CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン10) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php

第2話 出口のない穴 Ghost Town

脚本／Dustin Lee Abraham、Carol Mendelsohn
監督／Alec Smight
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売り出し中の立て札が有るグリーン家。
音楽を聴きながらシャワーを浴びる女性・マーニー・ベネット
の元に、ライアン・レスターが近づく。室内は電気が消えたか
と思うと、ライアンは殺害されて発見される。

すぐにCSIは通報を受けて現場を調べる。
現場には血の付いた足跡が付着。ライアンは浴槽の中で、ナイフ
のような凶器で首元を切られて亡くなっていた。

一方モルグにいたアルとラングストンは、ジョセフ・ビゲロー
の遺体を検視していた。事件性の無い遺体として運ばれて来た
ホームレスの男の遺体で、チャールストンとアバートの交差点
近くの道端で発見されたもの。死因はアケローム性動脈硬化に
よる心筋梗塞が原因である事は判明するが、遺体を開腹すると
なんと内臓に結び目がしてある。開腹した形跡は無く、内臓に
生活反応は無い事から、死んだ後に結び目をつけたのであろう
事が判明する。

現場に居て助けを求めた女性マーニーから当時の状況を聞く
ブラス警部。被害者の男性は自分のボスであるライアンであり
何度か寝た事が有るが、この家でインターネットを介してポル
ノ配信していた事が判明。シャワーの後、自分は着替えていた
際に、突然停電になり、シャワー室にいたライアンが殺害され
ていたとの事。すぐに助けを求める為に外に出るとたまたま
近所の見回り隊長をしていたハービー・ウィンクロフトの車を
見つけて助けを求めたという。ハービーが警察に通報したとの
事だった。

ブレーカースイッチを調べるニックはそこから部分指紋を検出
する。室内にはシフト表が貼られていて、この時点では室内で
何をしていたのか把握していなかったニック。
デビットが遅れて現場にやってくる。未だに先日モルグが襲わ
れた件で全ての機能は回復していない事を聞く。
ニックは室内にウェブカメラが設置してあるのを見て、初めて
ポルノ配信をしていた事を知る。デビットはライブ映像を
夫婦で楽しんでいるので、このサイトの事もよく知っていると
のことだった。

遺体の現場を調べると逃走経路は裏口であり、現場にはサイズ
28から30cmの靴跡が残されていた。しかし至って普通の靴跡
でそこから犯人にたどり着くのは難しそうに見えた。

アルとラングストンは、内臓の結びをどのように行ったのか
語り合う。被害者の小腸をふた結びと呼ばれる手法を使って
脾臓に結びつけていたのである。内視鏡か腹腔鏡を使ったハズ
でヘソの下に切ったような跡が有ることが判明。しかし縫合
した跡はないことから、皮膚に使う特殊な接着剤を使ったのでは
ないかと告げる。違法な医師による犯行である可能性が高かっ
た。

ハービーからも話を聞く。
彼は仕事から帰宅すると毎日見回りをしている事を告げ、
この界隈も不況と治安の悪さから住宅価格が下落している事を
聞く。ライアンはこの辺りではちょくちょく見かけていた
とし、この辺ではのぞき魔が出るという話が度々起きていた
との事だった。ハービーの話を聞いていたニックは自分も
住宅ローンを抱えている身なので、不動産価格の下落について
は頭を悩ませている事を語る。

取り調べ室でマーニーの遺体を調べると、ブレーカーに付着
していた部分指紋と一致する。元々停電が多い家で、よく
ブレーカーに触れていた事は捜査官にも話していた事を告げる。
ライアンはアンペアの工事化をけちったのが原因で、この辺
にはのぞき魔が出るとの話だったので、いつも仕事が終わる
とすぐに帰宅していたとの事だった。自分はその姿を見た事
が無いがライアンは目撃しており、マリリン・メイソンの様な
顔をしていたとの事だった。
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■シーズン10のメインとなるジキル博士の事件

ジキル博士とはラングストンがつけた仮の名前だが、遺体を
使って手術の練習をしていたのか、それとも愉快犯的に行って
いたのか今のところは分からない。殺害した証拠は今のところ
なく、遺体を見つけて実験台にしていた可能性も有る。
ただ殺害していたとするならば、連続殺人事件に発展する
可能性は高い。

■ライアンが殺害された事件

日本では水商売の出来る土地の区画は決まっているので、
住宅地では出来ないハズ。時々、韓国エステと称した建物が
法律を無視して通学路の近くで経営される事が有るので
取り調べをして撤去されている姿はよく有る。

ただライブ映像の場合、室内で起きている事だから、特定する
のは難しそうだけどね。

■覗き事件の顛末は?

ライブ映像を録画したものを見ると、何者かがカーテンの裏
から覗いていることが判明。現場に落ちていた針金ハンガー
から、それを使っていたのがメイスン家のものだと判明。
家宅捜索の結果、二階に住んでいる一家の息子・クレイグが
マリリン・メイスンばりのドーランを塗っている事が判明。

■クレイグはポールの息子だった。

シーズン1の1話で最初のエピソードを飾った「非情の街 ラス
ベガス」に登場した判事がポールだった。8話「グリッソムへ
の挑戦者」、そしてシーズン2の13話「第4の殺人 衝撃の結末」
になってようやく逮捕出来た事件で、クレイグは当時、そんな
父親から虐待されていた事が判明する。
子供だったクレイグもいつの間にか成人になっていたという
所からも、このドラマが長い事放送しているのが分かるね。

■捜査官と容疑者の関係

今回2パターン有った。
ラングストンは、クレイグにある実験をさせる為に、朝鮮戦争
に出兵した父親の話を語って利かせた。その話を聞いてクレイグ
も彼に心を許したのだろうか。クレイグらはCSI、特にはギル
の事を恨んでいると言っていたけど、サラとクレイグの絡む
シーンも多かった。

もう一つのパターンは、ハービーとニックが絡んだ事だった。
互いに住宅ローンに悩まされているという役柄故に共感する
所が有ったのだろうか。ニックは30万ドルのローンが有るとの
事。ハービーはトラック運転手として働きローンは完済したも
のの、残っているものは家だけだという。ニックはその家を
買おうとしたきっかけが家族である事を思い出せて投降させる。

■事件はすぐに分かるものがあったね。

何と言ってもハービーに疑いの目を持つきっかけは、ハービー
のTシャツに付着する血痕が元だった。ハービーとマーニーは
助かったときにハグしているので互いにTシャツの血が付着して
いるのは仕方が無いにしても、ハービーにもそれ以外の血痕が
付着していた。この証拠を真っ先に調べていれば、クレイグを
疑うこともなかった感じもする。

■オジー・オズボーンから学ぶサラ

クレイグの部屋には、カラスの死臭がしていた。悪魔崇拝を
している人にはそのような傾向があるとの事で、ニックはサラ
がその事実を語るときには、ギルから教わったのか?と尋ねて
いた。私一夏だけ、Black Sabbathにハマっていたとのサラ
のセリフ。イギリスのヘビメタバンドの名前で、オジー・オズ
ボーンがメンバーを募集して結成したモノ。

■浮浪者の遺体

ジョセフ・ビゲローの遺体。
キャサリンは彼の事を見た事が有り、リビエラのショーに
ついも来てエアピアノをしていたという。ピアノで演奏する
のが夢だった様だ。ジョーイ(ジョージョー・ビゲロー)という
名前で当時は活動していて、嘘かホントか、ディーン・マーテ
ィンの演奏をしたとの話を聞いた事が有るみたいだ。
毎日ナゲットからマンダレーまで歩いて来ており、ストリップ
通りをこよなく愛していたとのこと。

古き良き時代のラスベガスの名残的エピソードだね。