CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン2)

http://www.watch-csi.jp/csi/





23 Sep. 2003
第23話 哀しい宿命(さだめ)The Hunger Artist

脚本/Jerry Stahl
監督/Richard J. Lewis
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女性モデルはバスルームに水を張ると鏡に向かって毛抜きを
行う。しかし浴槽の水は止めどなく流れてついにはバスタブか
に溢れて出てしまう。

ギルは医者の診察室にいたが、事件の連絡を受けて、ドクター
にはまた日を改めてやってくると語る。

ブラス警部は既に現場にいた。
遺体が発見されたのはホームレスが多数いる高架下で、身元不明
の女性がホームレスがよく持っているショッピングカートの
上に乗せられ殺されていたのである。
パトロール警察官が巡回して発見されたとのこと。
ギルたちが遺体を目にすると口の中からはネズミが出てくるの
を目にする。

ドラッグ中毒の患者なのか・・
アルはモルグで遺体を調べているが、血中からはボツリヌス毒素
だけが見つかったという。麻薬ではなく食中毒だったのか?と
問うと、額から注射した形跡があるところを見ると、恐らく
被害者はボトックス注射をしたのだろうという。しわ伸ばしの
為の美容整形だという。しかし筋肉を外して血中の中に菌を
注入している現状に呆れる。「科学が発達しても使い手が原始的
では意味が無い」という。顔中の傷から拷問を受けていたの
ではないかとする疑いがアル中、顔の擦過傷はナイフのような
凶器の柄でこすった跡であり、刃は挿入されているという。
しかし拷問にしては縛った跡がないのは何故なのか。

サラはカートに手帳がある事を知るが、手帳はまるで英数字の
羅列で暗号のようだった。ウォリックはその手帳に何の意味が
有るのかと問う。私も手帳は速記で書くというサラは管理の
為だという。しかしホームレスの女性が手帳など持つだろうか
と問い、更にカートにあるバッグは300ドルのものだという。
サラはそんなに高いのかと驚くがウォリックはかつて女性に
贈ったことがあるとのことだった。

キャサリンはダスティの元にいく。
複顔の仕事をしているダスティは傷だらけの被害者の顔を
画像修正ソフトを使ってきれいにする。そして金髪にしたり
目を入れたりしていると、何処かで見た事がある顔だと判明
する。なんとその女性は人気モデルのアシュリー・ジェームズ
であることが分かる。
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■モデル殺人事件

捜査担当:全員
被害者:アシュリー・ジェームズ

売れっ子モデルが殺害された事を受けて、CSIとしては調査
を行う。
容疑者として存在するのは、モデルとして利用して居る
プロデューサーの男、ストーカーのように近づく熱狂的ファン
の男。そしてホームレスの女性。

被害者が特定されていない時には、現場に落ちているケイト
スワンの300ドルのバッグしかなく、当初は彼女自身が
ホームレスなのではないかという疑いを持っていたけど、
服装なり身だしなみを見ればすぐにホームレスではないことは
明らか。
画像修正ソフトで傷を排除しなければならないほどに
外傷が有って、そんな事実も分からなかったのだろうか。

モデルが過剰に持つ美意識というのが半端ではない。
モデルとしてのスタイルを保つ為に苦労している現実は分かる
けど、端から見ればうらやましい程の容姿を備えているのに、
自分だけが納得出来ず、自ら傷つけてしまう程の状態に追い込まれて
いるって状況がなかなか理解するのは難しい案件だった。
プロデューサーの男はモデルを商品扱いし、人格を傷つけまくって
いるってことで、ホントに嫌なヤツだった。

被害者が所持していた手帳に書かれた暗号の文字。
サラがその謎を解こうとして終始関わっていたけど、
ギルならばもう少し早く解けただろうか?それともこの案件
は女性ならではの視点が有ったのだろうか?
ただサラの場合、普通の女性が行うように身を飾り付けようとする
ような行動は取らず、どちらかというと中身はオッサン
っぽい人なので、それに気が付くものなのかって感じもする。
300ドルのバッギの値段を聞いて驚いているシーンが有ったけど、
バッグで300ドルならば安い気もする。まぁ男性から見るとそれでも
やっぱり女性のファッションアイテムはどれも馬鹿みたく高いと
思ってしまうけど。

姉と妹の確執などとても悲しい現実がある。
アメリカの場合、女性のホームレスがいるってところが切ない
けど、日本でも近年女性ホームレスの存在は取り上げられる様に
なってきたね。

姉は妄想型の統合失調症。妹は身体醜形恐怖症だという。
キャサリンはダンサー時代に同様に鏡ばかり見つめる人がいた
ことを語っていた。次第に自虐的傾向になり、自分の中では
体の左右のバランスが取れていないと感じていくようだ。

因みに手帳の暗号は食べた食事のカロリー数などの問題と、
食べた分だけ嘔吐したり排泄したりして、細かい数値が書き出して
いたようだ。冒頭でギルが排泄物を見つけていたけどね。

問題は共に幼児期に虐待が有ったとされていたね。


ギルの難聴問題

いよいよ明らかにされてきたギルの個人的事情。
冒頭の頃、ニックとウォリックがギルに後ろから話しかけた際には、
考え事をしているので返事をしなかったのかに思えたけど、
実際には難聴の問題を抱えていた。冒頭では医師に診てもらおうと
していたけどね。正確には耳硬化症と呼ばれる遺伝病で、骨が石灰化
して振動が上手く耳に伝わってこないみたいだ。
原因は解明されておらず、進行性の病気だということ。
ベラージオの噴水の前で、ギルがフラフラっとしていたシーンは、
ショックなのか、それとも耳が聞こえずに方向感覚を失っているのか・・・
って感じだね。


ギル・グリッソム (William Petersen) CSI
キャサリン・ウィロウズ (Marg Helgenberger) CSI
ニック・ストークス (George Eads) CSI
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) CSI、賭け事が好き
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) CSI
アル・ロビンス (Robert David Hall) 監察医
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医
ブライアン・モブレー (Glenn Morshower) 保安官

シャーロット・メリディアン (Susan Gibney) CSI職員
ジェナ・ウィリアムズ (Judith Scott) 検死官
ブライアン・モブレイ (Glenn Morshower) 保安官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 昼番のCSI主任
デビッド・フィリップス (David Berman) 監察医
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
レイ・オライリー (Skip O'Brien) 刑事
アーヴィントン (Greg Collins) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) 音分析官
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) 弾を調べる

キャシー・ジェームズ (Susan Misner) 姉、ホームレス
フランク・マクブライド (Bill Sage) アシュリーの熱狂的ファン
ロッド・ダーリング (Mark Sheppard) モデルエージェント
アシュリー・ジェームズ (Tricia Helfer) モデル、被害者
--- (Catherine MacNeal) Grissom's Doctor
トゥッキー (Jimmie F. Skaggs) ホームレス
ダスティ (Bonnie Burroughs) CSI、画像処理
--- (Keith Allan) Fashion Photographer
ローラ (Erin Guzowski) モデル
--- (Nicole Randall Johnson) Nurse


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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