CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

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http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

May 5, 2011
第21話 この世の地獄 Cello and Goodbye

脚本/Christopher Barbour、Don McGill
監督/Alec Smight
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フィルグロリアは慈善講演で知り合ったティーナハスケル
を自宅に招待する。ブリーチーズパイ、ラズベリージャムなど
を堪能するハスケルは、食後に二人の為にワインを注ぐ。
しかしそこには薬物を混入させていた。眠気が訪れるまでの
間グロリアは二人の出会いを尋ねる。二人はブラインドデート
で知り合ったのだという。レイとは何処で知り合ったのか?
とハスケルは問う中、ハスケルは睡魔が訪れるフィルの頭部
を鈍器で殴り飛ばす。

悪夢から目覚めるレイはシャワーを浴びる。
一方で殺人を行ったハスケルもまたシャワーでフィルの血を
洗い流す。

レイの元にキャサリンから電話がなると、
身元不明の遺体が
発見された
と告げる。

レイとキャサリンは
ロサンゼルスへと向かう。
地元ロサンゼルス警察のソーサ刑事に会うと、彼はグローディ
刑事
とSIDのモーガンを紹介する。モーガンは遺体はゴミ箱の中
に無造作に捨てられ、遺体をかじっていたとする巨大ネズミを
捕獲していた。死亡したのは2、3日前のことで、
鋭器損傷に
よって12カ所刺されている
という。モーガンはハスケル警戒令
が出ていたので自分がベガス署・CSIに連絡したのだという。
DJK最後の被害者には確か10カ所の鋭器損傷が有ったハズだと
告げるキャサリンに、ハスケルは私の事を11人目の被害者だと
思っているのだと語る。被害者の顔を見ると、かつて元妻・
グロリアから紹介されてバーで一緒に飲んだ事のあるフィル
だと分かる。

急いでフィルの自宅を調べると、室内は荒らされていた。
それを見ると事件の
当事者であるレイはここに居るべきではない
としてキャサリンはラスベガスに戻る様告げる。
しかしレイはそれを理解しつつ、テーブルの上には、かつて
レイ宛に送られたのと同様の箱が置いてあることに気がつく。
鑑識が入る前にレイはその箱を取り中を調べると、
"初めての時は忘れない"と書かれたウィロビー天文台の絵はがき
と共に、
聖歌「グロリア・イン・エクセルシス・デオ」の楽譜
にくるまれて、グロリアの指輪だと思われるものが入って居た。

CSIのラボに居たグレッグはマンションの防犯カメラを調べる
と三日前の8時37分に二人が車で入る姿が有るが、出て行く
時にはティーナが運転している事が分かる。そして助手席には
ハスケルの姿が有った。恐らくフィルとグロリアはトランク
の中に詰め込まれているのだろうとのこと。交通監視カメラで
彼らの車の動きを調べてくれと指示する。
車の中に見えるハスケルの姿は、整形した姿ではなかった。
ハスケルは誘拐して3日間天国の時を与えて、殺害している事
を考えれば72時間経過した為にグロリアは殺害されている
だろうとレイは語る。
この仕事は凄く辛すぎるとしてレイはベガスに戻る事を告げる。
キャサリンはサラを変わりに呼ぶという。

レイは制服警官のブレークに空港まで送ってもらう途中、
一杯だけ飲みたいとして、バーに立ち寄ることに。しかし
その隙をついてレイモンドは逃げ出してしまう。

その頃、レイはアル宛にメッセージを残して居た。
そこにはレイモンドの覚悟が吹き込まれていて、
「私が全てを終えたときに理解してくれると信じている。
人は行動を選択して結果を背負っていること。ただ一人愛した
人が殺された今、やるべき事は一つだと告げ、サヨナラ」

吹き込まれていた。

サラはキャサリンたちに合流すると早速フィル家の調査を
行う。ワイングラスに残渣が有り何か薬を盛ったで有ろう形跡
が有った。同じ手口ならば
サルビアディビノラムだろうという。
キャサリンはモーガンの姿を見て、何処かで逢った気がすると
呟く


サラはSIDのモーガンを手伝う。
モーガンは壁に付着する飛沫血痕について考えていた。
そんな中、現場にはクザヒノミバエが多数飛んでいたのを見て
ハエが血の上に止まり、その足で壁に止まった為に飛沫血痕の
ように見えたのだろうと告げる。全てはレイに対して、おぞま
しい現場を見せる事で、心をかき乱す作戦だろうとの事だった。

そんな中、フィルたちの車がKタウンで発見されたとの連絡が
入る。またソーサ刑事はレイの姿も消えたとして、キャサリン
にベガス署は寧ろ彼を捜した方が良いのでは無いかと告げる。

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就寝中のレイの元にハスケルが殺害したと思われる遺体が
発見されたとの連絡を受け、レイはキャサリンと共に先行して
発見されたロサンゼルスへと向かう。地元の警察では、
管轄権を主張して協力はするが捜査を主導するのは自分たち
だと告げる中、現地科学捜査班SIDとして働いているモーガン
たちはキャサリンに協力的である事を知る。キャサリンは
何処かで彼女に有ったことが有ると考える中、エクリーの娘
だという事に気がつく。
そんな中、殺害されたのはレイの元妻・グロリアの恋人だった
フィルだという事を知って改めてハスケルがターゲットにして
いるのがレイモンドだという事を知り、当事者であるレイは
捜査に加わるべきではないとして、ラスベガスに戻らされる
が・・・

ハスケル事件がようやく全容が分かりかけて来たけれど、
それに伴いレイモンドの行動の中にも、並々ならないものが
有って、封印してきた彼の心の中に有る狂気が一人歩きする
のではないかとする不安が有ったし、CSI全体が神経質になる
話だった。
2話前のレディ・ヘザーとのカウンセリングの際に、レイに
対して彼を捕まえるのであれば、皮を被った状態ではダメ
みたいな事を言われていたし、アルに対して残したメッセージ
を見ると完全にレイが自爆覚悟で突っ込んでいく可能性も
有り、射殺するかされるかの展開が用意されていそうで、
始まる前から実に緊迫感に溢れるところが有った。

彼が闇市でパソコンと足の付かない銃を買った時には、いよいよ
かと思ったけどね。

神経質になっているところは、ラボに居たホッジスとグレッグ
がキャラには無いほどに大声を出して張り合って居たところ
からも見て取れるし、ホッジスはレイが「ダーティハリー」
ばりに銃をぶっ放してL.Aで犯人を仕留めるのではないかとする
不安感を口にしていた。人質が犯人に共感してしまう
「ストックホルム症候群」が有る様に、銃捜査に慣れていない
刑事が法遵守以上に逮捕にかけるが為に暴走してしまう
「ダーティハリー症候群」に陥るケースも当然存在する。

そんな状況だけに空港でアルとレイが再会した時にはちょっぴり
感動させられるものが有ったのも確かだった。

一度はラボに戻ったレイが捜査を継続する際、キャサリンから
アクセス禁止にされていた捜査システムに対して、彼が
ホッジスにパスワードを貸さないとダーリィハリーになるぞ
と脅したのを見て、まだまだお茶目な一面が有るウチは安心
だよね。

モーガンがエクリーの娘だったとする辺りが驚く。
エクリーの何処のどのパーツのDNAを受け継いだんだって感じ
の小顔で可愛い女性だった。気がつくと、来期からは
レギュラーとして登場する様で楽しみだ。DNAレベルで言えば
エクリーとモーガンはこんなに違うのだから、レイの父が
アルコール中毒で暴力夫だとするDNAが有ったとしても、
受け継がれない可能性は十分にあるなと思わせた。

さて事件の方は完全に時間稼ぎ的流れが逢った。
その時間を稼ぐ間に、ハスケルとはどんな人物なのかを
調べていき、どういう過程でハスケルの様な人物が生まれた
のかを調べていくもの。
言葉遊び的展開は、ドラマにしてみれば面白いのだろうけど、
ある意味そのメッセージ性は如何にもドラマっぽすぎるものが
有るのかな。

レイが一人暴走する中で、彼の行動を読んで待っていたのは
ニックだった。同じ日に見たクリミナル・マインド47話
の中でリードが過去の自分に起きた事件を解決しようとして
ラスベガスに一人留まろうとするのだけど、ホテルの部屋に
モーガンとロッシが待っていたというシーンと妙にダブって
見えた。

警察官はハスケルなんかよりも銃を手にしたレイの逮捕が
優先の様で、遊園地での顛末なんかは妙に滑稽に見えた。

ネイサンにたどり着いた過程を複雑だ。
ウィロビー・J・ウィロビーには正妻・シルビアと愛人・
オードリーが居て、シルビアの事をオードリーが銃で撃った
事件が有ったという。その時オードリーの息子がそのシーン
を目撃。それがソープ農場のアーヴィンであり、その息子が
ハスケルだというのである。DNAレベルや生活的環境要因では
どの段階でハスケルがハスケルたるものになるものがある
のかなと思うけど、アーヴィンやアーヴィンの姪のティーナ
を殺した所を見ると、虐待されていたりするのだろうか。


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ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 刑事

グロリア・パークス (Tracee Ellis Ross) レイモンドの元妻
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー娘
ダニエル・ソーサ (Danny Nucci) L.A市警
ティーナ・ヴィンセント (Amanda Wyss) ハスケルの新恋人
アーヴィン・ソープ (Raymond J. Barry) ソープ農場、ハスケル父
--- (Max Grodenchik) Pawnbroker
フィル・ベーカー (Dean Norris) グロリアの恋人
ネイト・ハスケル (Bill Irwin) 殺人鬼
--- (Terrence Edwards) LAPD Officer
ブレーク (Michael King) LAPD Officer
ダビーズ (Marco Morales) Officer
--- (Eric Shackelford) Barfly

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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