CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン1)

http://www.watch-csi.jp/csi/




 Nov. 3, 2000
第5話 血しぶきの謎 Friends And Lovers

脚本/Andrew Lipsitz
監督/Lou Antonio
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エリックは砂漠の中、裸で逃げ回る。何かに怯えるまま・・・。

エリックの遺体が発見され、ギルたちは遺体を捜査する。
ウジを見る限りでは死後3日が経過しているという。
検視官によると、銃弾のキズ、刺し傷、絞殺の跡も見当たらな
いという。しかもどのようにしてここまで来たのかまるで
分からなかった。ウォリックとギルは証拠を探す中、被害者の
足跡に着目する。歩幅が大きいことから、被害者が走って
いた事。足跡の角度から、振り返っているような形跡がある
こと。

ギルは一人で検査をする為にキャサリンは主任としてきっちり
と仕事を割り振って欲しいと告げる。何でも一人でやろうと
するなと文句をいう。
ギルはウォリックと私は砂漠の遺体を調べ、サラはゴミ箱で
発見された遺体を調べて欲しいという。キャサリンとニックは
バーバムディの私立校で校長が殺害された事件を調べて欲しい
と告げる。校長を殺害した容疑者は自ら電話してきており
犯人は理事長だと告げる。

ギルたちは検死官のウィリアムスに砂漠の遺体の事を聞きに行
く。窒息死であるとは今のところ断定が出来ないという。若者
の死であるならば、ドラッグ、アルコール、フロンガスなど
が体内から検出される事も有るが、砂漠に放置されていた為
太陽の熱で痕跡が消えているという。皮膚が渇いているが、
太陽の熱とだけは言えないとの事だった。
ギルは死因は"恐怖"だと語っていたが、そんな死因は有るのか?
とウォリックは語る。
法医学ジャーナルによると、
死因は4つに分類され、
「自然死」「殺人」「自殺」「原因不明」だという。恐怖の死
とは原因不明に分類されるものだという。死因に関しては
ウジに聞くのが一番だという。
ウジが遺体から食べたものは
体内に残っている
ハズとのこと。ウォリックとグレッグでウジを
切り刻むと、ガスクロマトグラフで検査する。するとグレッグ
ジムソンウィードが検出されたと告げる。

サラはゴミ箱で発見された遺体を調べに行く。
現場ではエバンス刑事がサラの到着を待っていた。
ビニールに覆われている老人の遺体。遺体には何かが塗りつけ
てあるという。
遺体をモルグで調べに行くサラ。検死官のデビッドは、バイオ
トーンという
市販の防腐処理がしてあるという。
デビッドはサラに好意が有りサラの熱意に憧れていることを
告げる。サラはもっとテクニックを使って母性を引き出すよう
ガンバってと語る。
遺体はステファニー・レイズで、
デザートヘイブン葬儀社
先週葬儀が有ったばかりだと告げる。

ニックとキャサリンは学校にいく。
ケイン刑事が現場で待っていた。
被害者はバーノン・ウッズ校長(49歳)・独身。凶器は現場に
落ちており、何度も殴った跡があるという。壁に飛び散った
血しぶきを見ると何度も殴っていた。殴った人物は理事長を
しているケイト・アームズだという。ケイトは校長に襲われた
として本人が通報して来たという。
キャサリンはケイトから話を聞くと、校長が抱きついていやら
しいことして来たので傍にあったもので殴ったという。一度
だけ殴ったとのこと。キャサリンは以前からそういう仲だっ
たのか?と問うがそれを否定。理事長ならば彼を解雇する事も
出来たのではないかと問うと、彼は寄付金集めが上手かったの
で辞めさせる事は出来なかったと告げる。キャサリンは
最初の一撃では出血はしないものだとし、現場にはもの凄い
量の血しぶきが有る事を告げ、これがどういう意味か分かる
かと問う。キャサリンはニックに対して、
ケイトは明らかに
嘘を付いている
と語る。

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■ゴミ箱で見つかった遺体

担当したのはサラ一人の単独の捜査。
防腐処理がしていた事と、墓を掘り返すと遺体だけでなく、
棺まで無くなっている事から、すぐに葬儀社が経費削減を
名目にしている事は想像が付く。
ただ遺体はゴミ捨て場ではなく埋めて置けばいいのに、土地
さえも惜しくてスペースを確保していたという事なのか?

サラは棺桶に1万ドルも使うなんてあり得ないとし、火葬
して欲しいとの見解を見せていた。アメリカ人としては珍しい
価値観かも。

検死官のデビッドが初の登場。
まだ正式なクレジットではないみたいだけどね。
サラに好意を寄せている感じだった。サラも満更ではない
って感じだったけど、もう少しガンバレと他人事のように
語っていた。

■砂漠で発見された若者の遺体

殺害されたのは楽器店で働くエリックという若者。
担当したのはギルとウォリックだった。
この二人、CSI:マイアミで言う所のデルコとホレイショ
みたいな感じに思える。といってもウォリックはタイプ的
にはウルフなんだけどね。

若者とドラッグの関係が事件の背景に存在する。
体内からは検出されない薬物を虫を使って検出するという
方法をうまく導いていく流れ。
ただドラッグではだけでは大した罪に問えないとする辺りが
なんとも辛いもので、それを使って若者たちがそのドラッグ
の副作用によって殺害してしまうのだから、最早不幸としか
言いようがない。
無意識に殺害したエリックの友達ボビー役は、
HEROESの主人公、ピーターペトロレリ役のMilo Ventimiglia
が演じている。
つい最近までDlifeで放送していたギルモア・ガールズ
も小さな街のトラブルメーカー、ジェス役としてレギュラー
登場した人物だ。

ギルは捜査の過程で日本のことわざを語る。
「人と人が会うのはただ一度だけ、同じ条件の出会いを
繰り返すことはない」
のだという。一期一会の事を言っている
のだろうか。

またこのドラマの中でギルの中で許されない犯罪というもの
が挙げられていた。
「妻を殴る夫」「子供への性的暴行」「若者にドラッグを売る」
これらの犯罪には、感情移入は決してしないギルでも怒る姿
が有る。

またシーズン11の#18「ギャンブルラボでニックたちが賭の対象に
していた、殺人事件に於けるフルコース、死の4つの分類である
「自然死」「殺人」「自殺」「原因不明」という言葉はこの頃から
出ていたのね。

ギルが捜査の過程で野外ライブに言ったり、随分人生経験を
したのではないか。そして最後にやりきれない気持ちを
ジェットコースターで晴らすところは意外な一面では有った。

■学校で起きた殺人事件

被害者は学校長、被疑者は理事長の女性。
担当したのにニックとキャサリンだった。
長年CSIを見ているとこれだけ血が飛び散っているので、その
証拠を探すのは容易ではないと感じる。
現場に有った証拠だけで捜査すべき事をニックは告げるが
キャサリンとしては関わらずには居られないようだ。
ニックはギルの言葉を引用して、「どうやったかを知るのが
俺たちの仕事」「何故かを考えるとどうやったのか分からなく
なる」
と語っていたのに対して、キャサリンは「どうやったか
は大事だが、何故やったかも大事なんだ」
として、被害者にも
寄り添おうとする姿が有った。今では考えられない若さと
対立があるみたいだね。

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI
サラ・フォックス (Jorja Fox) CSI、ギルの部下

ランディ・ゲセク (Kelly Connell) Funeral Director
ボビー・テイラー (Milo Ventimiglia) 被害者の友達、花火工場勤務
ケイト・アームストロング (Amy Carlson) バーバムディ私立校の理事
ジュリア・イーストマン (Elena Lyons) ケイトのパートナー
イーサン (Jeffrey Vincent Parise) 薬の売人
ディーン・バーノン・ウッズ (Timothy Landfield) 校長、被害者
ケーン (Paul Terrell Clayton) 殺人課刑事
B.エバンズ (Mark Collver) 捜査官
L.コリンズ (Tom Beyer) 葬儀社で棺を買う男、従業員
エリック・R・バークレー (Mike Graybeal) 被害者
キンバリー・カッサーノ (Susan Santiago) 弁護士、心神耗弱を訴える
--- (Elkin Antoniou) Rave Girl
デビッド・フィリップス (David Berman) 検死官
--- (William Wantland) Extra


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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