クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4 製作総指揮: マーク・ゴードン http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/

Mar. 25, 2009
第19話 連続放火犯 House on Fire

脚本／Holly Harold 監督／Felix Enriquez Alcala
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インディアナ州ロイヤル、午後6時45分。
映画館ではスティーブ・マックイーン主演のホラー映画、
「人食いアメーバーの恐怖」が上演するということで町の人
たちはやってくる。ゲーリーとリングの老夫婦、ヴァンとキ
ャシーの若いカップル、そしてジェシー少年と母などが鑑賞
している中、上映中にロビーにガソリンをまいて火を付ける
男の姿が有った。キャシーとヴァンが真っ先に炎に気がつき
客たちに避難を促すが、火の周りが早い為に非常口から出る
べき事を告げる。しかし非常口は犯人によって閉じられていて
開けることは出来なかった。

JJはみんなの前で今回起きた事件の概要を語る。
人口2000人の小さな町で19人が死亡する火災事故が起きたという
もの。

バージニア州・クワンティコ AM24時(火災から5時間)。
2日前にもインディアナ州ロイヤルではレクセンターが火災に
合い12名が死亡。10日前にもコンビニとレストランで火災が
起きているのだという。2週間で31人が死亡したとのこと。
放火犯がまさかシリアルキラーになるとは思っていなかった
ので地元警察も通報が遅れのだろうとの事だった。放火犯の
多くは火を付けるのが目的だというホッチナーは、一旦始めたら
やめられないのだと語る。
リードは犯人は恐らく地元の男性で年齢は17歳から30歳だと
いうる放火犯に於ける女性の割合は全体の12%だと語るリード。
女性は焼くのは嫌いだというプレンティス。今回の場合
ヒーロー願望のものは外せる事を告げ、一人も放火現場から
助かっていないというモーガン。とりあえず消防士・救命士
の中で一番最初に現場に到着した人物を調べろという。また
未成年の時に公共物破損や小火を起こした人を探せとロッシと
ホッチナーは指示する。
ホッチナーはJJに対してニュースをチェックして火災現場を
写したビデオや写真などを集めるよう告げる。放火犯は現場を
見るのが好きなので該当者が写っている可能性が高いという。

また犯人は予行練習している筈だという。
小さな町で魔女狩りをしているようで嫌だというガルシア
だったが、ホッチナーはガルシアに対して31人の被害者の情報
をすべて集めるよう指示し、これは魔女狩りだと語る。

現場に着くとカールソン署長から案内される。
公民館に遺体が並べられていた。もっと早く相談すべきだった
事を告げる署長に対して、近いうちに次の事件も起きることを
告げる。医師のローリングスは、遺体に面会に来ている人たち
のことをホッチナーたちに説明し、亡くなった人がどんな人物
だったのかを語る。

消防隊長によると、火災で死亡しただけでなく、状況的には
押しつぶされ圧死した人物がいるコトを語る。
映画館の放火事件に関して、ガソリンとマッチが使用されて
おり、出火元が特定されたこと。スプリンクラーは元栓が閉じ
られていて、犯人は非常口から逃げるということを想定した犯行
計画を立てていることを知る。
シュルツによるとこの町の消防士たちはみんなボランティアで
集まっていて消防士は全員で25人だという。ティナによると
救命は24時間体制で2名が常に待機しているとのコトだった。
ロッシは恐らくこの事件の背景には、何年にもわたり怒りを
感じていた人物で、過去に事件の記録には残らないようなこと
を起こしている人物が犯行を犯している可能性が高いことを
告げる。

FBI指令本部 AM9:45 (事件後15時間)。
火災現場で目立ったり奇抜な行動を起こしていた人はおらず、
救命・消防士の中でも前科者は居ないとガルシアは報告する。
被害者はすべてこの町の人や親戚たちだという。
町から500km離れたフランクリンで小さな出火事件が起きていた
事があることを告げる。リードによるとガソリンとマッチを
使う放火事件は放火事件全体の僅か7%であり、映画館とレクセ
ンターの事件に共通する事件を探そうと語る。
二つの事件に関係している人物は無数に居すぎることを告げる
ガルシアに対して、ホッチナーはガルシアが関係ないと思う人物
は除外し、候補者を絞って調査して欲しいと告げる。ガルシア
は専門外だとして拒否しようとするが・・・
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2000人足らずの小さな町・インディアナ州ロイヤルで次々と
火災事件が発生する。ガソリンとマッチを利用し、人々が多く
集う場所を狙っていることで特定の人をターゲットにしたもの
ではなく、寧ろ背景にはもっと大きな恨みが隠されているのでは
ないかと疑っていく。果たして犯人は放火していく中にどんな
思いを抱えているのか。

幼少期に両親を失い、祖父母の元で預けられる中、無二の存在で
ある姉・ティナと特別な絆の元で生活していた弟のトミー。
しかしその絆が強くなりすぎて、姉弟以上の関係になった際に、
町の人たちから色々と噂されて、そのストレスからトミーは学校
で暴れて退学になり、村八分のような形で町から追い出された
ことによる町全体に恨みを持って犯行に及んでいるというもの。

放火事件にも二種類の傾向が見られて、その違いを見極めていく
ところがBAUの凄さというところなのだろう。
今回地元の警察官たちから、BAUなどが見なくても誰が見ても
放火のことなど分かると言われた際にモーガンが反論する形で
細かい洞察力を誇示して、犯人の意図を指摘していたりしたけど、
犯罪に走らせる直接的要因となったのが、姉の結婚であるという
こと。

姉の婚約者を殺すという意味の放火事件と、噂をして姉と離ればなれ
にした町民全員に復讐を果たすという二つの意図する流れがあり、
その辺の微妙な流れを読み取っていくところは上手く出来て
いたかな。

小さな町だからこその窮屈さだったり、相容れない価値観のもの
を排除するという雰囲気があるのだろうね。

ガルシアは単なる分析官としての仕事を求めているのに対して、
今回ホッチナーは彼女自身にもプロファイル的作業を行わせて、
現場で起きていることを体感させた。
仮想空間内で生きるガルシアの能力を保つ意味では、実社会での
人間に対する感情移入はさせない方が良いのかも知れないけど、
良い経験にはなった筈。あまり先入観を入れるべきではないという
意味では、ガルシアは隔離されたところに身を置いた方が仕事
が出来るのだろうけどね。

なんとも色んな意味で切ない事件でした。

■過去の事件

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■偉人の言葉

・テネシー・ウィリアムズ

「人はみな燃えさかる家に住んでいる。消防はこないし、出口もない」

・フランソワーズ・サガン

「私は正気を失うほど人を愛してきた。正気を失うほど愛さないと、愛を
実感できなかったから」

■使用された曲

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