CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン11) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php

Oct. 7, 2010
第3話 ブラッドムーン満月の夜 Blood Moon

脚本／Melissa R. Byer、Treena Hancock
監督／Brad Tanenbaum
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バルタン刑事とキャサリンは一晩を同じベッドで過ごす。
その頃、マイケルという男性は森の中で追い立てられ、有刺鉄
線によって体を括られていた。マイケルは"辞めろ!"と訴え、
キャサリンは"辞めないで"と語る中、二人はまるで違う結末を
見せる。

キャサリンは遺体が発見されたという事を聞いて、現場へと
急いで向かう。バルタンはキャサリンに対して君は制限速度
を知らないのか?と問うと、それならば私に違反切符を切るか?
と問う。
遺体が発見されたのはチャールストン山で、キャサリンは娘の
リンゼイとよくこの山にレジャーで来た事が有った。
そんな彼らの前には有刺鉄線によって体が繋がれ、頭が切り落
とされ首の部分だけが杭に刺さっている事を知る。
血の量から生きたまま頭を切り落とされたのだろうという。
粘性が有るのでまだ亡くなってからそれ程時間は経っていない
と。殺しの儀式なのか。空を見上げると真っ赤な満月
(ブラッドムーン)の月明かりが挿しているのを目にする。
ヨハネの黙示録ではこの世の終わりを意味するのだとレイは語る。

タイヤ痕、ゲソ痕は一切見つからなかった。
デビッドは被害者のIDも見つからないという。
レイは遺体の口からカミキリムシが見つかり、更には口の中に
毛髪がある事を知る。犯人に噛みついたものなのか。
遺体の右手首には索状痕が有り左手にも同様だった。
胸には切りつけられたとする跡が多数見つかる。

アルとデビッドは遺体の胴体と頭をモルグへと運んで調べる。
杭から頭を抜き去る作業を見てまるでシシカバブの肉を取り外す
時のようだというアル。デビッドは、"リジー・ボーデン
は母親を40回ぶった切った"のだとするが、アルはあの歌詞は
間違えで実際には29回だと訂正する。とりあえず骨に付着する
工具痕から凶器を特定しようと告げる。

サラは遺体の掌の傷を調べていた。
焼き印のようなものを付けられていて、レイはそれを見ると
儀式で間違いないだろうと告げる。サラはボディにはローション
とオイルが付着していて、全身脱毛した形跡が有るという。
恐らくワックス脱毛だろうと。しかも脱毛したばかりである事。
ホッジスに調べてもらおうと告げる。

バルタンは指紋はデータベースと一致しなかったという。観光客
ならば失踪したかどうかもまだ分かっていないかも知れないという
。
そんな中バルタンはキャサリンに対して一緒に暮らさないか?
と提案する。ホッジスはそんな会話を聞いていて、僕もウェンディ
と寄り添って「アイアンシェフ」を見るのを夢見ていた事を告
げる。
遺体から検出されたのはオリーブオイルとローズマリー、レモ
ンジュースだという。全てワックスの成分だと。キャサリン
は以前にアヌビススパでは古代エジプトで使われていたオイル
は砂糖ベースだった事を告げ、オリーブオイルを使った脱毛
はメデテレニアンホテルではないかと告げる。

ホテルにいくと確かに三日前にマイケル・ウィルソンという男性
が全身脱毛をしている事が分かる。
集会の為にサンディエゴから出て来たという男性で、彼が泊ま
っていたホテルの室内を調べると、争った跡が見つかる。
正装がハンガーにかかっていることや、メッセージカードには
結婚式に述べられる言葉が書かれていたことから、彼は結婚式
の為に出て来たであろう事を知る。
とりあえず室内が荒らされているので誰が室内に入って彼を
拉致したのか防犯カメラで調べようとのこと。また現場の床から
は黄色のコンタクトレンズが見つかる。
指輪は特異な紋様で、ケルト結び目模様の指輪だった。
レシートが2枚落ちていて、花とケーキが注文してある。
配達日が今日になっている事から、本日式を挙げることになって
いたのではないかと告げる。
会場に行くと、そこに居たのは真っ赤な目をして牙の映えた
ヴァンパイアたちだった。

マイケルの新婦はジュリー・クレンショーで、ヴァンパイアの
集会を取り仕切っているのはトーマス・スチュワートという男性
だった。完全に彼らは自分たちをヴァンパイアだと思い込んで
いた。ジュリーによると昨日の午後に結婚式のリハーサルで
遭ったのが最後だという。結婚式まで新郎と新婦は遭わないのが
しきたりであり、我々は何世紀もモラルを守って来ているの
だという。

イーサンという介添人から話を聞く。
バチュラーパーティーをしたのではないか?とするが、昨日は
ディナーだけだったという。その後はヴァンパイアになる為
瞑想が必要で自制心を養うためのものだという。
集会で挙式をしたいといった私のせいだとしてジュリーは責任
を感じる。参加は自由だとし、ヴァンパイアと狼男がいることを
告げる。彼らの掌を見せてもらうと、マイケルと同じく焼き印の
ような傷がみられた。
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チャールストン山で有刺鉄線に絡まる男性・マイケルの遺体が
発見される。生きたまま手斧のようなもので首を落とされて
手首には索状痕、そして首が鉄棒に刺さっていたことから
何らかのカルト教団の儀式が疑われる。
遺体の体に全身脱毛をした形跡が有る事から身分が明らかに
なり、メデテレニアンホテルに宿泊していた客だという事が
判明する。彼はここで何らかの集会に参加しようとしてサンデ
ィエゴから出て来た事を知る中で、用意されていた礼服、
そして誓いの言葉を書いたメモ紙、ケルトの結び目模様の
指輪から結婚式が行われようとしていたことが分かる。
いざ式場に行くと、そこにはバンパイアを自認するたちの
集会が行われていることが分かる。

冒頭からキャサリンとバルタン刑事の絡み。
殺される映像との対比は不謹慎ながら笑わせられるものが
有ったし、前回に引き続いて今回もまた、設定自体が奇抜で
ちょっぴりリアルさを追求するCSIシリーズにしてみると、
変人たちの集いの中で起こった出来事いうことで、どちらか
というと日本のドラマに近い設定だったのかも。

キャサリンとバルタンの絡みは、正直見たいような見たくない
様な・・・って感じで、長年キャサリンの活躍を見ている
方としてはあんまりディープな絡みは目を覆いたくなってしまう
ところが有った。
バルタンの事をルーと呼んでいたけど、本名はルイスなんだね。
ホッジスは二人の関係に妬いていた感じでホッジス流の失恋の
寂しさを唱えていた。キャサリンに対して同棲するならば
どっちの家で過ごすのかと問い、ウェンディの事を止められず
また追いかけられずのホッジスが後悔している気持ちをキャサリン
に伝える事で上手い事、自分の失敗を繰り返すなとばかりの
メッセージを送った感じだった。

ドラマでは狼族とドラキュラ／バンパイア族の対立という感じで、
殆ど人生を掛けてキャラクターを演じているものたちの猟奇的
なものを感じたけれど、人間の世界のルールもある意味では
多数派の人間たちが作ったものが常識として扱われているだけ
なので、こういうマイノリティたちのカルト的な集団が
一定のルール下で行動していてもおかしくはない。ただ人を
殺してしまったとなればまた別問題だろうし、彼らが信奉して
いる過去からの伝承や規則というものが、現代科学に於いては
何の役にも立たないところが何とも切ないという感じがする。

ドラキュラ、バンパイアのネタっていろんな映画で取り上げら
れているので、それぞれに持つイメージがあると思う。
グレッグは今回の容疑者はヴァンヘルシングだと語っていた
し、ルーマニアのバイパイアを信じるものたちの猟奇的一例を
例に挙げていたけど、まさに世界中でバンパイアってそれぞれ
の物語が広がっているんだろうな。

wikiによるとドラキュラネタの初の映画は1931年に製作された
トッド・ブラウニング監督の「魔人ドラキュラ」のようだ。
原作はブラム・ストーカーで、昔「エド・ウッド」という映画
を見た際に、エドが晩年をルゴシと過ごしたということを聞いて、
ルゴシに興味を持って彼が出演する「魔人ドラキュラ」と
「フランケンシュタインの復活」を見た事が有るけど、
白黒映画の方がこの手の物語は雰囲気が有って良いなと思う。
最後にニックとレイモンドが二人でこの映画を観ているシーン
が有ったね。

ニックが大活躍。
サラと一緒にチャールストン山に登った際には、トランシルバ
ニアの本当の意味は"森の向こう側"っていうのだと知識を
披露したら、グリッソム、"ギル〜"とからかわれていた。

また血痕のある車の中から嘔吐物が見つかり、ヘマチンとメソ
ポルフィリンが検出されたとして容疑者がポルフィリン症だ
と判明した際には、ニックとレイモンド教授は食事をしていて
シェイクを飲んでいたレイに対して、10年前にプロテインシェ
イクにして遺体を飲んだとする猟奇的事件を引き合いに出して
レイモンドをからかう姿が有った。

真実とは何か、愛とか何か。
吸血鬼だ狼男だと言っているそれぞれの人はみんなウソの人生
を演じていて、愛だけが唯一本物だとした際に、女性がその
言葉にストレス要因になって殺害してしまうところなど、
何とも皮肉だった。

真実を白日の光の元に晒すとして日光を浴びせて犯人をあぶり
出すという辺りも皮肉に富んだ展開だったかも。

それにしてもまた男性達は実験好きだね。
斧を振りかざしてジェルの人形相手にレイモンドとニックの
二人で切りつけていた。