CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン1)

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Feb. 1, 2001
第12話 逆転無罪 逆転有罪 Fahrenheit 932

脚本/Jacqueline Zambrano
監督/Danny Cannon
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囚人のフランク・デーモンはギル宛に郵便物を送る。
刑務所からの荷物は厳重にスキャンした後にCSIのラボへと
運ばれてくる。
ギルはブラスと会話していると拘置所から匿名の荷物が届いて
いるという。ブラスは俺が部屋から出てから開けろよという
が中に入っていたのは
VHSテープだった。そこにはフランクが
自ら撮影したテープが入っており、自分は妻子を殺したとして
疑われ公判を受けるが俺はやっていないとのことだった。
ブラスは名前を聞いてすぐに
二ヶ月前の放火事件の容疑者だと
分かる。弁護士に相談したが不利な証拠が出ているとして
自分が犯人であることを覆すことは難しいのだという。

ギルは資料に目を通していると、みんなが集まってくる。
ギルはみんなに管理職査定表を手渡すと、ギルの管理者として
の採点をして上層部に提出するものだった。
ギルは今日の勤務割りだとして、
スポーツ専門の賭け屋の駐車場
で起きた白人男の遺体
に関してニックとキャサリンが担当して
くれという。そういえばそろそろスーパーボウルの時期だという。
ウォリックは自分が適任だとするが、サラとウォリックはギルと
共に、
拘置所から送られてきた放火事件について調べてほしい
とのこと。エクリーが担当した事件だが、勝手に再捜査したら
問題にならないか?と心配するキャサリン。

ブラスがやってくると、デーモンに関する情報を持ってくる。
デーモンが現場から逃げるのを見た人物がいること。妻は金遣いが荒くて
カードの限度額いっぱいまで使用し、家のローンも滞って
いて普段から言い争いだったこと。火災保険目当てで失敗した
のではないかとする見解があること。出火元はクローゼットで
そこから燃焼促進剤としてガソリンを使ったのではないかと
するもの。火事の直前に彼がガソリンを5リットル買っている
のが確認されているのだという。不当に起訴されているという
ギルだがそれを覆す証拠も今のところ何もなかった。

ニックたちはオライリー刑事の元にいく。
駐車場の車の中には至近距離から後頭部を一発撃たれて亡くなっ
た遺体が有った。金が盗まれており、耳には補聴器のような
ものが入っている事に気がつく。しかしキャサリンは車のダッシ
ュボード内に3万ドルの大金が入っている事を知る。

賭け店のトニーに話を聞くと、その人物は517だという。
使いっ走りの人物(
ランナー)だという。一体それは何なのかと尋ねると、
客の金を賭けて届ける役目のもので、大抵は若者が担当し、
名前ではなく番号でしか知らないというものだった。何者かに
指示されて動いている事を知る。

一方ギルは拘置所に行くとデーモンと接見する。
デーモンによると放火専門弁護士6人と話をしたが、みんな現状で
は戦っても無駄だと言われたという。火事の捜査は難しいことを
ギルは認める。ギルはデーモンの姿を見て、君は本を読むし、
学歴があるとし、仕事は多分事務職だろう?と問う。手を見ただけ
でそれを言い当てたギル。電話会社で経理をしているという。
事件当夜、妻が甘いものを食べたいと行ったので、コンビニまで
アイスを買いに行ったのだという。息子のトビー(8歳)は次の日が
キャンプだったので眠れないと言ってベッドにいたという。
20分後に家に戻ると家から煙りが立ち上っており、ジニー
トビーを助けに部屋に行ったが、フラッシュオーバーだと知って
ドアをあけることが出来なかったという。下手にあければ酸素
で爆発を起こすことを知っていたとのこと。ボランティアで
消防士をしているので、4月には支部を作る予定だったという。
寝室のクローゼットからガソリンの痕跡があるという報告書を
読んだがどういう事かと問うと、自分はそんな危険なものを
室内に入れた覚えはないとつげる。あくまで
ガソリンを購入した
のは芝刈り機の燃料のため
だとつげ、自分の家に火をつける筈
はないと語る。

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■囚人からの切実なるメッセージ

火災事故が発生し、それが夫のフランクによる犯行ではないか
として拘置所に留置され、公判を待っているフランクからの
無実を唱える切実な訴えがギルの元に届くというもの。

事件を担当したのはギル以外にもサラとウォリック。
火災事故現場の証明というのは、CSI:科学捜査班では初めて
ではないかな。

数々の物的証拠がフランクの犯行を物語っている。
当日現場から逃げたという目撃証言。そして火災の直前に
ガソリンを購入していたり、また夫婦関係はギクシャクして
いたこと。また後々発覚することだが、フランクには手に
やけどの跡があるということ。

いくつかの疑問として浮上してきたのは、現場にガラスの破片
が溶けていたことと、ドアの縁の外側が酷く焦げているという
状況だった。ドアが焦げていないのになぜ焦げているのか。

放火が目的ならばガソリンを一カ所に蒔く筈はないとする
疑問点も浮上したけど、結果としてはブレーカーのオーバーロー
ドが原因で、使用されているヒーターが業務用だった。
ヒューズとかブレーカーとかそういう制御装置はついていない
のか?

元々事件を担当したのがエクリーだったことも有って、ギル
との対立点が改めて浮上した。

■スポーツ専門賭博場の駐車場で射殺された青年

駐車場の車内で後頭部を撃たれて亡くなった若者の事件。

担当したのはニックとキャサリンだった。

話を聞いていくウチに被害者はランナーと呼ばれる賭博場に大金
をもって現れて、指示を仰ぎながらどの銘柄に賭けたり金を
持ち帰ったりする仲介業者だった。

殺害されたのは、被害者の兄がその金を使って賭博をして大金を
失ったことへの見せしめかに思われたが、結果的に、トニー
という賭博場の男が殺害していたというものだった。

捜査は車に付着していたくしゃみのDNAから犯人を割り出すとい
うもの。
発射残渣とか至近距離からの射殺ならば飛沫血痕ですぐに判明
しそうな事件だけどね。

ウォリックはランナーをして金を稼いで大学に通ったというエピ
ソードが披露されたり、犯人がランナーだと確信していた
ニックはランナー相手に100ドルを賭けて見事失ってしまった。

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) CSI
アル・ロビンス (Robert David Hall) 監察医
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医

ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 鑑識
リンゼイ・ウィローズ (Madison McReynolds) キャサリンの娘
エディ・ウィローズ (Timothy Carhart) キャサリンの元夫
B.エバンス (Mark Collver) 捜査官
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 捜査官
L.コリンズ (Tom Beyer)

フランク・デイモン (Sterling Macer Jr.) 囚人
トニー (Jarrad Paul) 賭博の販売員
ダニー・ヒルマン (Fred Koehler) 長男
サンドラ・ヒルマン (Tamara Clatterbuck) 母親、カジノで働く
--- (Chaka Forman) Runner 702
レイチェル (Meta Golding) フランクの恋人
ジニー・デイモン (Lucy Goncalves) フランクの妻、焼死
--- (Robert Diago DoQui) Inmate
--- (Seth T. Walker)
--- (William Wantland) Extra


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