クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/




 

Jan. 21, 2009
第13話 逃亡家族 Bloodlinel

脚本/Mark Bruner 監督/Tim Matheson
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ジョーダンは自分の会見のせいで殺人鬼の犯行をあおってしま
い、その結果新たな被害者が出た件で、この先やっていけるか

自信を無くしていた


そんなジョーダンがBAUに血相を変えてやってくる。
アラバマ州警察からの依頼で、
夫婦が自宅で寝ている間に両親
は殺害され、10歳の娘・ケイトが行方不明になっている
という。午前
1時に発覚したもので、事件からは8時間が経過しているという。
誘拐事件のリミットは24時間だとして、30分で現地に出発しよ
うと告げる。

現場に行くまでの間、犯行現場の写真を見るBAUたち。
被害者は夫のジェフ・ヘイルと妻・ナンシー・ヘイル。二人
とも寝室で喉を切り裂かれていて、暴行された形跡はないとい
う。それを見たロッシは効率の良い殺し方だという。本当の
ターゲットは別にあるのではないかというプレンティスに対して
ジョーダンはターゲットでなく"ヘイル"という名前があるのだ
として神経質になる。
アンバー警報は7時過ぎには出ている事を
告げる。発見者は本当の父・ジム・シューレンであるという事。
現場は白人の中産階級が住んでいる土地だという。モーガンは
現場付近の上空からの写真が欲しい事を語る。

アラバマ州ハーヴェストに到着する。
現地の捜査官・ボー・ウィテカーがBAUのことを手引きして
くれる。ロッシとモーガンはウィテカーと共に犯行現場にいく
と、侵入は裏口からで目撃者は居ないという。ヘイル家は
人通りの少ない場所に建っていて、大通りまでは5kmは離れて
いるという。侵入の手口は稚拙でガラスを割り鍵を開けたもの
だとロッシ。

ホッチナーたちはベイツ保安官にケイトの父・ジムに会わせて
欲しいと告げる。犯人のことを何か知っているかもしれないと
のこと。
モーガンはケイトの部屋を調べ、プレンティスとジョーダン
は検視報告書に目を通す。

ケイトの部屋には争った形跡がないという。両親は喉を切られて
声を上げる暇はなかったという。ロッシは自分が犯人ならば
まずは夫を殺害するハズだとし、二人には
防御創がない事から
気がつかれず二人を殺害することなど可能なのかと疑問に感じる。
これは複数犯でないと無理だとし、モーガンは
精神力動
関わっているものだという。誘拐したケイトとは長い時間過ごす
為にまだケイトは生きているハズだと語る。

ホッチナーはジムと会う。
酒臭い男だった。別れた妻のナンシーに敵はいたのかと問い、
ケイトの交友関係などを聞く。普通の子で友達が多いという。
ホッチナーは犯人の目的はケイトである事を告げ、何か役立ち
そうな情報はないかと告げる。二週間に一度しか面会できない
為に娘とはよくモールに出来た新しいシネコンに映画を見に
行ったという。
ケイトは発作を起こすのでクスリが手放せない
事を告げる。

一方犯人の父は、息子に集中して気配を消す練習をさせる。
そんな中、ケイトはクローゼットに閉じ込められていたが、
突然発作を起こしているのを知って戸を開ける。
父はケイトを殺害して処分しようとするが、母は子供は殺さない
約束でしょと告げそれを止める。父は遺体を毛布にくるむと
道ばたに捨てていく。ケイトは何とか自力で這い上がると
手足を縛られたまま、街道を通る車に助けを求める。

病院に運ばれたケイト。
医者によると
逆行性健忘症に伴っているようだと告げる。
プレンティスはケイトから話が聞きたいとして、父・ジムに対
して二人きりでケイトから事情を聞きたいと頼む。認知面接
という方法を使って何を見たか、何を感じたのかを思い出させる
のだという。

一方捜査ではケイトがくるまっていた毛布とケイトの服を
急いで分析させる。ハーヴェストから半径150km以内、過去2年
の犯罪者リストをガルシアに調べる様告げる。家から135km
の場所にケイトを捨てており、なぜケイトは殺されずに助かった
のか謎として残っていた。

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アラバマ州で夫婦が無残に殺害され女児が誘拐されるという
事件が発生する。アンバー警報を発令して一刻も早い解決
を求めるが、犯罪の傾向から犯人が女児を殺害するもの
ではないと考え一端は落ち着く。そんな中誘拐されたハズの
女児は何故か生きて捨てられていた事を知る。果たして犯人
は何をしようとしているのか。

冒頭から子供連れ、女性連れの犯行だったのでもう少し穏や
かなものが有るのかなと思っていたけど、手口としては相当
凄惨なものが有った。

ただ正直犯人の犯行はロッシが侵入の仕方から見ても稚拙
だとしていたように、色んな意味で証拠を残しすぎており、
ケイトを生かして立ち去れば当然、容易に足は付くよなと
思わせた。

ネタ的にはLAW&ORDER:クリミナル・インテントシーズン2
の"第21話 一族と名誉のために"
と類似する点が多い。
家族・一族による犯罪であること。移動しつつ犯罪を繰り返して
いること。
子供同士を結婚させて犯罪者一族に組み込んでしまうこと。
LAW&ORDERの中ではアイルランド系移民だったけど、この
ドラマではルーマニア系移民による犯行で、ロマニー(ジプシー)
だと語っていた。

今回の件はストックホルム症候群の一例としても描かれていた
けど、これもその症例なのかな。母親の場合、どこかで
逃げられそうな気もするけどね。

ジョーダンが数話前から神経質になり、如何にも辞めそうな
雰囲気が有った。JJが出産で戻るまでのつなぎだという
事が分かっていたことも有るので、ストーリーの流れという
よりも大人の事情っぽく感じられるのは残念かも。

驚くべきはその実態が最後に浮かび上がるもので、この一族
が派生していることや、先祖代々受け継がれている伝統でも
あるという事かな。
その後この一族を一掃出来たりするのだろうか。
まぁ逮捕した男のDNAなりを調べていけば、取りあえず一族が
何処かで引っかかる可能性は十分にあるね。



■過去の事件



■偉人の言葉

ウィンストン・チャーチル

「人間社会にとって最高の美徳が生まれ、育まれ、保たれる場所は、間違いなく家庭だ」

マリオ・プーゾ

「家族の強さは、軍隊と同じ。互いへの忠誠心で決まる」


■使用された曲


デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

ジョーダン・トッド (Meta Golding) 捜査官、JJの代役、元テロ対策課

--- (Andrew Divoff) Dad
キャシー・グレイ (Cynthia Gibb) 71年に誘拐された女性
ベイツ (Brett Rice) ハーヴェスト郡・保安官
--- (Slade Pearce) The Kid
ケイト・ヘイル (Adair Tishler) 10歳の娘、発作
ジム・シューレン (John Bishop) ケイトの実の父
リン・ロビラード (Sierra McCormick) 2人目の誘拐相手
--- (Lucy Butler) RV Park Owner
ボー・ウィテーカー (Paul Benz) ハーヴェスト郡・副保安官
--- (June Carryl) Doctor
--- (Kirk Bovill) Man
--- (Tonja Kahlens) Woman
--- (Andre M. Johnson) Security Guard
--- (Caleb Guss) Boy
--- (Adam Clark) News Reporter
--- (Stephanie Edmonds) Crime Scene Witness
--- (Jaime A. Timsit) Girl
--- (Jon Barton) Swat Leader


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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