CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン2)

http://www.watch-csi.jp/csi/




Oct. 11, 2001
第3話 疑惑の転落死 Overload

脚本/Josh Berman
監督/Richard J. Lewis
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1400名の収容が可能な刑務所の工事現場で男が14階から転落
して亡くなる。ギルは通報を受けて現場に駆けつける中で、
現場監督のロバート・ハリスモブリー保安官がやってくる。
モブリーはギルに対して誰が君を呼んだのかと問うと、これは
事件ではなく事故だという。現場監督のハリスによると、彼は
転落時一人で作業フロアにいたのだという。被害者のバレンティ
は金銭問題の家族の問題で悩んでいたのだとし、気の毒だが
自殺で間違いないという。しかしギルは死のうというものが
何故仕事をしていたのかとする当然の疑問を口にする。

モブリーとハリスが事件性がないと主張するのも訳が有った。
現在犯罪者は年10%ずつ増えている為に現在着工中の刑務所は
早急に必要に迫られていたのである。工期が早まると報奨金が
一日につき増えるということで、完全に突貫工事している事が
判明する。

ハリスとモブリーの立ち会いの下、ギルは14階の作業場所
見て回る。被害者のバレンティはここで転落防止用のロープを
張るためにケーブルの穴を作っていたのだという。そのために
この作業が終わるまでは彼以外の作業員はこの現場には立ち入
れなかったというものだった。
ギルは落下現場を調べると、使いっぱなしになっていた
ドリルがぶらさがっているのを目にする。ドリルには焦げ跡
が有って明らかに漏電したであろう形跡が見て取れる。
ギルはそれを問い詰めると、ハリスは例え漏電してもGFCI
と呼ばれる漏電回路遮断機が有るので、電源が落ちる仕組みに
なっているという。しかしソケットを見ると、アース端子が
折れていて無くなっていた。工具の管理もずさんで、ギルは
現場にあった工具痕に付着する指紋をその場でとることに。
恐らくここに有ったペンチを使ってアース端子を折り、漏電
させた可能性が高いと告げる。

一方キャサリンとニックは被害者が出たセラピストのサピアン
医師の自宅にやってくる。現場には既にオライリー刑事がいて
現場を保全していた。被害者はディラン・バックリー(14歳)
中学生で、心臓が止まった為に救急車が呼ばれているのだという。
ニックは当時治療をしていたというサピアンから話を聞く。
自分は分析医であり、ディランは患者として一年4ヶ月前から
診ているのだという。何処が悪かったのかという質問に最初は
守秘義務を語るが、亡くなったのでその権利も無効だとすると
彼は母親への反抗心が強かったのだという。更に彼には持病の
てんかん症状が有り、突然セラピー中に倒れると、頭を自ら
打ち付けて亡くなったのだという。手順に従って心肺蘇生措置
も行ったし、救急車を呼んだのも自分だと語る。てんかん症状
に関しては3歳から起きていることだという。しかしキャサリン
は夜の10時にセラピーをしていることに違和感を唱える。
しかしニックはサピアンの服に繊維痕が付着するのを見て
採取する。

アルは落下した遺体・バレンティをモルグで司法解剖する。
落下した為に内耳の骨以外の全身の骨がバラバラだという。
侵入創はないか?と問うギル。ギルは被害者は感電した疑いが
有るのだとするが、感電に見られるような所見はないという
アル。感電ならば毛細血管が破裂してその形跡が有るが
やけどした形跡は体には付着していなかった。

ギルとサラは被害者の持ち物から何か証拠がないかを調べる。
サラは一体何を探せば良いのかと問う。普段死体がすべてを
語ると言っているのに、この遺体は寧ろ犯罪はないと言っている
のだという。ギルは定石を捨て結論から捜査する事もあるのだ
とし、何かが見つからないと言ってもだから無いとは限らない
のだと語る。
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■工事現場落下事件

建設中のビルから落下して死亡したバレンティが被害者。
担当したのは、ギルとサラとウォリックだった。

正直ネタとしてはかなり強引な感じで、体内・血液に鉄分が
多く含まれているとした流れは、殺した電気工の男も何処まで
計算していたのか怪しいものが有り、ロッカーなどでは
気を遣って指紋を残さないようにしているのに、鋲には
指紋を残してしまうとかちょっと愚かなところが有ったのか
も。犯人も、まさか気づくとも思っていなかったのかな。

久しぶりに出てきた保安官はギルとは対象的立場で、
労使問題で問題を抱えていた第一容疑者のハリスとは
結婚の介添人をしてもらう程の仲なので、捜査に於いても
ちょっと複雑なものがあった。
ギルの拘りは結果的によかったけど、こんな事をしていたら
対応出来なくなるところも有るんじゃないかな。

保安官とギル、どちらも意固地になる姿が有った。
共に見当違いの姿が有ったのも確かだけど、目星をつけた犯人
ではなかったとはいえ、ギルは証拠を見つけた訳だからね。

それにしてもこんな犯行を思いついた犯人が凄いと思うが。

■カウンセラー邸殺人事件

14歳の中学生・ディランがカウンセリング中に発作が起きて、
自ら頭を打ち付けたのだとされる事件。
担当したのはキャサリンとニックだった。

ギルが工事現場の件で執着していたように、この件はニック
が一人固執していた。ただギルと違うのは、ニックの場合
無条件に信じてしまう職種のものたちによって裏切られた
過去の有るトラウマ的な事実から来ている固執であり、
9歳の時のニックがベビーシッターに虐待されていたとする
過去が判明した。

付着していた繊維痕からそれがヤギの毛の毛布だと判明
して、カーペットを調べると三名の皮下組織が出てくる。
カウンセラーの女性は明らかに誘惑しているだろうと
思っていたけど、実際には重度の行動障害を持っていた為に
再生療法というものを使っていたみたいだ。
毛布を子宮に見立てていたようだけど、結局あの状況の
仲で生死をさまようことで本当にこれまでの人生をリセット
出来ると思っていたのだろうか?

・VASTのFree

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI

シャーロット・メリディアン (Susan Gibney) CSI職員
ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 検死官
ブライアン・モブレイ (Glenn Morshower) 保安官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 昼番のCSI主任
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 刑事
アーヴィントン (Greg Collins) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事

リー・サピアン (Brenda Strong) カウンセラー
ロバート・ハリス (Tom Wright) 工事現場・夜間部の監督
イアン・ウルフ (David Sutcliffe) 電気工
Mrs.バックリー (Gina Hecht) ディランの母
ランディ・ギーセック (Kelly Connell) 葬儀店
--- (Marc Christie) Driver
ディラン・バックリー (Zane Holtz) 14歳、母に反抗
--- (Rocky McMurray) Construction Worker


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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