CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン7)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi7/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi7episode.php


第12話 甘い死体
Sweet Jane

脚本/Kenneth Fink、Naren Shankar
監督/Kenneth Fink
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それぞれの時代、ラスベガスを訪れる女性たち。

そんな中空き地に女性の全裸死体が発見される。発見したのは
走行中のトラック運転手で、ジェンセン巡査がそれを確認して
連絡してきた。身元不明の遺体故にジェーン・ドゥー扱いの
もの。真っ先にやってきたのはブラス警部とグリッソムを引き
継ぎ現場監督になったキャサリンだった。少し遅れてボルティ
モアからやってきたマイケル・ケプラーも合流する。
遺体を調べると首の回りにアザが有り、皮膚が斑に変色してい
る。そして肌には白い繊維が付着していた。犯人は自分の犯行
の痕跡を消すために身体中を綺麗に拭ったのではないかという。
爪が欠けている跡が見られるが、自分で噛んだ跡にも思えた。
ブラスは遺体の写真を取り、その写真をアルファベット通りで
聞き込みせよと部下に指示する。
遺体を見る限りでは防御創は無く、抵抗した跡が無い事。
犯人は時間を掛けてゆっくりと殺したのではないかという。
薬を使って意識を混濁させて殺害したのか。

キャサリンは遺体のヘアースタイルを調べると髪の毛を染めて
いる事が分かり、毛髪は一日0.5mm伸びる事から、二ヶ月前に
染めている事が分かる。遺体には右足首にイグアナのタトゥー
がしてあった。
2ヶ月前に髪の毛を染めているという事は、もしかすると両親
たちは失踪届を出しているかも知れない。指紋をデータベース
に掛けてみると案の定、遺体の身元が判明する。遺体はヴェロ
ニカ・ソレンセン・17歳。遺体は性的暴行を受けた跡があり、
その痕跡を消すためにコンドームを付けていた事、そして血中
からはMDMAつまりエクスタシーが検出される。

ケプラーは殺しを目的とするよりも、弄ぶ事が目的だったと
して、類似する事件を検索してみると、データベースからは3つ
の似た手口の事件が検出される。1999年、1989年、1975年の
事件だった。
75年の遺体はヘロインの過剰摂取の跡があり、服を着たままの
遺体発見。89年の事件はちょうどCSIも事件をデータベース化
し始めた時期で詳細に事件が調べてある。99年の捜査は酷く
手抜き捜査であることが判明する。
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男性はジョン・ドゥー、女性はジェーン・ドゥー

身元不明の遺体やクレジット拒否などを示すときに使われる。
日本で言うところの名無しの権兵衛。
時々映画などでも編集を巡ったり制作方針を巡る対立で、
本来の作品とは違う作品だと感じた監督がクレジットを降りて
この名前が付くことがある。

ネッドビーティが犯人役。

かつてスピルバーク監督の「1941」で三船敏郎と共演した彼が
犯人役。この犯人像がまた凄いモノで、この年にしてまさに
自分の欲望の為だけに犯行を犯し、犯罪を犯したとする責任や
罪悪感が全く欠けてしまっている。有る意味先行きもう無い為
に事件が発覚したところでどうでも良いと思っているたちの悪さ
が何とも後味の悪い所である。

CSIの新任にマイケル・ケプラー。

グリッソムの変わりに一人補充された。
CSIというミクロの証拠を寄せ集めて検証する様な部署に於いて
犯人をプロファイリングしたりする敏腕な刑事のような役柄。
ブラス警部と行動を共にした方が余程役に立つような感じだ。
因みにブラス警部と同じくフィラデルフィアの出身の様だ。
ブラス警部はニューアーク出身。ケプラーはトレントンの出身
だとか。

歯形が決め手となった事件。

単純なアザだと思っていた所をパソコンで加工処理すると歯形
が浮かび上がってくる。そこで犯人の歯形を取って調べることに
なった。この年で入れ歯では無いところは流石?

夢を求めてラスベガスにやってくる女性たち

冒頭の展開の中で、各々の時代に被害者達がラスベガスに降り
立つ映像が描かれた。何を思ってラスベガスに来たのか。
ラスベガスの早い流れの中で取り残された身元不明の遺体という
所が何とも寂しさを誘うモノ。

キャサリンは同じ年頃の娘に何を思うのか。

最後キャサリンが娘を学校に送っていく際に、娘のことを
ミラー越しに眺めているシーンが挿入された。
娘だけはこのような事態に起こしたくないと思っていることだ
ろう。

ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事

マイケル・ケプラー (Liev Schreiber) 新任

デビッド・ロウリー (Ned Beatty) 歯科医。犯人
ポール・ブロウリング (Chris Bauer) 刑事、1999年の遺体担当
ジェイク・ダニエルズ (Tom Wright) 刑事、1989年の遺体を担当
Mr.ソレンソン (Vince Grant) 父
Mrs.ソレンソン (Laura Leigh Hughes) 母
リンジー・ウィローズ (Kay Panabaker) キャサリン娘・15歳
--- (Pat Crawford Brown) 女性の歯患者
ジェーン・ドゥ (Kristi Clainos) 1999年の名無し遺体
ジェーン・ドゥ (Stevie McKinley) 1988年の名無し遺体
ジェーン・ドゥ (Kelsey Sanders) 1975年の名無し遺体
ヴェロニカ・ソレンソン (Taylor Nash) 被害者
--- (Jonathan Spencer) 裁判所職員

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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