CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

Apr. 28, 2011
第20話 惨劇へのプロローグ Father of the Bride

脚本/Evan Dunsky
監督/Frank Waldeck
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レイモンドとニックはベガスの中でも田舎で人口の少ない農業
地である
ネッソスへ向かう。GPSで確認しながら現地に車で
向かうがレイは道を迷ってしまう。しかも道の真ん中にいる
牛を思わずひき殺しそうになる。インドだったら禁固半年の
刑でしたよとニックは呟く。

ようやく遺体が発見されたアーヴィン・ソープの農場に到着。
ソープはキャンプに出ていたが家畜にエサを与える為に一時的
に戻ったら
干し草の中で遺体を発見したというものだった。
ニックは遺体の周りに第一世代の三齢幼虫を見つけ、
遺体は
死後96時間は経過している
という。
白人の成人女性の遺体だが
頭と手が切り取られていた。しかし手は近くに落ちている事から
指紋から被害者の形跡を辿られない為の措置ではないと告げる。
しかもその手は女性のものではなく
男性の手だと分かる。

そんな中レイモンドの元にラボから電話が鳴ると、干し草の
遺体をそっちのけでレイモンドはラボに戻ってしまう。

ラボに行くと、ハスケルからティンズデール家に送られて来た
というビデオメールが有った。ティンズデールの娘・ビビ
アン
は殺人グルーピーの一人でハスケルの刑務所からの逃走を
助けた一人だった。再生してみると、そこには縛られて拷問
されたビビアンの姿が有り、父親・エイブリーに助けを求め、
身代金を送るよう要求するメッセージだった。届いたのは4日前
だと知って何故今になって届けたのかとCSIは尋ねるが、
メールにはスパムの印が付いていて夕べまで見落としていたの
だという。ビビアンの母・ジーンによると、娘とはもう何年も
話していないのだとし、娘は病んでいるのだという。
反社会的人格障害者で虚言病を患っているので、とても信じる
事が出来ないのだという。しかしレイは顔に付着するアザ
などからハスケルに拷問されているのは明らかだとするが、
娘が連絡してくるときは決まって金の無心をする時だけだと
し、これも演技だろうとのこと。
しかしCSIでは必ずハスケルが接触してくるはずなのでエイブ
リーに捜査協力を求める。

ニックは農場の遺体をモルグに持ってくる中、アルが部屋に
入ってくる。手は足りてるなんてシャレは言わないで下さい
よというニックに対して、臭いがすると言いたかったのだという。
アルは遺体を見て、鋭器損傷、手根首に傷が有り、前腕から
引きちぎられているという。手斧で死後に切り落とされたもの
だとのこと。体と手の傷跡を見る限り凶器は同じものだという。

アーチーはビデオメールのメタデータからでは撮影日時も
投稿された場所も分からないという。ハスケルが接続した
痕跡を辿っているが、あちこちを経由しているのでなかなか
特定が難しいとのこと。
そんな中、本部長補佐に昇格したソフィア・カーティス
ラボにやってくる。ソフィアはレイに対して、この案件は
ウチが主導で捜査するとし、FBIにも知らせた方が良いという。
バンガーサンディエゴでハスケルの目撃情報が有り、複数
の州に渡る殺人からFBI案件だと語る。しかしレイは身代金を
要求しているという事はラスベガスにハスケルは居るハズだ
という。そんな中、アーチーからビデオが投稿されたのは、
ベガスの
モータースピードウェイ近くのWi-Fiスポットだという。

一方エイブリーの元にハスケルからの電話がなる。
レイたちはラボからその電話内容を聞いていた。
5時半に
プロヴェンジ公園の遊具近くのベンチに来いと告げ、
警察には知らせるなというものだった。すぐに逆探知を試みる
が使い捨てケータイで詳しくは分からなかった。レイモンド
はまだ2時間ある事を告げる。

アルは遺体を調べると、盲腸の手術痕、脂肪吸引の跡、
左大腿部の骨折の石灰化が見られるという。
年は30歳代の女性
だろうとのこと。腕の方は、グラハム・コールという整形外科医
のものだという。危ない売春婦に豊胸手術して、腕を切り取ら
れたのか?とニック。

ニックとグレッグは診療所へ調べに行くと、診察室の床から
二つの血だまりを発見。壁には飛沫血痕が有った。ここが
遺体の第一現場だろうとのこと。

エイブリーはCSIが監視する中、約束の公園にいく。
周り中で捜査官が監視している中、ベンチに座ると、突然
ベンチの下に置いてある携帯の音が鳴る。CSIは携帯を右耳
に当てて話してくれとするが、エイブリーは意に反して、
イヤホンを外して、逆の耳で話し始める。ハスケルの言葉は
きく事が出来なかったが、エイブリーは
"約束が違う"として
訴えかけていた。エイブリーは近くに有ったピンクのバッグ
を手にする。
そんな中、近くではハスケルのグルーピーの一人、ティーナ・
ヴィンセント
の姿が有り、レイモンドは彼女を押し倒して、
ハスケルの居場所を問う。

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ハスケルがグルーピーたちの手によって刑務官4名を殺害して
逃走を図る中、ラスベガスの中でも農業地帯のネッソスの
ソールの家の家畜用の干し草の中から遺体が発見される。
調べていく内に、横たわる白骨遺体は一名だけでなく、男女
二体のものだと判明。遺体の身元を調べている内に、ハスケル
の元にグルーピーの一人・ビビアンの両親宛にビデオメッセー
ジが届き、身代金を要求してきた事が分かる。
娘はビデオの中で助けを求めるが、両親は娘は人格障害で
虚言癖があるので、このビデオの内容は信用出来ないと告げる。
一方ハスケルの目撃情報がラスベガスから南下し、サンディエゴ
にある事から、捜査権をFBIに移そうとして、CSI捜査官から
ベガス署の刑事として活動しているソフィア・カーティスから
連絡が入る。しかしレイモンドは彼はラスベガスに居ると
してラスベガスに拘るが・・・

ハスケルがレイモンドに拘る理由がかなり弱く、イチイチ
突っかかってくるところが気になる。もちろんハスケルは
レイモンドの中に自分の姿を見ているのかも知れないし、
その逆も然りという感じだし、単純に相手のことを認めている
からこそゲームを仕掛けたいとする気持ちも分からないでも
無いけど、やけに邪魔くさく感じるのは、ハスケルの暑苦しさ
と共に演じているBill Irwinのこってりさ加減に食傷して
いるところが有るのかも。
まぁこういう敵と味方の構図はドラマや映画のネタとしては
ありがちだし、捜査していく内に相手の深層心理に迫ってみたり
視聴者に対してそのキャラクターの生い立ちや状況を説明
することにも繋がるので、ドラマが熱く深くなるというのは
分かるのだけどね。

一番驚いたのは、ビビアンの母親が人格障害だったこと。
父親の性癖も不自然であり、娘に虐待していたであろうことは
伺える。ビビアンの母が突然、夫は悪くない、娘が誘ったの
ことであり、私は夫の花嫁を生んだのだと告げる際には、
殺人者グルーピーになるのも遺伝的素因が有ったのかなと
思わせた。

グルーピーたちに殺人を犯させて、自分はロサンゼルスに
渡っていたみたいだけど、そんな周りくどいことをしている
意味もよく分からない。視線を反らす為なのか、時間稼ぎなの
か、単純に整形したことで痕跡を消したいが為なのか分からない
けど、ハスケルは何らかの目的を持って行動しているのだろうか?

ハスケルは頭脳明晰だとしても、全方位的に知識があるという
のも違和感が有る。元々は研究者なので博識な部分は有るの
だろうけどね。

ソープ農園とティーナに繋がりが有ったというのも驚きかも。
ソープの姪で、イルマの妹の4番目の娘がティーナだとしていた。
そんな彼女の家に踏み込む中、地元の制服捜査官が先頭に
立って室内に入る姿を見て死のフラッグが立ったかと思った
けど、それは無かった。二階のバスルームからバラバラ遺体
が発見。音楽が流れていた際に、制服警官はバッハの無伴奏
チェロ組曲ですねとあっさりとクラシック音楽を言い当てる
ところはある意味凄かった。

ハスケルは逃走したけど、カルヴィン・フロストが借りたレン
タカーのポルシェでサンディエゴに向かっているとしたならば、
整形して隠れようとしている意味がワカランって感じだよな。

グルーピーたちは次々と殺害されているけど、殺される事も
ある意味では想定して、ハスケルの様な凶悪犯に近づいている
のだろうか?

そういえばソフィアが登場。
ワンシーンの為だけにシーズン7でCSIを辞めたキャラを
再登場させるのだから贅沢な使い方だ。

ビビアンの父・エイブリーを演じたBruce Davisonは
ゴーストのファイナルシーズンで影によって脅かされて
いたジョシュ・ベッドフォード校長役で出演していた。
ナイトライダーではチャールズ・グレイマン博士役
として、車を開発した人だ。

ハスケルが最後に近づいた、チェロ奏者のグロリアと、元レイモンド
の妻で、新恋人のフィルに関してはS11の14話の時に紹介された
人だ。この時が死のフラッグだったのか・・・って感じの登場の仕方
だね。

■検索用キーワード

キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 刑事

エイブリー・ティンズデール (Bruce Davison) ビビの父・富豪
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) 本部長補佐
グロリア・パーケス (Tracee Ellis Ross) チェロ演奏者、レイの元妻
ビビアン・ティンズデール (Kate Blumberg) ネイトの花嫁、
ティーナ・ビンセント (Amanda Wyss) ネイトの花嫁
アーヴィン・ソープ (Raymond J. Barry) ネッソスの農場主
ジーン・ティンズデール (Roxanne Hart) エイブリーの妻
リディア・コール (Tawny Kitaen) グラハムの妻、夫の死を喜ぶ
ブラッド・ルイス (Terry Bozeman) 弁護士
フィル・ベーカー (Dean Norris) 奏者の恋人
ネイト・ハスケス (Bill Irwin) 殺人鬼
シーリー (Shelli Bergh) 捜査官
ティーガン・マーフィー (Shy Pilgreen) 看護師
カルヴィン・フロスト (Paul Meyer) 整形外科医に居て殺される

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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