クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/




 

May 13, 2009
第24話 バイオテロリストを追え Amplification

脚本/Oanh Ly 監督/John Gallagher
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メリーランド州アナポリス・クワイエットヒルズ公園
子供や親子連れの人たちが多数公園で屯していた。その中には
メリンダ、ダニー、ジェイソン、アビーなどが居た。彼らが
公園で頼んでいるのを風上から眺めているものが居て、突然
クスリを巻き始める。すると公園にいたものたちは突然体調を
悪化させていく。
救急に突然大量の人が集まってきた為に、BAUも緊急出動が出る。
出張パックが必要ないという事で地元で起きた事件なのかと
問う。FBIにやってくると既に陸軍の人たちが多数集まっている
のを見て驚くリードとプレンティスとモーガン。

疾病予防対策センター所長リンダ・キムラがやってくると
昨日起きた事件について説明が行われる。アナポリス周辺で
突然25人が病院に搬送されたこと。全員が当日午後2時頃に
同じ公園にいた人物で、10時間後に1名死亡し、午前7時現在
12人が死亡しているのだという。炭疽菌なのか?というリードに
対して炭疽菌だか新種のものだろうという。それならば空港
やモール、鉄道が狙われるのではないかとするモーガン。
既に報道規制をするための準備が出来ている事を告げる。
ロッシは集団パニックを起こさせないことが重要だとし、
犯人は注目を浴びるのが目的なのだろうという。新種のもので
心配なのは肺を冒されることで体内に入ったら対処法がない
のだというキムラ。現在ウォルターリード病院に隔離部屋を
作って患者たちは収用されている事を告げる。
軍の生物兵器研究所と共同で対処して欲しいと語る。
そこの将軍・ホイットワースに頼もうと告げる。

リードは生存者から話しを聞くとし、モーガンとプレンティス
ハズマットと共に現場へ行って欲しいという。それぞれ
出発前にはシプロを飲んで行くよう告げる。
ロッシはチェント・アンニと声をかけ、長生きできますよう
にと願掛けをしながら薬を飲む。

リードはJJの元に行くと探しているファイルを取りにきた事
を語る。JJは長官に通達しているが、被害者がどういう治療
を受けているのか家族や関係者は知りたい筈だという。
2001年の炭疽菌事件は何故停まったのかと問うと、あの時
5名が亡くなり、10数名が手当を受けた事件だった。皮膚は
ただれて中には7ヶ月の赤ちゃんがいたことを聞くと、JJは
突然息子・ヘンリーの事が心配になる。

一方FBIには協力要請を受けてホイットワース将軍がやってくる。
2001年の炭疽菌事件の際に、対応を巡って両者の間にはわだかまり
が有り、将軍はFBIを非難していた経緯があった。
ホッチナーはガルシアに対して被害者のリストを集めて欲しい
事を告げる。
一方ホッチナーは犯人は国内の人間であり、ワクチン特許を
保有しているものや生物兵器にアクセス出来る人物が今回の
容疑者だと語る。そして細菌を保有できる施設を利用出来る
人物であること。

将軍は現在フォートデトリック研究所で菌の分析をしているという。
そんな将軍に研究所の研究員のリストが欲しい事を告げる。
プロファイルとして容疑者は細菌を培養出来る人物を探して
いる事を告げると、将軍はかつて自分たちの研究員が疑われた
ことでFBIを信用していなかった。しかしホッチナーはハットフィル
博士に関してはBAUは容疑者リストから外していた事を告げ理解
を求める。

リードとキムラは公園にいて現在入院中のアビーから話を聞く。
公園で一体何が有ったのか。アビーは男子たちがフットボール
をしていたこと。子供がいたことを語るが、突然アビーは言葉が
しゃべれなくなってしまう。失語症が出たもので、キムラによる
と亡くなった人は直前にみんな同様の症状が出ている事を語る。
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突然公園にいた罪のない市民25名が体調を悪くして救急に
運ばれる。殺傷力があり、何者かが炭疽菌をばらまいた為に
起きたのではないかとされる。国内の関係者による仕業だと
考えて、それに精通している人物で特に不審な関係者を
探していくことになる。

JJが見せた葛藤が全てだったな。
ドラマとしてはこの手の展開はよく有るのでプロファイル
を固めていく過程だったり、犯人を追い詰めていく展開より
も寧ろ、捜査官達の当たり前に持つ人間性というものに
こそドラマとしては面白さが含まれている。

自分たちだけが知り得る情報によって家族のことだけは守り
たいとする心情は誰にでも有ると思うし、JJの場合母親に
なったことで強さと弱さの両極端の感情というものを身につ
けてしまったような気がする。JJの弱点は家族が出来た事
であり、そして息子の存在が何よりも大きい事を示したもの
だった。
今までそんな状況で戦ってきたホッチナーの苦労というのが
改めてJJにも分かったのだろうね。

そして今回はプレンティスもまた同様に大きな犠牲を防ぐた
めに小さな犠牲もやむを得ないとばかりの嘘を強いられる場面
が描かれ、ロッシがプレンディスはルールを無視して話して
しまうのではないかとする視点を持って彼女を見てしまった。
幸い大事には至らないのだけど、こういう言動によって仲間
の信頼関係が揺らいでしまうことはあることだろうしね。

犯人を捜すのはそんなに難しい事では無かった気がする。
ただ時間的切迫感はハンパないものがあったし、幾ら薬を
飲んでいるとは言え、いつばらまかれるか分からない炭疽菌
を持った相手に接近していかねばならないということで
ちょっと怖いものが有った。

最後に見せた将軍のプロファイルを信頼してのネゴシエイト
能力には脱帽するものがあり、面白くFBIと将軍らの蟠り
というものを解いてアメリカを揺るがす恐怖に立ち向かった
と思う。

しかし皮肉にも危険を知らせるが為に犠牲を持って知らせ
ようとすることは本末転倒だよね。

■過去の事件

2001年の炭疽菌テロ

ユナ・ボマー

勤務先バークレー、母校のミシガンに爆弾を仕掛けた。


■偉人の言葉

出エジプト記9章9節

「それはエジプト全土を覆う細かい塵となり、エジプト全土の人と
動物に腫れ物を生むだろう」

ヘレン・ケラー

「安全とは迷信に過ぎない。自然界に安全というものは存在せず、
子供も大人も、体験したことはないのだ」


■使用された曲


デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

リー・ホイットワース (Dan Lauria) フォートデトリック研究所
リンダ・キムラ (Tamlyn Tomita) 疾病予防対策センター所長
チャド・ブラウン (David Dean Bottrell) 研究者、精神不安定
ニコルス (Miles Anderson) 医師
ベイラー (Donald Sage Mackay) Senator
ラス・ダニエルズ (Joe Howard) バイオデザインテクノロジー
イーサン (Eric Brandon) 公園管理
メリンダ (Traci Belushi) ダニーの母
ジェイソン (Samuel Child) クワイエットヒルズ公園
ジャック・サマーズ (Joe Holt) 国土安全保障省
--- (Leslie Thurston) Commuter
--- (Douglas Sutherland) Commuter
アビー (Elizabeth Maxwell) クワイエットヒルズ公園
トルーディ (Penny L. Moore) チャド家の近隣住民
--- (Chuck Madden) DOD Man
ダニー (Andrew Gonzales) メリンダの子
--- (Shaun Paul Piccinino) The Quarterback
--- (Jon Barton) Swat Leader
--- (Katie Ross) ER Nurse
ゲイル・マーサー () 31歳・炭疽菌被害者
マーサ・ファインステイン () 48歳・炭疽菌被害者
アルバート・ウランクス () 52歳・炭疽菌被害者
ローレンス・ニコルズ () 博士・炭疽菌テロの危険性を訴える
リサ () 駅

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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