CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン10)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php





第18話 ラボの事件簿 Field of Mice

脚本/Jennifer N. Levin、Naren Shankar
監督/Brad Tanenbaum
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ホッジスとニックは緊迫した面持ちで現場へと向かう。
多重殺人が起きた現場へと足を踏み入れるためだった。
ラングストンがジキル博士に襲われ、脳しんとうで仕事復帰が
出来ない中、
人手の足りないトレース分析官のホッジスが今回
現場へとかり出された
のである。
建物に踏み込むと遺体が多数転がっていた。
しかしこれは
CSI志願者向けプログラムで、研修生たちの観察力
や証拠集めの技術を試す為の演習でもある。

研修生のケイティは、こんなの所詮はありがちなプログラム
演習だとすると、ホッジスはそれならば勉強仲間を連れてラボ
に来ないか?と誘う。勉強好きのギレルモと、遺体役を任され
ていたデリックにケイティは声を掛ける。

ラボの待合室にはsuf geekと書かれた雑誌に
ベガスのサーファー
としてアーチーが表紙
を飾っていた。
デリックを誘ったが来ないというケイティは、ギレルモと共に
ホッジスから研修を受けることになる。
4ヶ月前に実際に起きた事件で、突貫工事によって建築法を無視
して建てられたアパートで起きた火災事件の事を引き合いに
出して、実際に未解決事件を研修生に語る。
ホッジスが研修生に事件の事を話しているとウェンディが現れ
自分も参加するという。

事件は
火災によって建物全体が焦げ落ちる中で、女性の遺体が
発見されたという。しかし遺体は焼けど一つ負っていない不思議
な状態で見つかった
事を告げ、当時は火災消火の後に運ばれた
遺体ではないかと言われたが、実際には消火活動などに現場で
30、40人の人たちが働いていたので、それはあり得ない状況だ
という。まるで炎が彼女を避けていたみたいだと、ホッジスは
色男風に語る。ウェンディもこれは奇跡なのか、それとも殺人
なのか?と問う。
ウェンディとホッジスは自分たちが現場スタッフとして働いて
いた風を演じる事にする。

一方キャサリンはマットレスから遺体が出て来た事件の捜査。
ニックは
警察署で起きた謎の食中毒事件の捜査に負われていた。
バークリー捜査官に逢うニックは、彼から最近ダイエットを
していて甘い物は食べていないというたわいもない話を聞かさ
れる中、目の前では警察官たちが次々と嘔吐して倒れる姿が
有った。

ホッジスは火災の件で説明する。
現場の証拠写真を見せると、研修生たちは暖房機の周りに
コンクリートの穴が空いている事や、通気管が錆びている事を
していく。大抵の放火事件は、保険金詐欺や犯罪の証拠を隠す
為に起きているのではないか?とケイティは語る。
被害者の身元は未だに掴めて居らず、アパートの住民から話
を聞くも誰も知らないという。ホッジスは悪乗りして、ブラス
警部
が飲酒しながら捜査しているかのように話していた。
警察官のアルコール中毒率は通常の人の二倍、自殺は三倍なの
だという。

ケイティは二階に有ったとする
バスタブの写真を見つけると、
亡くなった女性は、バスタブの中で浸かっている際に火災が
起きて一酸化炭素中毒で亡くなり、そのバスタブの中に入って
居たので遺体が燃えなかったのではないか?と問う。しかし
250度を超えるとその推論も成り立たない事を告げるホッジス。

検死の結果はどうなのか?と問われるとホッジスは、少し休憩
だとして5分間休みを取る。
そんなホッジスの元にヘンリーがやってくると、ヘンリーは
ホッジスに対して君は常々正義のためならば自分の身を犠牲に
してラボに尽くすと語っていただろう?と問う。ウェンディと
一緒に献血に行った際にそんなホッジスの事を誉めていたとい
う。ヘンリーはウェンディとは気が合い共通点が多いという。
B型、カリグラフィー、フランスの新古典主義の建築、茄子
アレルギーなど・・・
ウェンディの事を食事に誘っても良いか?
と問うとホッジスは僕に聞くまでもないと語る。

ニックたちは空気感染したのではないかとして、ダクト周辺
を調べるが、それらしき細菌などは検出されなかった。
食べ物や飲み物を介して警察官の口に入ったのが原因なのか。
看護師のモナから話を聞くと、噴出性嘔吐、下痢、発汗など
の症状はザラにある事なのでそれだけで特定するのは難しい
という。入院しているジェンキンスの元にグレッグを尋ねて
今日口にした食べ物の事を聞くが、特に共通するような食べ物
を口にしている事は無かった。

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■今回の事件

今回は大きく分けて2つの事件を扱った。
一つはホッジスとウェンディが主導するCSI志願学生向けの研
修プログラムの一環として、火災現場で起きた女性の遺体の
謎を学生と共に解決していくというもの。

もう一方はニックとグレッグが主導となり、警察署内で起きた
大量嘔吐事件を解決していくもの。

■CSIラボスタッフに焦点が当たる

シーズン7の#20「模型の鍵シーズン8の#8「ラボゲーム
シーズン9の#20「宇宙船CSIと共にスタッフたちに焦点が
当たった話。お遊び色満載の話で、ホッジスの妄想的視点の
入った話だったけど、色んな所でラボスタッフの本音と建て前
が顔を覗かせており、なかなか興味深い。
事件自体も少し奇異な感じだけど、いずれにせよ事件性無し
の流れが演出される。

■それぞれのキャラクターの役割

アーチーはサーファー。これは実在の事なのか妄想なのか
よく分からないが雑誌の表紙を飾っていた。
ブラス警部は、現場で「なんで俺たちがこんな事件を解決
しなければいけないんだ」と告げ、酒に酔って銃をやたら
とぶっ放ちそうなキャラクター。これってホッジスが思い描く
ブラスの印象なのか?

ウェンディとホッジスは普段のラボから離れて現場スタッフと
して、調査するという役割。危険な火災現場で、ホッジスが
ウェンディを助けるというシチュエーションをねじ込んでいた
けど、この妄想はホッジスではなくウェンディの口から語られ
たもの。ウェンディがホッジスを好きだとするシグナルは色んな
所で出して居るんだけどね。

■それぞれのキャラクターの役割2

検視のアルは、ネコマニア。
しかも横暴な感じにヘンリーから書類を奪っている偏屈爺さん
って感じ。
ラングストンはちょっとゲイっぽい話し方だったな。
普段のホッジスみたいな役割かも。一緒に「スタートレック」
「恐怖のコンピューターM-5」ネタで盛り上がっていた。
GCMSを使って調べるなんて二流分析官のする事だぜみたいに
盛り上がり、ラングストンも「ハエを殺すのにハンマーは要ら
ない」と名言を述べていた。

キャサリンとニック、そしてグレッグなどは、登場しなかった。

■現場に足を運ぶと意外とあっさり解決

火災は職員の一人が天然ガスのキャップを開けたまま帰宅
してしまい、暖房器具を使った事で発火してしまったこと。
遺体は、クスリのやり過ぎて男性と行為に及んだ後に死んで
しまったであろう事が判明。

デビッドが被害者のスターシャが性交渉した跡が有るという
事を言いづらそうに生徒に話していた姿が印象的か。

被害者体内から検出された薬は、ベンゾジアゼピン系の鎮痛剤
とゾルピデムが検出された。

私もパニック障害系のクスリで、ベンゾジアゼピン系のデパス
を飲むことが有るけど、飲むと結構フラフラになります。
一度飲み始めると離脱症状が激しいみたいだね。
ゾルピデムは睡眠導入剤。日本ではマイスリーという名前
で処方される。ただこの二つを致死量飲むには相当飲まないと
難しくないだろうか?

■ヘンリーとウェンディがデート!!

ヘンリーは母親に電話している辺りがちょっと情けない。
ヘンリーはデートの為に色々と用意したいのに、GCMSの設定
がいじられてたり、車のラジエーターが壊されていた。
キャサリンによると素人の犯行とのこと。
ホッジスは、以前にヘンリーが駐車場で拉致されたエピソード
を引き合いに出して、駐車場気をつけろと語っていた。

更にヘンリーはロッカーで接着剤で顔が引っ付く始末。
ヘンリーの敵意はホッジスに向けられていたけど、実際に
行動を起こしていたのはウェンディだった。

■学生のギレルモはなんか好きじゃない

ウェンディとホッジスが現場職員ではない事を指摘していた
彼。わざわざそんな事を指摘する必要も無いし、なんのつもり
なんだという感じにズカズカ発言してきていた。
憂慮する科学者連盟とは一体何を意味していたのか?
こんな遊び心の溢れた職場ではダメだと感じたのか。

ギレルモは現在Dlifeで放送中の海外ドラマスイッチのトビー役として
出演している。

■告げ口のヘンリーにキャサリンは嫌いだという。

仲間のことを告げ口するというのも気分は悪いかも知れないが
今回のいたずらは度を超えていた所も有るな。

■ニックの事件

嘔吐事件は結局バーフリーに振られた看護師が、彼の職場に
赤痢入りのクッキーを運びそれを食べた事が原因らしい。
クラスBの重罪だと語っていたけど、とんでもない事だと思う
のは気のせいか?

キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事

ギレルモ・セイデル (Lucas Grabeel) 生徒、とても優秀、偉そう
ケイティ・サイプレス (Cassi Thomson) 生徒、優秀
メルヴィン・ドッジ (Chris Coy) アパート住民、パレルモのディーラー
バークレー (Lex Medlin) 巡査
モナ (Beth Littleford) 看護師
スターシャ・ボルサラ (Annabelle Amirav) 被害者・ハンガリー人
--- (Travis Clark) Tenant
--- (Brian Jarvis) Hazmat Leader
--- (Ary Katz) Tenant
デリック・ゴールド (Kendrick Sampson) 生徒
ジェンキンス (Steve Cameron) 巡査
--- (Michael Jace) Security Director

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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