クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/




 

Feb. 18, 2009
第15話 コピーキャット Zoe's Reprise

脚本/Oanh Ly 監督/Charles S. Carroll
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ロッシはシリアルキラーに関する書籍を出版した10周年記念版
の発売に際して、出版社のテレサから販売記念の為にオハイオ
州・クリーブランドで書籍に関する講演を頼まれる。
ジェフリー・ダーマー、レイクとング、デバーデレーベン、
バーバラなど猟奇殺人犯に共通するのは支配したいという欲望
があるのだという。殺人によって過剰なまでの性的快感を得た
彼らは同じ快感を味わう為に再び犯行に何度も走るのだと
説明する。
販売促進の講演に来たミシェルデーナはロッシのファンだと
告げ、プロファイルの醍醐味は殺人鬼と向き合うことなのかと
尋ねる。しかしロッシはそれを否定し犯人を捕まえることで
ある事を語る。しかし旦那がしている連続殺人に気がつかない
なんて信じられないというが、ロッシは多くのケースで、夫
は正体を隠しているのだという。
そんなロッシの元にゾーイというファンの女性が声を掛けてくる。
ゾーイはロッシに最近クリーブランドで殺人の発生率が上昇
している事を告げ、ここ三ヶ月は昨年よりも11%上昇している
事を告げる。10年間の上昇率を見ると平均して5%以下なのに
この数字は異常ではないかという。ロッシはゾーイが詳しく
数値を割り出していることを知って犯罪を学んでいるのかと
問うと、犯罪学を専攻ししている学生だという。ゾーイは
この街にシリアルキラーがいる事を告げ、そのことを警察にも
言ったが取り合ってもらえないとのこと。こんなに死体が
出ているのに・・・というゾーイはまるで30年代に有った、
キングズベリーランの事件以来だという。
最近1月9日に公園で銃殺事件(トラビス・バートレット)が有り、
1月22日には娼婦(リリー・ニックス・34歳)がダウンタウンのメ
ーン通りで殺害されたこと。2月8日には若いカップル(トロイ・
ワーツラジェーン・アップルビー)が映画館の外の車内で殺害
され、2月15日にはケイラ・ジェームズ(28歳)が殺害された
事を語る。ロッシは連続殺人犯と断定する3つの要素
知っているか?と問うと、「被害者像」「手口」「署名的行動」
でしょという。ロッシはそれらに当てはまると思うのか?と
問うと、話を聞く限りではシリアルキラーによるものだと考える
理由はないと告げる。ロッシは熱心な学生なので就職の相談には
乗るとして、名刺を渡していく。そしてロッシは最後に
勉強を続けて求める答えが見つかるまで止めないことだと語る。

ゾーイは一人で、自宅に押し入られてレイプされ窒息死させられた
ケイラの犯行現場を見に行く。
すると突然エリックという男性から声を掛けられる。
ゾーイは催涙スプレーを用意するが、自分は近所に住んでいる
もので、酒を購入する帰りに誰か居るのを見かけたので声を
かけただけだという。しかしゾーイを安心させた後、突然彼は
牙をむき始める。

BAUに戻ろうとしていたロッシの元に殺人事件が起きたという
通報が入る。地元の殺人課刑事のブレイディからの連絡で、
被害者がロッシの名刺を持っていたので連絡をしたとのことだ
った。

オハイオ州・クリーブランド。
被害者はゾーイ・ホークス。現場を調べると被害者の車が停ま
っていて、催涙スプレーは使った形跡が無かった。頭を鈍器で
殴られてゾーイ自身のスカーフを使って首を絞められている
事を知る。この家の住民だったケイラは三日前にレイプされ
殺害されている事を告げる。

JJとガルシアは、JJの赤ちゃん・ヘンリーの写真を見て
楽しむ中、ガルシアの元にロッシから電話が鳴る。
今から送る複数の殺人事件に対する共通点を探って欲しいとの
こと。

ロッシはブレイディに対して、確か被害者はノートを所持
していた筈だがそれを見せて欲しいと頼む。
ロッシはブレイディと共に被害者の母・シーラ・ホークス
自宅に行くと、イーストクリーブランドでゾーイが殺害された
ことを告げる。シーラは泣き崩れると、危ないことは止めろ
と忠告していた事を告げる。ロッシは娘さんの部屋を見せて
欲しいと告げる。シーラによるとゾーイはロッシの大ファン
で会えるのを楽しみにしていたとのこと。室内には「羊たち
の沈黙」のポスターが貼られ、ロッシの本が多数並んで
いた。

BAUはロッシから言われた事件を調べる。
犯行の手口はバラバラだがすべてが12km圏内で行われていること
を告げ活動エリアがハッキリとしている事を告げる。
ロッシはガルシアに、シーラのノートパソコンがインターネット
に接続されているので調べて欲しい事を告げる。履歴には
ポーラ・マッコネルという犯罪関係のコラムニストのホーム
ページをよく見ているとのことだった。
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ロッシが出版10周年の記念版出版のために訪れたオハイオ州
クリーブランドで事件が発生する。ロッシは連続性はない
と考えていたが、ロッシのファンだとする犯罪学を専攻する
地元女子学生がロッシの言葉に励まされて、最後までとことん
疑問に感じている事件のことについて、犯罪現場を回って
シリアルキラーの存在を暴こうとする。しかし運悪く彼女
もシリアルキラーの餌食になってしまう。

素人が探偵ごっこのようなことをすると大抵こうなるという
感じのエピソード。
ロッシも別の意味で答えが見つかるまで勉強を続けること
への必要性を唱えたのだと思うけど、結果的に彼の言葉に
よって捜査に拘りをもってしまった女性が被害に遭って
しまったということで、ロッシとしてはまたしても傷が
一つ増えてしまったところがあるのかも。

昔シガニー・ウィーバーとホニー・ハンターが共演した
同名タイトルの映画「コピーキャット」というものがある。
一連のこの流れで同一犯による犯行だったり、過去の
殺人事件の模倣犯だとするには、素人ではちょっと分からない
ものが有ったね。

マスコミによる影響力を利用した犯人に対するピンポイント
なメッセージ性を送ることによって、相手にちょっとした隙を
作らせ、犯行の署名的行動を浮かび上がらせるところは面白く出来て
いたし、熱心に事件を追っていたゾーイの体に付着する
唾液によって犯人を結びつけるところもまた、彼女の努力
と正義感を示す流れで良かった。

ロッシの出版記念に集まってくるファンたちの姿を見ると
如何に影響力があることが記され、その中でも人の人生
を変えてしまうことへの恐怖と同時にJJの大学4年生時代
の頃のロッシとの出会いのエピソードを通して、この道に
進もうとしたことを教えてもらう所など、ロッシにとっては
絶望と同時に希望も上手く伝わってきたものがあるのではない
かな。

ドラマとして、シリアルキラーが誕生するまでを描いた。
シリアルキラーと言えども初めての殺人は初心者で、変な話
だが、自分の殺人に於ける方法論・特色を模索していた感じで
色んな有名なシリアルキラーの手口をまねていたという。
遺体の額にキスするところをみると、幼少期に親からの愛情を
受けて育ったようにも思える人物だったが、そんな人物がなぜ
シリアルキラーへと変貌してしまったのかに関してはよく分からない
状態で、その変異さ加減は研究しても研究し尽くせないものが
あるのではないかと。
今回のシリアルキラーは、自身も殺意に関する事情を知りたがって
いたようだ。

身内ネタでは上述したJJがなぜFBIアカデミーに入ったのかその経緯
が述べられたことと、赤ちゃんの写真が見られた。
ガルシアからもらった革ジャンを着ていたようだけど、赤ちゃんって
すぐに大きくなってしまうので、あんまり凝った服を購入するのは
もったいないよね。

■過去の事件

・キングズベリーランの虐殺者
・切り裂きジャック
・B.T.Kキラー
・サムの息子
・アルテミオ・サンチェス

■偉人の言葉

アルバート・アインシュタイン

「私は生徒に教えることはしない。学べる環境を生徒に与えるだけだ」

マリー・フォン・エーブナー=エッシェンバッハ

「若い者は学び、年をとった者は理解する」

■使用された曲


デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

エリック・ライアン・オルソン (Johnny Lewis) 犯人
リンダ・ジョーンズ (Shannon Woodward) "アルのエールハウス"店員
ゾーイ・ホークス (Amy Davidson) 犯罪学を学ぶ学生
ブラディ (Scott Klace) 捜査官
ポーラ・マッコーネル (Beverly Leech) 地元の犯罪関係のコラム
シーラ・ホークス (Bess Armstrong) ゾーイの母
エドワーズ (Peter Gannon) 検死官
マシュー・キャノン (Jeremy Scott Johnson) 弁護士
ダニー (Ted Fenton) 葬儀社の男性。ロッシが匿名で支払い
デーナ (Alex Boling) ロッシのファンだという女性
ミシェル (Karen Brundage) ロッシのファンだという女性
アンバー (Mandy McMillian) 店のウェイトレス、シーダー公園で犯人とH
テレサ (Laura Simms) 書店・出版社の女性
--- (Danielle Catherine) Prom Dancer
--- (Heidi Fecht) Concerned Mom
--- (Ken Hurst) The Butcher of Kingsbury Run
トラヴィス・バートレット (Cliff Kessler) 被害者
--- (Jon Barton) Swat Leader

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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