CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

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Mar. 10, 2011
第17話 魔性のリスト The List

脚本/Richard Catalani
監督/Louis Shaw Milito
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刑務所で囚人達は一列に並んで行進する。
別の囚人グループとすれ違う際に、北通路では一方が挑発した
事も有って大乱闘に発展。一人の囚人が殺害される。

マルトン所長は現場を保全してCSIを呼ぶ。
囚人の中にはCSIを毛嫌いしているものも多いので、上着を裏返
しにしていた方が良いとアドバイスを受けるが、レイモンドは
それならばじっくりと拝ませてやると告げる。

被害者はヴァンス・トルソム。元
プライム郡所属の刑事だとい
う。生前の彼は怒りっぽい性格で人の意見をまるで聞かない
人物だったとのこと。妻・アン・マリー殺害の容疑で逮捕され
たとし、彼女の指導員だった事をブラス警部は語る。
マルトンに話を聞くと、当初は隔離していたが、寂しいという
ことで、一般房に移り、3年間は上手く行っていたとのこと。
最近再審請求が認められたとして、それを待つばかりだった
という。

現場には血染めのゲソ痕が残されていた為に、乱闘に加わった
囚人たち靴と服を押収して、調べることに。
レイモンドの事を挑発する囚人に対して、お前らが殺害した
のは警察官であり、ここに逃げ場などないぞと告げる。
一人ずつ服や靴を押収し、DNAや手に付いた血痕を採取。
囚人のアドルフ
"血と名誉"と書かれたタトゥーをしていた。

デビッドとアルは遺体をラボで調べる。
鋭器損傷の跡は27カ所だった。上部胴体と頸部に傷は集中して
いるという。
そこにキャサリンがやってくると、アルはデビッドの
刑務所エレジーを聞きそびれたなと告げる。CDが出るのを
待つわとのこと。キャサリンは遺体のヴァンスを見て二枚目
なので惜しいわねと告げる。失血死である事は間違いなく、
頸動脈を切られていること。凶器は三角型の金属だという。

ニックは被害者・ヴァンスの監房を調べる。
"新たな証拠に基づく再審請求"と書かれた紙と"リスト"
書かれていたものが作成されていた。被害者のアンと性交渉
したとする相手のリストで、ラスベガスの警察署の男性と殆ど
彼女は性経験している事が判明する。その中には、ブラスや
エクリー、バルタンもリストの中に入って居るのを目にして
しまう。ブラスがニックの元にやってくると、ヴァンスの
監房には妻の写真が掲載されていた。私が妻殺しで収監された
らまで彼女の写真など掲載しないハズだという。
アンが赴任した当時、署内ではみんな彼女に魅了されていた
とし、二人が結婚したのはヴァンスがプライムに異動した
後だという。アンは浮気女であり男にとんでもない事をさせる
のだという。

グレッグは刑務所内のカメラ映像を取り寄せるが、乱闘が
激しくで誰が殺害したのかは確認取れなかった。まるで
レッドスキンズの試合みたいな状態だという。乱闘が一人の
男性・カルロスの合図で始まっている事が分かる。

押収した服を使い、殺害当時の被害者と容疑者たちの立ち位置
を調べる。ヴァンスの両端にいたのは、ホセ・カスティーヤ
カルロス・サラヴァールで、正面にいたのはトマス・モリーネス
だと判明する。トマスは
リバトン・マークス&フレーゲル公認
会計事務所
に所属し、飲酒運転で3人をひき殺した罪で30年の
刑期だった。
ブラスはトマスに取引に応じる様告げると、刑事をやったのは
刑務所での生活にウンザリしたからだという。警察官を殺害
するば刑務所内での地位があがり尊敬を受けるのだという。
誰に頼まれたのか?とするが、それを話したら殺害されるとして
司法取引を拒む。しかし依頼してきたのは刑務所の外の人間
との事だった。

ニックはキャサリンのオフィスにいくと、独房で見つけた
リストについて話をする。アンが男性警察官と性関係を結んだ
とするリストが出て来たのだとし、その中にはエクリー、
ブラスが含まれているという。ブラスは当時遊び人だった
というキャサリンは、
ニュージャージー勤務時代、ジャック・
ニコルソン
気取りで女性と関係を持って居たのだという。
バルタンの事も乗っているとするが、キャサリンは昔のことだ
として容認する構えだった。アンを殺害したのはリストの中に
ある刑事の内の誰かで、その内の半分はアン殺害事件の捜査
に関わっているという。ブラスはベガス署の指揮官をしていて
バルタンはその補佐官をしていた事が分かる。本来は捜査から
外れるべき人ではないのかとすると、キャサリンは自分から
彼らに話すと告げる。

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刑務所で囚人同士で乱闘騒ぎがあり、一人の元警察官・ヴァンス
が刺傷する。当時10数名が入り乱れていたので、防犯カメラ
だけでは誰が殺害したのか特定が難しかったが、捜査していく
中で、ヴァンスは無罪を訴えて再審請求をしていた事が発覚
する。彼は妻・アン・マリー殺しの罪で捕まったものだった
が、遺体は発見されておらず、独房の中からは妻と関係を
持って居たであろう男性警察官リストが出てくる。

警察署内のスキャンダルが暴露されるリストの存在。

アン・マリーと関係を持つ事は、ある意味警察官としての
入署儀式みたいな感じで、いろんな人と手当たり次第に関係
を持って居るのだから凄い。
ブラス警部が昔遊び人だったとする辺りは違和感が有ったし、
エクリーとブラスが互いにアン・マリーと関係を持って居た
と知り、更にはゴールドコーストホテルという安ホテルで
関係を持ったと知って「随分安くあげたな兄弟!」と語ってい
る姿が笑えた。

驚くべきはエクリーだけでなく、ヴァルタンも関係を持って
いたことかな。ニックがそれを知ってキャサリンに話に行く
けど、通常CSIのオフィスなんかでは男女が会話する際には
ドアを開けて会話しなければならないような厳しいセクハラ
規定が有りそうなのに、男女の入り乱れた内部事情は、
既に警察官間では周知の事実みたいだけど、誰も隠さずにいる
ところは凄いし、女性が男性のように関係を持った事に
武勲のように感じているところは、ある意味凄かった。
ニックが読み上げていたリストの刑事(アトウォーター、
バスティール、ブラケット、ブルックス、マッキーン、
カヴァリエ、ベガ)は全員ドラマに出演したことの有る警察官
たちであるところもCSIファンにはある意味変な形だが、嬉しい
演出かも。

凄いのは騙し欺されの展開で、結果的に姉が妹を殺害して
しまうインパクト、死んだと思っていたアン・マリーが生きて
いたこと、欺す人物は結局欺されて身を滅ぼすという因果関係
が上手い形で描かれた。

警察官が殺害されると犯罪者に対して異様な執着心を見せる
というのがアメリカのドラマで描かれるけど、刑務所内に
いる元警察官にもそれが該当するのだろうか?

キャサリンとヴァルタンが私服で逢うのは初めてだとしていた
のが初めてだみたいな感じだったけど、何故捜査から外れなか
ったのか?と問われるけど、警察官の多くがアン・マリーと
関係を持って居たみたいだし、その線引きは難しそうだ。
キャサリンたちだって、ウォリック殺害の捜査に於いてニック
がマッキーンを殺害するところだっただろうと指摘していたけど
きっちりマッキーンもリストの中に入った悪徳刑事だった
というのが凄い。

血液の抗凝固剤を使って死を演出していたようで、血清学の
知識の有る人物が容疑者だった。
こんな簡単な検査で引っかかるのに、当時の捜査官たちは
相当手を抜いた感じだね。
警察官が犯行の手口を学ぶのは殺人事件の捜査からだという
辺りも皮肉だ。

捜査の管轄権の問題も有って、プライム郡で捜査するキャサリン
に対して、マーティンが"クソアマ!!"と叫んでいたけど、
ヴァンス刑事も相当怒りっぽい人だと称されていたけど、
プライム郡の刑事たちは相当粗暴で血気盛んな人が多そうだ。

金をメキシコの孤児支援組織に送っているとしていたけど、
これって逃走用に金を貯め込んでいた架空の組織だったのかな。

■検索用キーワード

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レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
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カルロス・サラヴァール (Reynaldo Gallegos) 囚人
トマス・モリーネス (Luis Jose Lopez) 囚人、実行犯
--- (John L. Curtis) Canine Officer
ヴァンス・トルソム (Bryan Friday) 元プライス郡・刑事、被害者
アンソニー・スティール (Scott Haze)
ホセ・カスティア (Hector Atreyu Ruiz) 囚人

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