クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/




 

Nov. 12, 2008
第7話 悪夢の結末 Memoriam

脚本/Dan Dworkin、Jay Beattie 監督/Guy Norman Bee
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ネバダ州・ラスベガスの郊外で、イーサン・ヘイズ(5歳)
誘拐された事件を解決したBAU一向は、一時のラスベガスの
休暇を楽しむ。モーガンはスロットで楽しむが、プレンティス
は二日酔いに苦しむ。JJはそろそろ飛行機の時間だとして
出発することを告げるとリードは、みんなに2、3日残っても
良いかと尋ね、母・ダイアナとは久しぶりに逢ったので、
もう暫くここに残ると告げる。

リードは一人、
ラスベガス署にいくと、1984年に起きたライ
リー。ジェンキンス(6歳)
の捜査資料について見せてくれる様
頼む。当時の事件捜査を担当したというハイド刑事は、通報
した際に自分が現場に行った事を告げ、ライリーの事件で
最初に容疑を向けられたのは、父親・ルーと少年の兄だった
という。何よりも自宅の地下室で殺害されていたという状況
だった為に身内が疑われた。しかし
ジョンベネ事件も有り、
当初は協力的だった家族も警察には協力しなくなってしまった
のだという。

リードは資料を見ながら幼い時の事を思い出す。
ライリーが亡くなった時、リードは4歳だった。
リトルリーグで父・ウィリアムズが野球の指導をしていた時
の事だった。

リードは
ファウンテンビューホテルに戻ると、そこには
テレビドラマ「愛の病院日誌」を見ているロッシとモーガン
の姿が有った。モーガンはリードに対してお前の行動など
お見通しだとし、
記憶・夢の件で苦しんでいるのだろう
告げ、力を合わせて解決しようと告げる。リードは夢で
ライリーを殺害した人物がはっきり分かったのだとし、それ
は父親・ウィリアムだと語る。

モーガンやロッシは真相がわかっても平気か?と問う。
知らぬが花という事もあるとするが、シグナルは無視できない
というリード。モーガンは
フロイト的には父が出て行ったせい
でリードは子供時代を失われた為に、父親が殺害したとする
夢を見るのではないか
と告げる。

捜査資料では6歳のライリーは当日野球の練習があり、父親が
迎えにくることになっていたが残業で遅くなった為に、一人で
三ブロック先の自宅まで歩いて帰ったのだという。そして
帰宅した母親が居たいを発見したとのこと。口はテープで
塞がれて胸を9回刺していること。洗濯機の裏に遺体を捨てて
いったという。
犯人は白人の20代後半から30代前半で
ライリーとは顔見知りだ
という。リードはライリーの自宅から
は800mも離れていない場所に住んでいた事を告げる。しかし
自分の父親の事は全く覚えていない事を語る。
犯人は明らかに小児性愛者であること。リードに対して、本当に
この先の真相解明をしたいのかと問うと、必要な事だと語る。

リードは母・ダイアナに逢うと、父の事を聞く。
父は子供好きだったのか。他の人の子との関係はどうだったのか。
野球を教えていて扱いは上手かったという母。お前を普通の子
と同じ事をさせたがっていたのだという。リードは母に結婚
が見せかけだと思った事はないかと問う。ライリーの事を
決して空想ではなく父親が関係していたのかもしれないのだと
語る。

その頃、BAUでは
JJの出産予定日を3週間後に控えて、JJの
変わりにトッド捜査官に代役になってもらうことになっていた。
JJは仕事の優先順位について色々と教える。
事件を選んでいるのはJJだと知って驚くトッドに、JJは私なり
のプロファイルで優先度を決めている事を語る。

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BAUとして派遣された事件を解決したリードだが、生まれ育った
ラスベガスの地に戻ったことをきっかけにして、幼少期から
見続けている子供の殺人の夢の謎を解くために両親と対面
する。母・ダイアナは精神的ケアが必要な施設に入っており
リードは殆ど記憶のない父親・ウィリアムと対面する。

かつてロッシが抱えていた過去の傷を解き放った事が有った
けど、今度はリードの抱えていた問題を上手く解決を
図ったもの。

ネタ的に早い段階からリードの父親が犯人説を唱えすぎたので
絶対に違うのだろうなと思っていた。
犯行に関しては母親が何か知っているのだろうと思っていた
けど、まさにそんな感じだった。

地元警察も事件の真相を知りつつ敢えて何もしていないのだから
罪な感じだ。

母親に関してはある程度仕方が無いけど、何故父親が息子・
リードと向き合おうとしないのかがまるで理解出来ない。
リードが苦しんでいた心の傷が晴れたことで、その点では
良かったけど、これまでの期間、無駄にリードが一人で苦しん
でいただけと考えるとやはり両親に対する罪の大きさは計り知
れない。

リードも一歩間違えば被害者だったとする辺りが怖いところ。
リードは犯人の顔を見ているんだよね。

容疑者が判明した後には、更に別の事件が発生していた。
この辺の二重のトリックがちょっぴり事件を複雑にし、
リードの中の記憶を混乱させていた。分かってみれば単純な
ことなのにね。

父親がリードの記事を集めていたという辺りは感動だったし
母親が薬を敢えて封印して、リードの為に証言するのも
悪くなかったね。

それにしてもリードはコンピュータ相手のスロットにも
勝てるんだね。リードの素性をしている人が居れば
カジノは立ち入り禁止になりそう。

■過去の事件



■偉人の言葉

フリードリッヒ・ニーチェ
父親が語らなかったことを息子は語り、息子の手によって父親の秘密は明かされる

ギルバート・パーカー
記憶や後悔から逃れるすべはない。悔やんでも悔やまなくても、愚かな行いは一生ついてまわる


■使用された曲


デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

ジョーダン・トッド (Meta Golding) 捜査官、JJの代役、元テロ対策課

ダイアナ・リード (Jane Lynch) リードの母
ウィリアム・リード (Taylor Nichols) リードの父
ノーマン (Bruce French) 精神科医、施設
若い頃のスペンサー・リード (Andrew Astor)
ライリー・ジェンキンス (Justin Wren) リードが夢に見る殺された子
--- (Jon Barton) Swat Leader
ハイド (Xander Berkeley) ラスベガス署刑事
ルー・ジェンキンス (Brian Goodman) ライリーの父
ジャン・モヒキアン (Dee Wallace) カウンセラー、催眠療法
ウィリアム・ラモンタギュ Jr. (Josh Stewart) リードの父
バーノン・ダンカンソン (Vaughn Armstrong)
アドリアナ (Shirly Brener)
--- (David O. Combs) Sheriff
--- (Rachel Grow) Nurse
ゲイリー・マイケルズ (Andrew Harlander) 小児性愛者
--- (Paul Jeans) Desk Sergeant
--- (Lisa Tharps) Receptionist

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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