CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン7)

脚本/Naren Shankar
監督/Richard J. Lewis

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi7/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi7episode.php


第7話 宣戦布告
Post Mortem
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音楽を聞きながらタバコに火を付け、大好きなリキュールを
飲むペニー・ガーデン(65歳)は、何者かにガラス窓に顔から
突っ込んで殺害される。隣人のジェイソンが騒ぎを聞きつけ、
通報したという。
現場検証を行うサラは、割れたガラス片の上にクーポン券が
散乱していることから、犯行に及んだ後に室内を荒らした事を
指摘する。
遅れて現場に到着したキャサリンは、室内には薬の空き瓶が
多いことに気がつく。被害者のペニーは肺に末期の腫瘍が有り
今回殺害されなくても恐らく長くは生きられなかっただろう
との事だった。薬の中でも鎮静剤だけが一斉に無くなっている
事が分かる。鎮静剤は麻薬にも一部使われることから、その
関係で盗んでいったのかが疑われる。
ブラス刑事は第一発見者で通報人であるジェイソンから話しを
聞く。彼はペニーにはよく食事に招待されたし、葉巻をくれた
りして良くして貰ったという。ペニーの家には白人でヒョロ
ヒョロした男性がよく出入りしていた事を告げる。

出入り口付近の床や外にまでガラス片は飛び散っていた。サラ
は外を捜索していると、隣人との壁に不自然な穴が空いている
事に気がつく。

そんな中、ヘンリーが帰宅する。彼は二ヶ月前に両親から家を
追い出されて以来ペニー叔母さんの家で生活しているという。
昨日は映画を見て喫茶店にいたという。彼の腕にはヘロインを
摂取した跡が見られるが、彼はリハビリ施設を出たばかりで
薬には手を付けていないこと、そしてペニー叔母さんに対して
恩を仇で返すような真似は絶対にしないという。
すぐに尿検査や衣服に血痕が付着していないか調べるが、いず
れも陰性だった。

一方グレッグは先日、被害者のスタンリーが集団暴行を受けて
いる現場に居合わせ、助けようとして車でデミトリアスをひき
殺した件で審問会を受けていた。グレッグを擁護するのは
地方検事補のバレリー。裁判官にはトゥルー判事。グレッグが
ひき殺した件は正当か不当か、免責されうるものなのか。
裁判員達がやりとりを聞いて決定を下す。傍聴席には被害者
家族のマーラやアーロンも来ていた。
事件までの一連の概要が説明され、証言台にはグレッグに助け
られたスタンリーの姿もあった。ニックやアル・ロビンスも
裁判で証言し、ニックの取った行動の正当性を訴える。
しかし被害者の家族は、デミトリーは何の問題もない大学生で
有ることを訴え、彼は止めようとしていただけだと訴える。
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今回は二本立て。

一つ目の事件はペニー・ガーデン殺害事件。
彼女は腫瘍の痛みを抑えるための強力な鎮痛剤・フェンタニル
を処方されていたが、それらが一切無くなっていることから
麻薬関係で盗んだものが彼女を殺害したのではないかと疑う。

犯行線上には二人の容疑者。
同居人・ヘンリーと、隣人のジェイソン。ヘンリーは元薬中で
隣人は現役の売人のようだ。
ポイントとして向かいの家の住民が監視カメラを設置している
ことから事件の解決は容易にも思えた。

しかしまさかのミニチュアセットが送られてくる。
これはシーズン7の2話目に登場した犯行の手口と一緒。
皮肉な物だけど、現場検証では分からなかったことがこのミニ
チュアセットを調べる事で見つかってしまうというところだろう。
庭に隠すようにして残されていたフェンタニルだったり、
元々犯人はソファーの上でペニーが死ぬと予想していた点など
色々と発覚する。
更にペニーの体内から多量のニコチンが検出されたことで、犯人
が酒に潜ませ殺そうとしていたことが分かる。
ドラマとしては解決はしなかったが、監視カメラの映像に犯人の
姿が映っていた事は捜査が前進するかも知れない。また予想外に
ペニーの死に様が変わってしまったことから、ミニチュアセット
も変更を余儀なくされた。この突発的な行動に犯人が仕込んだ
ミニチュウセットにも予想外の証拠が付着しているのかも知れない。

もう一方の事件は、4話で起きた事故の後処理の話。
グレッグが裁判に掛けられ、捜査中に起こった死亡事故は正当
なものなのかを口答でやり合う。
殺された事に対する遺族の哀しみは分かるのだが、自分の息子を
したことを棚に上げてよくぞそこまで捜査官を責められるなと
いう感じの展開だった。あの陪審員もまた妙に警察に対して
反抗的な視線を持っているし、判決が捜査官の正当を認めるので
はなく免責に値するという結論だったことは憤りを感じる物
だったね。
そして裁判官が議員選に出馬するからといって人々を守る警察官
を売るような態度を見せているところはちょっと腹ただしくみえ
る件だったな。
驚くべき事はまだまだこの話には続きが有る点。最後に召喚状
が届いてしまった。アメリカはやっぱり訴訟の国だね。

ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事

ヘンリー・ブライディー (DJ Qualls) ペニーの甥っ子。同居
ジェイソン・トゥア (Kenneth Choi) ペニーの隣人。麻薬売人
ペニー・ガーデン (Juliana Bellinger) 65歳。元カクテルウェイトレス

--グレッグの審問会関係--

マーラ・ジェームズ (Lorraine Toussaint) デミトリアスの母
アーロン・ジェームズ (Vicellous Reon Shannon) マーラの次男
デミトリアス・ジェームズ (Willie Macc) グレッグの車で轢かれる
バレリー・ニコルズ (Amy Aquino) 地方検事補
スタンリー・タナー (Jim Beaver) グレッグに助けられた被害者
クレイトン・トルゥーブラッド (Randall Arney) 裁判官
ブルース・オルトラニ (David Clayton Rogers) 反抗的な裁判員
パトリック・アーセンス (Michael Bofshever) クラーク郡検死官
--- (Leanza Cornett) 女性のレポーター
--- (Mati Moralejo) 男性のレポーター
--- (Carla Jimenez) 恰幅の良い裁判員
バスコ・ルイス (Omar Leyva) 被害者。殺害される。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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