CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン1)

http://www.watch-csi.jp/csi/




Nov. 17, 2000
第7話 惨劇の家 Blood Ties

脚本/Tish McCarthy
監督/Kenneth Fink
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ブルーバードの南にある閑静な住宅街。
ティーナ・コリンズは、深夜突然家から飛び出すと近所に助け
を求めて叫び出す。警察に急いで電話して欲しいと告げる。

ギルたちは現場へとやってくると、オライリー捜査官は、現状
を報告。マスコミも既に沢山来て居るという。死者4名。
コリンズ家の両親と10代の息子2名が殺害され、2人の娘は
無事
だという。姉のティーナは強盗が入ったのを知って物陰に
隠れて犯人が居なくなった後に助けを求めた人物だという。
妹のブレンダは放心状態で何も話す事はなかった。

ギルはシブリーを連れて室内を調べていく。
シブリーに対して自分が発言した言葉をメモしていって欲しい
と頼む。ただし室内では何も触れるなと。
階段を上った先に一人目の遺体・父親コリンズが刺されて死んで
いた。40歳代の白人男性。動かした形跡は無く、背中から首に
かけて複数の刺し傷があるという。片刃の凶器で左右の首の
勁静脈が切られているという。シブリーは気分が悪くなった
為にサラが変わりにギルの助手をやるという。サラはニュース
を聞いて飛んできたと。
壁には血文字で落書きのようなものが書かれていた。
カルト
による犯行なのか


ギルたちはベッドルームに行くと、夫人のバーバラがナイフ
で首を一突きされて死んでいた。頸動脈を刺されてことによる
出血死。血が滴り落ちているのを目にする。

ブレンダの部屋は空いていた。
そして息子たちの部屋に行くと、やはりここには壁の血の跡が
有り、二人の息子の遺体が横たわっていた。

ギルは一端家から出ると、夜勤チーム全員を今すぐ招集する
よう告げ、サラには写真を10倍に引き延ばし、鑑識、救命士
を呼ぶよう告げる。

マスコミは中継車を引き連れ事件を報道する。
ギルはティーナに話しかけると、ティーナはいつ妹と一緒に
なれるのかと問う。ギルはブレンダとも話しかけると、
家族に対して酷い行いをしたものを調べているとし、手伝って
欲しいと子供に訴える。しかし話かけてもまるで感情を露わに
せず、一言も話さなかった。しかしギルが立ち去ろうとすると
突然
"バファロー"だと語る。一体誰の事なのか問いかけても
返信は無かった。

ギルは集まった捜査官たちにマスコミと話すのと保安官に
情報を貰うのは禁止だと告げる。犯行は今から2時間前に
起きたもので、キャサリンには
血痕の見取り図を作成して欲しい
と告げ、ニックとウォリックには犯人の出入り口が何処なのか
調べるよう告げる。サラにはブレンダをブラス警部に届けて
欲しいと告げる。

ギルとオライリーは家のキッチンを調べていると包丁が一丁
足りないのを知る。包丁の入った所だけしかテーブルは
開いていなかった為に
犯人は包丁が何処に有るのか知っていた
人物による犯行
だという。ギルは
リノリウムだと告げ、
スタチックプリントコレクターを使い、静電気でホコリを
吸い取り現場に立ち入った人物の足跡を調べる。
当時救命士たちが何処に立ち入ったかを尋ね、足跡を調べて
るギル。

一方ギルの元には保安官がやってくると、市長から問い合わせ
が来ている事を告げ、犯人を今すぐ捜せとは言わないが捜査
状況を報告するよう告げられる。君も少しは昼間のシフトの
エクリーの事を見習えと言われる。

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深夜の閑静な住宅街で起きた惨殺事件。
果たして両親と二人の息子が殺害されたのは何故なのか。
そして犯行は外部の人によるものなのか。

今回エピソード、過去にみた時の記憶が結構鮮明に残っていた。

今回CSI初登場のエクリーが嫌われ者CSI捜査官としてギルとは
対象的な位置にいること。ギルが夜番の捜査を担当している
のに対して、エクリーは昼番を担当している。
ニックたちからはごますりやろうだとし、ギルも彼のような
性格を嫌っていた。最新シーズンでは保安官としての役割で
まるで違う位置にいるけどね。

デビッドはレギュラー扱いではないけど、この頃は意外と
ロビンス検視官よりも多く出ていたんだね。

さて今回のエピソードは一つの事件を扱ったもの。
最新のCSIではこのパターンが多いけれど、シーズン1では珍しく
一つの事件を全員の捜査官が担当するものだった。
それだけ注目度が高いという事も有るし、珍しく政治色が演出
上加味されて、市長からも捜査報告をするよう言われていた。
勝手に証拠品を持っていくエクリーが市長に報告していたり
したのかな。

カルトによる仕業を当初疑われたけど、キャサリンはそれを
否定。マンソン事件に深く研究したけど傾向は違うのだと
いう。一つの事件を元にカルトによる犯行を全否定してしまう
というのもある意味凄いけどね。

事件は娘とその恋人が共謀して行ったもの。
凄く幸せそうな家庭なのに、実際には惨たらしい虐待が家庭内
で有り、家族が娘たちに関心が無かったという事が挙げられる。
妊娠していたのに誰も気がつかないという異常な状況が語られた
し最後にサプライズとして描かれたのは、ティーナとブレンダ
は姉妹ではなく親子だという事実。ブレンダの父親は、ティーナ
の父だったという事なのだろうか?それとも殺害を手助けして
くれた恋人との子だったのだろうか。

現場から発見されたのは、ビーディという手巻きのシガレット
とタイヤ痕、そして滴下血痕だった。
それぞれの捜査官が一つずつ決定的な証拠を見つけ、犯人を
探り当てたのがシガレットとタイヤ痕であり、動機を探り当てた
のは血痕の向きだった。そして疑問点として、家族なのに
血痕が付着していないとするティーナの服にも疑問点が残された。
血痕の向きだけで現状を把握するというのは、少々無理が
有った感じもする。

サラが子供嫌いだったとする意外性も有ったし、子供はそんな
サラに心を開いたとする興味深い一面も有った。

またグリッソムが幾つかの言葉を引用していた。
「家族が襲われたら死んでるかどうか確かめるのが普通だろ」
「消えろ消えろ血の染みよ」
マクベスの台詞らしい。
また「あの年寄りにこれ程の血があると誰が考えようとする、
シェークスピアの引用だとして、語る姿が有った。

普段のギルだとCSIが動機まで調べる必要はないとか言いそう
だけどね。珍しく動機を調べていたな。

そしてドラマの中では日本製のスクーターを乗った人物が犯人
だとされていた。

そして何よりもキャサリンが元夫のエディに裏切られて、
親権に於ける争いに発展しそうな育児の問題について、
福祉サービスに通報されるという事態に発展した。確かに
シングルでこの仕事は辛いよな。

ブレンダ演じるDakota Fanningは、アメリカ版芦田愛菜ちゃん
みたいで可愛らしいね。バファローとしか殆どセリフを
発しなかったけど存在感は有ったかも。

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) CSI
アル・ロビンス (Robert David Hall)
コンラッド・エクリー (Marc Vann)
デビッド・フィリップス (David Berman)

ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 鑑識
リンゼイ・ウィローズ (Madison McReynolds) キャサリンの娘
エディ・ウィローズ (Timothy Carhart) キャサリンの元夫

ティーナ・コリンズ (Allison Lange) 長女
ブライアン・モブレイ (Glenn Morshower)
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 警察官
ジェシー・オーバートン (Eric Nenninger) ティーナの彼氏
ブレンダ・コリンズ (Dakota Fanning) ティーナの娘
Dr.リーバー (Aasif Mandvi) 医師
テッド・グーグル (Sean Smith) 福祉サービス、リンゼイの件
コニー・ベルビュー (Del Hunter-White) 福祉サービス
--- (Jonathan T. Floyd) EMS
オリバー (Michael Bowman) 日本製スクーターの持ち主
--- (Paul Raci) Lie Detector Operator
シブリー (John Churchill) 検視官助手
--- (Tracy Melchior) Reporter
--- (Drew Wood) Suburban Teen
6歳のコリンズ (Morgan Lee Wojnowski)
--- (Jonathan Redford) Suburban Teen
--- (Kerr Smith) A Collins Boy
--- (William Wantland) Extra


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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