害者には何の共通性もなく、ただ運悪くターゲットにされる
ばかりで犯行の意図の中に性的なモノ、金銭的なもの、怨恨的
なものが見つからず、BAUたちはもっと大きな意図が絡んでいる
のではないかと推察していく。


いよいよシーズン3の最終話。
珍しくホッチナーとモーガンが言い争う姿が有ったのも、
ホッチナーが今回のイギリス系女性のケイトに肩入れしていた
事による嫉妬心が働いたのか。
捜査に入る最初の頃にモーガンはすぐに現場に出ることを希望し
特に特急の駅がある14、42、59丁目駅には待機させるべき事を
唱えていたが、それをケイトが却下した為に事件を防げなかった。
ただ犯罪者が複数人いるということで、ここで犯行を防いだ
としても取りあえず流れは止められなかっただろうな。

2話またぎの話なので、今回は完全に序章扱い。
シーズン4に持ち越されるということで、すぐにシーズン3から
4を見られない人には相当ストレスがたまる流れなのかも。

プレンティスとクーパー刑事のやりとりは、前回ホッチナーが
法廷でプロファイル捜査の有効性を問われた際に、相手の弁護士
に対して見せたようなきめ細かい相手の性格を見抜くものだった
けど、今回はそのプロファイルをプレンティスが行ったという
ことで興味深いところだった。
ただ折角知り合ったクーパーもあっさりと撃たれてしまったけど、
正直被害にあったのがプレンティスじゃなくて良かったとしか
思えない所も有るな。

「死に神」のタロットの意味は、肉体的な死を意味するものでは
なく、引っ越し、昇進、結婚と行った環境の変化を意味している
としていたけど、テロリストが環境の変化を求めているという
ことなのだろうか。

これだけの人数の犯行・実行者が居るとプロファイルも何も
有ったモノじゃないなという感じもするが、テロリストによる
行動であると見抜ける要素にはなったのかな。

JJの彼、ラモンテーンがわざわざN.Yに来た。
彼はJJの為に警察官を辞める気なのかな。

そして最後に爆発したFBIの車には一体誰が搭乗していたのか。

ケイト演じているSienna Guilloryは、設定ではイギリスとの
二重国籍だったけど、実際イギリスの俳優さんのようだ。

■使用された曲



■過去の事件

サムの息子

無差別殺人事件として、引き合いに出された事件。
事件の後、現場に戻って自慰行為をしていたとかなんとか。


DCスナイパー

犯人は現場にタロットカードを残していったようで、今回の
犯人もその傾向を調べてそのように行ったらしい。

本来別れた妻を殺害しようとしたがそれがバレルのを恐れて
無差別に見せて掛けていたようだ。ジョン・モハメドと
相棒のマルボだったとのこと。

主従関係

犯人は二人居るとしていた際に、二人の関係にはそのような
傾向になるという事を指摘。過去のエピソードに於いても同様
にその傾向を説明していた事が有った。
レオナルド・レイクとチャールズ・ング。
ローレンス・ビッテイカーとロイ・ノリス。

■偉人の言葉

ヴォルテール
神の啓示を受けたと言い、夢と現実を混同する者を「妄信者」とい
い、錯乱のあまり殺人を呼び起こす者を「狂信者」という

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

ケイト・ジョイナー (Sienna Guillory) NY市警察支局長
ウィリアム・ラモンテーン Jr. (Josh Stewart)
クーパー (Erik Palladino) 刑事・撃たれる
ブラスティン (Jack McGee) 刑事・太っている
リサ・バートレビー (Monique Daniels) NY市警、ガルシアと
--- (Patrick Cupo) Cop
--- (Barry Pearl) Man
シェリー (Amie Farrell) FBI・NY支局
トム (Joaquin Perles) 地下鉄で殺される
--- (Jake Eberle) Cop
--- (Tiffany Coty) FBI Agent
--- (Brian Waller) Reporter
--- (Jon Barton) Swat Leader
--- (Doby Daenger) Punk Subway Rider

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