CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン10) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php

第14話 散り際の美学 Unshockable

脚本／Michael Frost Beckner
監督／Kenneth Fink
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カントリーミュージックのスリーピースバンドRascall Flatts
がライブを行う。熱狂的なグルーピーたちはそんな彼らに黄色い
声を上げて盛り上げる。Rascall Flattsは、ジェイ、ゲーリー、
ジョードンの三人組だったが、そのウチのリードベースを担当
しているジェイが突然ギターを弾いている最中に感電した様な
形で倒れてしまう。マネージャーをしているバディは、すぐに
スタッフの一人でギターの管理をしているトラヴィスに対して
変わりにステージに立つ様告げる。
ジェイはすぐに救急病院に連れて行かれると、ERで措置し、
一命を取り留める。キャサリンはジェイから話を聞くが一時的
に記憶を失って居る感じだった。ジェイの腕を見ると、リヒテン
ベルク図形が皮膚に浮かび上がっており、体に電流が走ったと
はいえ、110ボルトのギターでこんな形状の跡が出てくるなど
あり得ないという。
バンドのメンバー、ジョードンとゲーリーが見舞いに来ると、
二人は先日ケンカした事を謝罪する。ケンカしたことを現す
様に三人の顔は殴られて傷跡になっている事は明らかだった。
ジェイは二人の前で自分はカントリー音楽は嫌いで、ヒップ
ホップが好きだと語る事で、二人は頭に来て再び争いになりそ
うになる。しかしキャサリンは今のジェイには記憶が無い事を
説明する。

一方ミード湖で、巡回していたレンジャーのストーンが遺体
を発見する。深い裂傷痕が有り、遺体は24時間以上水の中に
浸かっていた事を示す様に、ふくれあがっていた。
裂傷は右耳の上で、遺体は釣り具のベストを着ていた。
ボートから転落したのか?とするが、近くには釣り具もボート
も無かった。そして彼の身分を証明するものは何も所持して
いない事が分かる。
ラングストンは遺体の服の中から銀の葉巻ケースを見つける。
キューバ・ハバナ産の葉巻が有り、ライターや腕時計を見る
とドイツの空軍を思わせる。銀十字のマークが有った事からも
空軍部隊である可能性は高かった。しかしすぐにそれがCIAの
マークである事が分かる。

ニックたちはジェイの感電が故意に引き起こされたものである
と感じて、ジェイのギターを回収にいく。管理しているトラヴ
ィスは自分に権限はなく、バディの管轄なので容易にギターは
渡せないという。トラヴィスは配線の単純なミスであり、
自分も本番前にワイヤレスの機材を設置している時にビリッと
来た事を告げる。ニックらはギターだけでなく、アンプや
マイクを回収する事を説明する。

そこにジョードンやゲーリーが居たのでジェイと結果になった
原因を尋ねる。するとジェイが突然新しいプロジェクトをした
いと語り、暫くバンドから抜けたいと話したのが原因だという。

水死体を調べていたアル。
肺や胃の中に水はなく、溺死が原因ではないという。また
頭部の傷も死因では無いとのこと。被害者は前立腺ガンに犯さ
れてステージ4だと判明し、転移も見られるが、ガンが死因でも
無いとのこと。とりあえずトックスでの結果待ちである事を
語る。

サラは被害者が着ていた服を調べると、被害者は立った状態で
殴られており、その後に釣り様のジャケットを着せられている
事が分かる。

そんな中、突然キャサリンの元にクレイグ・ハリディと呼ばれる
CIA部長から連絡が入る。遺体は元作戦担当次官のヴァンス・
コルトンである事を告げ、自分の身分に関しては本部のラング
レーに照会してみればいいと語る。ヴァンスの遺体である事を
認め、それでも国家の安全が優先されるために、ハリディは
遺体やそれにまつわる資料を全てCIAら手渡すよう要求する。
しかしキャサリンは遺体はクラーク郡の管轄であり、CSIには
書面で引き渡しの要求をするよう求める。
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■バンドマンのギターリントが感電

スタッフの一人、トラヴィスが一曲だけでも最後の舞台で
弾きたいという思いでジョーを陥れた感じ。
バンドマン同士の抗争から巻き起こされたものかと思ったけど
意外と事件は単純だった。
問題はどの段階で感電の証拠が見つかるのかという事だけど、
電源ボックスの中に指紋が見つかったことで、決定打になった
様だ。

しかしジェイはホントに記憶が無くなっていたのだろうか?
ジェイとゲイリーは、従兄弟のようだが、思っている以上に
似ている。一言で言って「アイ・カーリー」のギビー顔。

■テキサス出身のニック

カントリーミュージックで育ってきたのかどうかは分からない
けど、62年生のフェンダージャズベースをニックが分解しよう
としているのを見てアルがとんでもない事みたいに扱っていた。
ショートすればオゾンの痕跡などが見つかるそうだが、焦げ跡が
見つからないことから、ジェイのギターケースは別人のギター
が仕込まれている事が判明する。

■ゴミ箱でジェイのギターを拾ったマルタ

アーティストは熱狂的な信者にとっては神に近い扱い。
Rascall Flattsの事を大好きなホット・グルーピーのマルタ
はギターを拾った事で大喜びでblogに書いたのが、運の尽き?
ニックとグレッグが来て無条件に取り上げられる姿。
演じているApril Bowlbyは、「私はラブ・リーガル」の
ステイシー役の女の子。このドラマでも何処か憎めない役。


■二つ目の事件

CIA絡み、そしてドイツ大使館絡みの事件なので、かなり緊迫感
のアル話では有った。サラとラングストンが遠くからカメラで
撮影されているシーンなどを見ると、トラウマのサラが再び
襲われる事で、再起不能になるのではないかと思わせるものも
有った。

■CIAのハリディは必死だ

ヴァンスの遺体は国家の安全上CIAが管理するとして、根こそぎ
もっていってしまった。

しかもその後ホッジスのパソコンに向けて突然、
"CIAスパイの人生 バンス・コルトン"なる暴露ネタが送られて
くる。

■暴露されたくないドイツ

ネッティ・モウラーの事が暴露記事に掲載されている。
ドイツのオバマと呼ばれて居る人物で時期大統領の名も出る
程の人物。しかし70年代に彼女が二重スパイをしている事を
暴露本には含まれていた。

■殺した物たち

父のヴァンスを殴り殺そうとしたのは、息子のラリー。
母の事を娼婦だと揶揄していたのが原因。
しかしそれ同時に息子は父のしていた事にリスペクトしている
部分も有り、その功績を知らしめるために暴露本を出した様だ。
それを知られたら困るのがドイツ領事館という事で、ラリーを
殺害したのは外交特権に守られるドイツ人だった。

■アコニチン、サクシニルコリン、フルフェナジン、サリン

フルフェナジンは向精神薬、サリンはバイナリー兵器。
昔サリンはドイツの農園で使用されていたとのこと。
サリンと言えば日本人ならばオーム真理教に結びつく物が有る
けど一般的にはドイツに結びつく物らしい。

サリンが検出されるという事で、そのサリンのカプセルを渡した
のは他ならぬ旧友のハリディだと判明する。
苦しめずに知らせること。末期癌だったからの体内から、何の
薬も見つからないという辺りが、工作員らしく我慢強いという
所なのだろうか。

■ホッジスは鬱陶しい?


ラングストンの近くで覗く込むようにしていたホッジス。
幼い頃の父親との釣りの話などをする中で、父親は僕を釣りに
連れて行ってくれなかったと告げるホッジスに鬱陶しいから
ではないかと告げる。

またホッジスは自分のパソコンがハッキング被害を受けて、
二、三個人的ファイルを削除しないとダメだと語る。
一体何のファイルを削除していたのか?

■ラングストンとCIA・ハリディ

引き抜きの話をされるラングストン。
今回ラングストンは全ての事情をつかんでいたけど、他の
スタッフは全容が分かったのだろうか?
ハリディからベトナム出兵した父親のことを聞かされ、父親の
行動に矛盾点が有った事を指摘される。果たしてラングストン
の父親は何をしていたのか。