CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン2)

http://www.watch-csi.jp/csi/




Nov. 15, 2001
第8話 倒錯の館 Slaves of Las Vegas

脚本/Jerry Stahl
監督/Peter Markle
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ブッチーと彼女は公園で戯れる中、砂場で二人は抱き合う。
するとブッチーは砂場の中から顔をのぞかせる女性の遺体
発見する。

ギルとブラスは現場へとやってくる。
ギルは砂場の周りをぐるぐると回っていた。
見たところ争った形跡はないので他の場所で殺害され運ばれた
のだろうと語る。しかし近くには海岸もあるのに何故公園の
砂場に埋めたのかというブラスに対して、すぐに発見させる
為の意図があるのだろうと語る。
ギルの元にキャサリンが合流する中、砂場に埋められた遺体
ということで証拠を壊す恐れがあるとして回収の方法を悩む。
砂金を探すようにふるいにかけて微細な証拠も集める必要がある
とキャサリンは語る。少しずつふるいにかけながら遺体の周り
の砂を除外していくと全裸の女性の姿があらわになる。

一方サラとウォリックはフラミンゴ通り小切手買い取り店
起きた発砲事件の為に現場にやってくる。捜査官のベガによると
撃たれたのは店員の一人・サンティ・チェルナ(32歳)であり
足を撃たれて病院に搬送されたという。

ギルは遺体をラボに運び慎重に体に付着する証拠を採取していく。
金属製の物質やゴム質の物質が付着していて、さらには体中
に細かい傷が付着していた。手首には索痕が有り、ギルは
型を取る。

サラとウォリックは現場付近を調べる。
駐車場には被害者の車が停車しているが荒らされた形跡はない。
サラは近くに店の小切手の袋があるのを見つける。
小切手は手つかずで現金だけが抜き取られていた。
入金票には2万5千500ドルと書かれていた。おそらく犯人は
店員が銀行にいつ金を運ぶのかを知っており、下見していた
か、それとも身内による犯行の線が強い事を語る。

店員の一人・カーラは被害者のサンティの姉だった。
姉弟の二人で店を経営しているので店番を一人でしなければ
ならないとしてカーラは憤怒する。ベガたちは店の経営に
ついて色々と話を聞く。ここでは店を始めて6年が経過すること。
手数料は小切手の6%で保険にも加入しているという。
サラたちは話を聞いているウチに被害者の弟が一枚噛んでいる
のではないかと疑う。盗んだ金と保険金の両方を手に入れよう
として被害者を装っているのではないかというものだった。
店の駐車場には多数のビラが落ちていて、車のワイパーにも
挟まっているのを知って、ビラ配りの仕事の人物が何か目撃
している可能性が高い事を告げる。

アルは遺体を検視すると、死亡は発見時から4時間前だと語る。
ムチで叩いたり縛った形跡があるが死因とは限らないとし、
暴行されていたのかもしれない事を語る。背中にある傷は古い
傷跡も多くある事を告げる。しかしセックスした形跡はないと
するとキャサリンは、いつも同じ女では飽きたので別人を
漁るために女を捨てたのではないかと告げる。遺体を調べると
遺体は豊胸手術を受けている事が分かる。キャサリンは
メキシコの藪医者でなくきちんとした整形外科医が手術して
居ることを語り、シリアルナンバーから特定出来るだろうと語る。

ニックはグレッグの元に行くと、ギルが見つけた物質に関して
それが何かを聞きに行く。アルミコーティングのされた鋼鉄と
もう一つ光る物質は樹脂・アンモニア・水・・・液状のゴム
だと語る。

サラとウォリックはビラ配りの男を見つけて話を聞くと、確かに
あの辺りで二人組の男性に脅された事を告げる。確か男達は
野球帽をかぶっていて日本車に乗っていたという。

キャサリンはコーンフェルド医師の元にいき、シリアル番号から
被害者のことを尋ねる。すると被害者はモナ・テーラーであり
支払いには別人がしていたという。彼女は色々と患者を紹介
してくれたのだという。キャサリンは医師に対して、モナの
ようなカオもスタイルも良い人が何故豊胸手術まで受けるのか
とすると、ラスベガスは若い女性の競争が激しいところだと語る。

ブラスは陸運局でモナについて調べると、彼女は3年前にサウス
ダコタから出てきて人物だという。
働いている場所へといくと、そこにはヘザーという女主人が
いた。室内では男性のうめき声が聞こえる。
ヘザーは三人が警察官だと察する中、レディ・ヘザーの館
ようこそと語る。
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■公園の砂場で発見された女性遺体

担当した捜査官はギルとブラスとキャサリンとニックだった。
久しぶりにギルとキャサリンの共演って感じだったかな。
公園の砂場というと衛生的には良くない気がするんだけど、
証拠の汚染をかなり気にしていたようだ。
女性の遺体ということで、体に付着する証拠を調べるシーンが
妙に艶めかしい感じで、普通モルグでのシーンでは遺体が
発見されても胸やお尻があんまり見えないような工夫がして
あるのに今回は美とか性を意識するところも有ったので、結構
な露出度だった。CSI系のサイトをみるとそんな遺体を演じたのは
普段はスタントマンの方のようで、サラのスタントを担当して
いるみたいだ。

美人で胸も普通以上の大きさなのに更に豊胸しようとする心理
などが描かれ、形成外科医の男性にその辺の事情を聞きに言った
キャサリンが、私も昔はそんな立場の女性だったと負けず嫌いな
一面を発揮していた。

被害者のモナ・テーラーが働いていたのが、倒錯の館、レディ・
ヘザーの館ということで、今後全6エピソードに登場する。
演じているMelinda Clarkeと言えばThe O.C.のジュリー・クー
パー役が代表作だけど、今回そこに通う男性で被疑者の男の
妻・アイリーン役には同じく「The O.C.」でジュリーの親友役だ
ったキルスティン役のKelly Rowanが演じていた。

レディ・ヘザーがCSIで愛されることになったのはギルが気に入った
ということだけでなく、人の深層心理をとても理解している所で、
今回ギルが隠しているとされる欲求に対して言及する姿が有った。
人は不満のはけ口を何処かで求めなければならないこと。
ギルは読書と昆虫とジェットコースターが有ればその代替行為に
なることを語っていたけど、ヘザーはズバズバっと人が隠している
心理を言い当てているところが上手く描かれていた。
ギルが店ではマスクに興味を持っていたことでその辺の心理的
なものを感じ取っていたのだろうけどね。
ヘザーはこの仕事を「ビクトリア時代の古い道徳への挑戦」だと
していたし、セックスだけが楽しみではないことを語っていた。
夢や空想を実現させるのだとし、ヘザーにとっては寧ろこの店に
来ない様な人の方が心配だとしている。ギルとしてはその手の
性的嗜好への言及には苦手だと思うので、途中でマルセル・プルー
スト
の言葉を言及して言葉を濁していた感じもする。
「誰よりも自分を知らないのは自分自身である」とのこと。

彼女が使用していた道具のウチ、ストローとマスクとラバーが
犯人特定に重要な役割を果たして、そこのDNAなり時計の種類を
限定して問い詰めていった。

ヘザーとキャサリンの絡みもあり、ヘザーはキャサリンには女王
側の資質があることを告げていた。
ヘザーの娘・ゾエはハーバード大の学生で、キャサリンの7歳の娘
の件で語り合う姿も有った。
ヘザーは娘が15歳の時に、「男には何をあげても良い。体も時間
も心も・・だけどどんな好きな相手が出来ても力は手放しては
いけない」と教えていた様だ。

最後に仕事前のティータイムの場では、ヘザーとギルの名シーン
が描かれた。せめてこのティータイムの時くらいは文明化
されていると思いたいとしているヘザーの姿が有り、ギルに
対しても何を恐れているのかを知ればその人の事が分かるとして
ギルの事を指摘していた。性癖にこそ人の性格が表れるという
ことで、欲求を当てられることを拒む心理を語っていたけど、
確かにその通りなのかな。

ちなみに犯人はキャメロンという男性だった。
妻・アイリーンは弁護士でちょっぴり傲慢で家庭をアクセサリー
感覚で接している人物である事からはけ口を倒錯の館で求めている
ウチに殺人を犯してしまったという流れだった。

ラストのオチはキャサリンとギル。
私たちは健全だとして、悩んでいてもグレッグをムチで叩くこと
はしないと語っていた。

■小切手買い取り所強盗

サラとウォリックとベガ刑事が担当したエピソードだった。
比較的早い段階から身内か店の事情に詳しいものの仕業だと
して捜査をしていた。

現場のタイヤ痕とかライフルマークが重要な証拠になった事件
で、CSI捜査官としては珍しい、ボビー・ドーソンとエイミー・ヤング
がラボスタッフとして調査していた。ボビーは今後もコンスタント
に出演はしているけど、シーズンが進むごとに弾道検査は
キャサリンが行う事になってしまうのでボビーの役割も減ってしま
ったのかな。エイミーの方は新人だとしていたけど、この
エピソード以降、CSIラボで見ることはなかった。小型車で
ホンダ車だと突き止めていたけどね。

結果的に犯人を特定していくことになったのは、凶器として使用
されたBFK(大型ナイフ)と被害者を撃った拳銃38口径のコルト
そしてナイフに付着していた繊維痕からユニットバスを制作する
工場に勤務している男性だと判明。ヘクターが犯人だった。


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■検索用キーワード

・ヘンゼルとグレーテル パンの欠片 = 液状のゴム跡
・砂金の粒 アラン・ポー

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ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI

シャーロット・メリディアン (Susan Gibney) CSI職員
ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 検死官
ブライアン・モブレイ (Glenn Morshower) 保安官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 昼番のCSI主任
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 刑事
アーヴィントン (Greg Collins) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) 音分析官

レディ・ヘザー (Melinda Clarke) 倒錯の館の主人
アイリーン・ネルソン (Kelly Rowan) 弁護士、高慢
キャメロン・ネルソン (Mitchell Whitfield) アイリーンの夫、精神不安
カーラ・デルガド (Tracy Vilar) 小切手換金所・姉
ヘクター・デルガド (Amaury Nolasco) 犯人、カーラの夫、バスタブ会社
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
マーヴィン・フォーテイ (Perry Anzilotti) ビジネスマン
シドニー・コーンフェルド (John Benjamin Hickey) 医師
エイミー・ヤング (Stacey Dash) Lab Tech、新人
サンティ・チェルナ (Manny Suarez) 32歳、弟、被害者
ランドルフ (Dennis Bertsch) SMの店の客
--- (Suyun Kim) Headmistress
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI
--- (Danica Stewart) Teenage Girl
モナ・テイラー (Nicola C. Hindshaw) 被害者の女性
ブッチー (Preston Acuff) 公園にいるカップル


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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