CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン2) http://www.watch-csi.jp/csi/

Oct. 25, 2001
第5話 破壊捜査 壁の向こう側 Scuba Doobie-Doo

脚本／Andrew Lipsitz、Elizabeth Devine
監督／Jefery Levy
--------------------------------------------------------
アパートを借りにきたカップルに部屋を見せる管理人のエバンス。
しかし部屋を見たナンシーは部屋中に血痕が飛び散っているの
を知ってすぐに警察に連絡すべきだと語る。

すぐに警察とCSIが現場入りする。
エバンスによるとここには彼女と喧嘩するまではクリフという
男性が住んでいたのだという。壁に血痕が付着していたが、
それが人間のものなのか。簡易検査で獣の血ではなく人間の血
だとわかり、人は4リットルの血が体内に流れているが、これ
だけの量が流れていればだれで有っても亡くなっている筈だと
サラは告げる。
壁の血痕は1mmの血しぶき・飛沫の形で付着していた。銃で
撃たれるとこのような飛び散り方をするが、壁には銃弾がない
ことから銃器による犯行の可能性は低いという。ウォリックと
サラとギルは部屋中のカーテンを閉めると、床全体をルミノール
液で吹きかける。すると凄い量の血が床全体に付着していた。
ウォリックは寧ろルミノールに反応していない場所にこそ
重要なものがあるのではないかとして写真を撮影していく。
ルミノールは30秒しか効力がないとのこと。イスや雑誌が
置かれていることが分かるが、電気ノコギリやコードラック
のような三角形の跡があることが分かる。

一方山火事が発生する。
ニックとキャサリンは、高温で乾いた気候なので自然発火の
山火事も仕方が無いという。オライリー刑事も合流する中
ニックらが呼び出されたのはダイバー姿の男性が木の上に
ぶら下がっているためのものだった。あんな場所にスーツを
着た状態で自力で上れる筈はなく、どうしてあんな場所で
ぶら下がっているのか。ニックはミード湖から消火用のヘリ
がリレー形式で消火作業用の水をくみ取って来ているので
その中で紛れ込んだのではないかという。キャサリンはそんな
馬鹿なことはあり得ないとし、もしかしてニックはサンタクロ
ースを信じているのではないかと問う。今日から信じること
になったと語る。

エバンスによるとクリフの彼女だったアリソンのことをずっと
見ていないと語る。喧嘩した後に街を出て行ったとしていたと
更にクリフもまた置き手紙を残して立ち去っていったのだという。

山火事の遺体を調べていたニックはこの地点の草が焼けていない
ことを知る。この辺は消防局によるとクラス2の山火事だった
という。ニックは現場からタバコとマッチが置かれており、この
場所が火元ではないかと告げる。これは明らかな放火だと。
証拠が崩れないようにヘアスプレー・ハードムースで固めて
保全することになる。タバコの火を時限装置にしてマッチに
火を付けるもので、犯人は着火するまでの間、5分くらいは逃げる
ことが出来る。

クリフはモナコ運輸で主任として働いている事が分かる。
ギルとブラスはクリフの職場に尋ねると、アリソンが何処に
いるのか尋ねる。彼女は喧嘩して出て行った後にカナダの両親の
元に行ったのだという。アパートの部屋の血の件について尋ねる
と、クリフはすべてはエバンが悪いのだとし、あの管理人は
職務怠慢で、お湯が出ず、トイレがつまっても何の修理もしよう
としていなかったのだという。その為、出て行くときには私の血
を周りに吹き付けていったのだという。自分はC型肝炎なので
いつでも鼻血を出せるのだという。ギルは嘘の証言をしている
と告げ、普通鼻血ならば楕円形の血しぶきが飛ぶはずだが、
現場ではV字型の飛び方をしているのだという。クリフによると
7日前からトレーラーに住んでいるとして、家財道具をトレーラー
の中に詰め込んでいた。その中には電動ノコギリや三角形の
コードラックも含まれていた。ギルたちはこれらの一部を
ラボに持っていき調べたい事を告げると、快く応じてくれるの
だった。

ラボで調べると彼が所有する電動ノコの傷跡に血痕は付着して
いなかった。どのノコギリの刃が使われているのか調べる
必要が有るとして、サラとウォリックで床に飛び散る実験を
する。
一方グレッグはDNAを調べていた。ギルが結果を見に行くと、
すべての血痕はクリフのものだと判明する。そんな馬鹿なことが
あるのかとする中で、ギルはスタンドの血痕もすぐに調べるよう
告げる。
クリフから事情を聞くと、18歳の時からC型肝炎だという。
肝炎は肝機能を低下させ血液の凝固を妨げるので鼻血が出やす
くなるのだという。大体一ヶ月前から鼻血を吹き付けていたと
のこと。きっかけは管理人が下水のつまりを直さず、お湯が
出ずトイレが壊れたのに直さないのだとし、管理人が直さない
ので実力行使に出た事を語る。クリフは血は簡単に出せるので
実践してみるとして、ギルたちの前で壁に吹き付けると、
ギルが主張していた楕円形の飛び散り方ではなくV字型の飛び散り方
をしていることが分かる。
--------------------------------------------------------

■アパートの一室から大量の血痕・血しぶきの跡

担当したのはサラとウォリック、そしてギルだった。
意外とこの三人で組むパターンが多くなったと思うのは
気のせいだろうか。
大量の血の事件を調べていく内に別の事件を引き当てる
というもので、ある意味強運なのか何なのかがよく分から
ないものが有ったな。

これだけの血が一つの部屋から出てきたということで
明らかに殺人だろうと踏んでいたけど、結果的には外れだ
った。あれだけボコボコに壁を開けてしまったのだから
もしも遺体が見つからねば大変なことになっていたと
思う。珍しくギルが心拍数を高めながら憤り感を露わに
していたし、徐々に昆虫博士っぷりを示すようにして、
ハエの件やシデムシから遺体があることを見つけ出していた。

第一印象だけで捜査方針を固めてしまったギルがちょっぴり
反省する姿も有り、今では考えられないギルの失態シーン
なのかも。
サラは行き詰まる捜査の中で
「9つの点を線で結んだ。4つの正方形をなぞっていく一筆書き
で四角の外に出るもの」としてギルにヒントを与えていた。
結果として、管理人が妻を殺害して、浄水器に入れて居たの
だから凄い。奥さんの顔にシデムシが大量に付いていた所
は殆ど拷問レベルだった。

因みにC型肝炎で鼻血を出しまくっていたDavid DeLuiseは
「ウェイバリー通りのウィザードたち」のルッソ家の主・
ジェリーを演じていた。


■山火事の現場からスキューバのスーツを来た変死体

担当したのニックとキャサリン。
ついでにオライリーとか、キャサリンに好意を寄せている
ニューサムを利用していく流れだった。

何故ダイビングのダイバーが木の上にぶら下がっているのか。
CSI:科学捜査班お得意の奇跡シリーズネタかと思わせた。
ニックによると、ミード湖から消化ヘリが運んできた水野
中に遺体が混入していた説を唱えていたが、それ程高い位置
から落下したものではないことが判明。
今回はグレッグによる助けが大いに役立ったけど、グレッグは
自分のDNAの検査の仕事でも相当忙しかったのに、よく
ニックを手伝ったね。
キャサリンに対して、"キャット"呼ばわりしていたところは
ちょっと意外だったかも。
アルが身元不明のダイバーの遺体の名前を「ジャック・クス
トー」だとしてジョークだと一人盛り上がっていたけど、
アクアラングを開発した人のようだ。
土地開発を巡り、共同経営者が仲違いしたことで殺してしま
ったというネタだった。