CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン1)

http://www.watch-csi.jp/csi/




Nov. 10, 2000
第6話 犯罪の真実 Who Are You?

脚本/Carol Mendelsohn、Josh Berman
監督/Danny Cannon
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サマークリフの民家で水漏れがするということで、床下で水道
管を調べていた業社は
壁のコンクリートの中から人の手の骨ら
しきものが出ている
のを見つけて通報する。
ニックとギルが現場に駆け付ける中、ギルは軒下に入っていく
と確かに中節骨と末節骨だという。しかしコンクリートの中に
入って居たというのは、ある意味ピクルスが瓶の中に入って居
るようなもので証拠の保全がされている格好だった。

ギルはラボに戻ると主任として今日の仕事の割り振りを行う。
ギルとニックはこのまま発見された身元不明遺体の捜索。
サラとウォリックは
ジャッキークラブの駐車場で起きた警察官
による射殺事件
の捜査。キャサリンはギルに何をすれば良いの
かと問うと、君には相応しい婦女暴行事件が有るのだが、
利害の衝突があるので担当させるのは難しいという。ダンサー
がレイプされたという事件だった。キャサリンは自分が昔、
フレンチパレスダンサーをしていたから任せられないとでも
言うのか?と問うと、訴えられたのはキャサリンの元夫で
場末のバーのロック歌手・エディだという。元妻が捜査に関わ
るのはいくら何でもマズイ事を告げると、予備調査だけでも
させて欲しいと頼む。それが終わったら必ず変わるんだぞ
と告げられる。

キャサリンは取調室にいるエディと逢う。
エディは女性・エイプリルを襲ったことを否定し、彼女とは
100%合意でセックスしたのだという。キャサリンはそれを
聞くと出て行こうとする。エディはこのままだとリンゼイ
毎週日曜日州立刑務所で逢う事になるとして助けて欲しいと
語る。

民家のコンクリートの中から見つかった白骨体を調べる。
ギルは恥骨などの状態から、
20歳の前後の女性だという。
ニックは骨でそんな事も分かるのかとすると、ギルは女好き
なのに骨に弱いなと告げる。骨に付着した傷からすると、
10回以上刺されており、
肋骨についた傷跡を見ると、湾曲し
て縁はギザギザのワニの歯みたいなものが凶器
だという。
正面から刺されている事から顔見知りによる犯行ではないか
と疑う。

ウォリックとサラは現場に到着すると、ブラスが発砲した警察
官のタイナーを二人に逢わせる。タイナーは銃声を聞いたの
で見に行くと、被疑者が逃げたので車で追いかけると、この
駐車場に追い込み、そこで投降を求めたという。すると被害者
はこれで捕まるのは三度目になるとして、絶対に捕まるのは
ゴメンだとしダッシュボードに入った銃で自分に向けて発砲
したのだと語る。ウォリックは決まりなのでタイナーの銃も
回収し、駐車場も閉鎖するという。自殺した銃はジープの中に
入って居るハズだという。
ブラスは仲間の警察官が疑われる事
に心外だとして、ウォリックたちに圧力を掛ける


ギルは遺体が埋まっていた壁ごとラボに運んでくる。
家の持ち主は5年前に建て売りの状態で購入したとし、その前は
現場は砂漠地帯だったという。水漏れがなければ絶対に見つか
らなかった遺体だろうとの事だった。

ウォリックはサラに対して何のつもりでフルスピードで逃げて
自殺したのか?と問う。タイナーの銃は
スミス&ウェッソン5906
という標準的なものだが
銃弾が一発足りないという。

一方ラボで蜘蛛と戯れているギルの元にテリ・ミラーという
女性がやってくる。蜘蛛を見ると彼女はアカアシタランチュラ
ねと告げ、私にも触らせてと語る。ギルは壁の人型からの骨格
痕から顔を復元して欲しいのだと語る。

ウォリックたちはタイナーから話を聞く。
タイナーは殺害を否定。一発銃弾が足りない事を尋ねると、
14発フルに入れるとスプリングが効き過ぎて弾が詰まること
が有るのでわざと一発減らしているのだと告げる。そんな取り
調べをしているのを知ったブラスは怒り心頭で近づいてくる。
タイナーは素行に問題が有り、市民からの苦情は5件、職務
過剰が3件、監察課からも調査を受けているという。ブラスは
タイナーが発砲したのであれば弾は見つかったのか?と問うと
まずはそれを見つけてから話せと告げる。

テリは復元していく。ギルもそれを手伝い徐々に完成していく。
北欧系の顔で多分ブロンドだという。
それが完成されるとテレビで情報を呼びかけ、ホットラインに
情報が有れば知らせて欲しいと訴える。

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●コンクリートの中に埋められた女性の遺体

ギルとニックが捜査担当した事件。

白骨体からどのようにして証拠を掴んでいくのか。
身元も分からない状況の中で、BONESでいうところの
アンジェラの様な復元士のテリという女性が登場して、
顔を復元。その過程で思わずギルと彼女がロクロを回して
抱き合う映画「ゴースト」のワンシーンを彷彿させるような
展開が用意された。ギルに好意を寄せているようで、
シーズン3までの間に5つのエピソードに登場するけど、
大した関係には発展し無さそうだ。

また今回遺体の検視を行う際に、CSI初のアル・ロビンス
検死官が登場した。デビッドよりも遅く出てくるところは
大物っぷり。
付着している物質は塩や砂という事から、ビーチを思い出させた
けどグレッグが分析した結果、砂は人工的なものだと調べ上げ
て、事件を解決に導いていく。

●駐車場で亡くなった被疑者と警察官

担当したのはサラとウォリック。
ブラス警部はラスベガス署の刑事が殺人容疑をかけられるのを
嫌い、相当CSIにも圧力をかけまくっていた。
状況からすると圧倒的に刑事のタイナーが不利で、目撃証言
までもが無抵抗な被害者をタイナーが撃ったとする証言まで
飛び出す始末。

肝心の弾が見つからなかったけど、この時代、発射残渣を
調べるという概念そのものが無いのね。
発砲していないのであれば、すぐに火薬の跡で分かりそうだし
ね。

サラとウォリックで車を全分解して調べた結果、スペアタイア
の中に銃弾を発見。状況を再現して、発砲の角度から、
タイナー刑事が発砲したという事は出来ないことが証明された。

●レイプを訴える被害者

担当したのはキャサリンだった。
しかしレイプされたとする被告はなんとキャサリンの元夫の
エディだった。身内の事件に関わるなど、今では考えられない
捜査で、利害の衝突により捜査をしてはいけないとする指針が
無かった頃なのかな。上層部に知られたら相当問題になりそう。

キャサリンのエピソードとウォリックたちのエピソードは
シーズン1ではメインテーマともなっている、捜査に感情や
私情を挟むなということが描かれてる点。
現在はその辺はまだまだ模索なんだろうけど、徐々にギルが
言っている事が正しいということになっていくのだろう。ただ
ギルも研究者としての一面だけでなく人間的な一面が徐々に
現れていくのかも。

それにしてもキャサリンはポールダンサーをしていたのか。
グレッグは既に彼女のポールダンサー時代の姿を見ている
様だ。

レイプ被害を訴える女性は一攫千金を狙ったえん罪事件。

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI
サラ・フォックス (Jorja Fox) CSI、ギルの部下

リンゼイ・ウィローズ (Madison McReynolds) キャサリンの娘

エディ・ウィローズ (Timothy Carhart) キャサリンの元夫
ジョー・タイナー (Tony Crane) ラスベガス署刑事
テリ・ミラー (Pamela Gidley) 骨格形成
アル・ロビンス (Robert David Hall) 検視医
エイミー・ヘンドラー (K.K. Dodds) ジェイソンの妻
ジェイソン・ヘンドラー (Andy Buckley) フェイの元彼氏
Mrs.グリーン (Anne E. Curry) 被害者フェイの母
テッド・ビートン (Michael Delano) バーの経営者、キャサリン知人
エイプリル・ルイス (Roxanne Day) ダンサー、告訴する
アル (Leonard Kelly-Young)
B.エバンズ (Mark Collver) 捜査官
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) 捜査官
バレット (Phillip Jeanmarie)
--- (Brian Le Baron) Suspect
--- (William Wantland) Extra

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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