CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン2)

http://www.watch-csi.jp/csi/




Nov. 8, 2001
第7話 愛しすぎた男 Caged

脚本/Elizabeth Devine、Carol Mendelsohn
監督/Richard J. Lewis
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明日33歳の誕生日を迎えるメーガン・トレッドウェルは車で
逃走し、警察に携帯で助けを求める。しかし目の前で遮断機
が下りてしまい行く道をふさがれてしまう。しかしメーガン
の乗った車は踏切を越えて線路に入り、そして列車に轢かれて
死亡する。

ギルとキャスリンはブラス警部に列車と車の衝突事故が有った
として現場に呼び出される。列車に体当たりして勝てると思って
いるのかしらとキャサリン。ギルは何故線路に侵入したのか
問うと渡る為でしょとキャスリン。
保安官からは既に車の撤去を求められる。2時間がリミットだ
としてキャサリンに現場を任せていく。応援にはサラを派遣す
るとしギルは別の場所で起きた殺人事件のことを調べに行く。

ギルは現場にやってくるとオライリー刑事が待っていた。
アメリカ西部歴史図書館に起きた殺人で館内では盗難防止用の
ベルが鳴り響いていた。ベルが鳴り響いていたので駆けつけた
警察官がケージの中で倒れている女性・ベロニカ・ブラッドリー
の姿を見つけたのだという。
室内は18度、湿度35%に設定されている事が分かり、蔵書の
劣化を防ぐために行われているのだという。
10時48分、吐血と青ざめた肌をしているベロニカの姿を発見
したという。水腫、チアノーゼが見られ、恐らく血液の病気
ではないかと推察する。ギルは現場の写真を撮ると、突然司書
をしているアーロン・プラッドが声を掛け、カメラのフラッシ
ュは蔵書によくないのだと呟く。

アーロンから話を聞くと、ベロニカがケージに入ろうとしてい
たのを見かけたという。僕は8時3分にこの建物を出て8時10分の
バスに乗るという。だからベロニカにサヨナラを言いに地下室
に来たという彼。彼女はまだ仕事が残っているとして残って
いたとし、彼女のボールペンで机の上から落ちて、そしたら水が
目の中に入ったのだという。それを聞いたギルは汗をかいて
いたのだろうという。ベロニカは腹部を掴んでいて、初めて
見るような顔をしていて、けいれんを起こしていたのだという。
ケージには鍵がかかっているので何も出来なかったというアーロン。

ニックがやってくるとアーロンの証言する姿を見て違和感を
覚える。ギルは恐らく彼は自閉症だと告げると「レインマン」
みたいなものかと問う。それとは違いアーロンは高機能自閉症
であり右脳の働きが優れるのだという。まるで主任みたいですね
とニック。

サラとキャサリンは現場付近の道路で証拠を調べていく。
すると突然ワンちゃんが走ってくるのを見る。マーベリック
ケージには書かれていた。ヘンダーソンのマーティンゲール通り
に住んでいる犬だと分かる。

ブラス警部たちは列車の運転手から話を聞くと、突然車が侵入
してきたのだとし、線路の中では列車が優先だと語る。
サラはこの犬は被害者メーガンの車に搭乗していた同乗犬だと
告げる。

アルの元にベロニカの遺体が運ばれる。
血液から組織に酸素が供給されなかったのだろうとし、肺が出血
すること窒息したものだという。ギルは恐らく他殺だろうとの事。

ニックが現場で調べている中、館長であるスタンリー・ハンター
がやってくる。ニックたちのしている事はここの蔵書を傷めて
いる行為だとして鑑識で使用している粉とフラッシュの使用
について抗議する。ヨハン・ヴァンデナヴィランの本はとても
貴重な物であり、君たちはルーブル美術館でメデューズ号の筏
に直接触るのかと問う。しかし犯罪の証拠でも有る事を告げる。
ギルはアーロンこそカメラそのものであり、頭のフィルムには
当時の状況が焼き付いていると語る。

現場を調べていたキャサリンとサラは道で破片を見つける。
ヘッドライドが割れて落ちたフィラメントだった。またスキッド
マークが二組付着していて、一組はタイヤがリバース方向に
回っていた事を知る。
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■踏切に侵入した車

キャサリンとサラとブラス警部が担当した事件。

決して悪くない流れなんだけど、車に関する事件ならば寧ろ
男性CSIが担当する方が鼻が利く部分が多いのではないか
と思う所も有った。もう一方の事件が図書館での事件だった
ので男女の役割が反対にも思えたな。

事件はそんなに難しい案件ではなかった。
今時のCSIだとタイヤ痕のデータベースが有るし、そして
塗料のデータベースとか破片で簡単に割り出せそうな
事件だった。一方の事件の目撃者が自閉症の人ならば
こっちの事件は犬。サラがワンちゃーんと呼ぶのが何処か
可愛らしい感じだった。

アーチーが初めて正式な音声分析官として登場。
キャサリンが随分とアーチーをお気に入りだった感じ。
グレッグが突然知識を披露し学歴を告げ(スタンフォードの
優等学生会とのこと)、俺はキャサリンと寝たからではない
みたいな事を気にしていた。キャサリンのお眼鏡に叶うと
CSIのスタッフになれる伝説が有るのだろうか。

犬を利用して犯人を特定して欲しかったけど、衝突事故に
関しては簡単に分かりそうな事件だし、警察に助けを求める
電話なったことを考えれば殺人だとするのは自然の流れ
だった。

■アメリカ西部歴史図書館

ニックとギルとオライリーが担当した事件。

古い書物を扱うと得てして汚い細菌とか当時の病原菌が培養
された格好で病気で死んだのではないのかなと思っていた。
まずドラマでももう少し密室であったという点を強調すべき
だったと思うしね。

相当高価で貴重な書物を扱っているという割には、とても
寂れた感じの場所で起きた事件。なんで監獄のような
ケージが地下室に設置してあるのかちょっと不気味な感じが
したけど、書籍は相当高価にもののようだ。
何も高温多湿のラスベガスにこんな施設は必要かという
感じにも思えたけど。

自閉症の男性の供述で当時の事件を再現。
クリミナル・マインド辺りでも似たようなネタが
有った気がするけどね。

事件は徐々に毒殺の線が濃くなり、自閉症のアーロンが
感情に関して不安定さを引き立たせて、痴情の縺れによる
殺害かに思われた。しかも何故か毒として使用されたリシン
のページに彼の指紋が付着してたということで、決定的かに
思われたが、アーロンは復元していた古書の紙の感触に関し
て違いをみいだし、それを館長に伝えてたことが判明。
古書のページが本物と差し替えられていたということで、
館長なのかベロニカなのかという事になるが、結果的に
ベロニカが犯人だった。アホなことに毒殺しようとして
用意していた毒を自分がペン先についた毒を舐めて死亡した
感じ。悪い事は出来ないって感じだね。

ギルが随分と自閉症に理解を示していた。
障害者に関してはギルは後々家族の事情なんかも描かれて
いくので、特別視はしていないところが分かる。
最近ありがちだけど、色んな過去の偉人たちの台詞を
引用して語る事が多い。今回はシェイクスピアの台詞を
引用していた。アーロンの部屋には映画「恋に落ちたシェイ
クスピア」のDVDが有ったようだ。

ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI

シャーロット・メリディアン (Susan Gibney) CSI職員
ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 検死官
ブライアン・モブレイ (Glenn Morshower) 保安官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 昼番のCSI主任
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 刑事
アーヴィントン (Greg Collins) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事

スタンリー・ハンター (Currie Graham) アメリカ西部歴史図書館・館長
--- (David Dunard) Train Engineer
--- (Wayne Wilderson) Paramedic
クロフト (John Duerler) 会計士、カフェラテを飲む常連、怒りっぽい
メーガン・トレッドウェル (Tsianina Joelson) 33歳、列車に轢かれる
メラニー (Maria Celedonio) Dark-Haired Waitress
アーロン・プラット (Michael A. Goorjian) アメリカ西部歴史図書館・司
書、高度機能自閉症
ウェンディ (Faline England) Red-Haired Waitress
ベロニカ・ブラッドリー (Nicole Cannon) アメリカ西部歴史図書館・司書
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) 音分析官
--- (DC Ford) Officer


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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