CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン8)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi8/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi8episode.php


第15話 パラレルワールドの絆 The Theory of Everything

脚本/Carol Mendelsohn、David Rambo
監督/Christopher Leitch
--------------------------------------------------------
毎日のように宇宙人からの被害をベガス署に訴えに来るエヴリン
が今日も被害を訴える中、野生動物である牝鹿を殺害し、ドレス
を着せたとしてカイル・プランクが捕まえられる。彼は激しく
泥酔しており、クロウボウを使って禁止されている鹿を殺害
したのである。本人は倒れていた鹿を見つけて獣医に運ぼうと
していただけだととするが、車からは本人が使ったとされる
クロウボウが発見される。離婚したばかりなので勘弁してくれ
というカイルは、アルコール検知器で取り調べを受けようとす
る中で突然取調室から逃げ出す。
止めようとする刑事たちを次々と倒していく中で、カセラ巡査
はペッパースプレーを吹きかけるが、泥酔している彼には何の
効果もなかった。ブラス警部の「火を放て」という号令の元、
チョイ巡査はスタンガンで彼目掛けて放つと、突然カイルの体
から発火し始めて焼死してしまう。

すぐに内務調査のルイスの指示により、原因が調べられる。
発火した原因を調べるために、ニックはスタンガンを調べるが
電圧は正常。カイルの車から発見された密造酒はアルコール度数
95%ではあるが、スタンガンによって着火する事は有り得なか
った。

そんな中、反射スーツを着て毎晩苦情に着ていたエヴリンが
トラックに轢かれて死亡する。
運転手の話では突然目の前が光ったという。
彼女の持ち物として、使い捨てライターと200ドル、そして体内
の傷口からは緑色の液体が出ていた。これが血液なのか?

更に2ブロック先でホームレスの遺体が発見される。
遺体は鈍器で殴られて死亡する。遺体は何故か3重にもサング
ラスをしており、耳栓をしていた。現場近くからは凶器の鈍器
が発見され、指紋が検出されるであろう事が期待された。

ウェンディはホッジスの元へ。
ホッジスは緑色の血液の分析を行っていた。ホッジスは得意げ
に硫黄化合物が血液を緑に変えることも有るという。

そんな中、被害者カイルの両親が署を訴えると言い始める。
現場にいた訴訟専門の弁護士が当時の様子を携帯のビデオカメラ
で撮影しており、動画サイトにその時の様子がアップされて
いたのである。
しかしその動画を見て、スプレーを使ったカセラ巡査のものが
警察の支給品ではないことが判明する。5年ほど前の通達に
よって水性のものに変更が義務づけられていた。イソブテンを
使用したスプレーは圧縮ガスによって引火しやすいとの調査
結果が出ていたのである。事情を聞くとカセラの彼女は、ラス
ベガス大学で運動科学を学んでいるが、授業料のために夜に
アシッドストリップで踊っており、深夜帰宅する際の防犯用に
彼のスプレーを手渡し、カセラ本人は市販のものを使っていたの
であった。

--------------------------------------------------------

遊び心が溢れた内容

ひも理論を実証するかのような繋がりというモノを感じる
エピソード。
ラスベガスは時々こういうエピソードが有るよね。

有り得ない人、有り得ない亡くなり方をする人たち

どのエピソードを見ても常識を越えたものばかり。
何処か非現実感が漂うだけに面白く見ていられるんだろう
けどね。

被害者たち

カイル・・・燃焼性のスプレー+スタンガンで発火
エブリン・・・交通事故
ウェイン・・・仲間に殺害される(正当防衛を主張)
老夫婦・・・ジリスに電源コードをかじられ、ガスが発生

動物の逆襲か?

冒頭では牝鹿、そして今回はジリスと呼ばれるリス退治をする
中で反撃を食らってしまった。また猫のシュレーティガーも
ジリス退治の際の毒を食べて死んでしまった。
ラスベガスに動物って印象があまり無いなぁ。

映画ネタが多かった

一番驚いたのは、キャサリンが80年代のコメディ映画「ボール
ズボールズ」を口にしたこと。この映画ってモグラかと思って
いたけど、ジリスだったのか。ビル・マーレーがこの動物の駆除
を任される役で出演していたよね。

またウェンディがやけにスタートレックに詳しいこと。
スポックに関する解説をホッジスにするのだから笑える。

グリッソムは「007」のジェームズ・ボンドのセリフを引用して
いた。ホッジスがそのセリフを見抜けなかったことに悔しがって
いたね。

大将が大好きなホッジス

1996年10月にサンフランシスコクロニクル誌に掲載された
大将・グリッソムのインタビューを口にしていた。
動物の死体を見ると片っ端から解剖していたという変な少年だ
った事。

ホッジスの特技は鼻が利くというモノだが、グリッソムからは
皮肉混じりに鼻に付くのも人一倍みたいな感じに言われてしま
った。

キャサリンからは鼻が利かせているシーンが漫画の一場面の
様だとして失笑され、マンディからはマザコン扱いされて
しまったホッジス。完全にいじられ役だよね。

カイルとマーゴは元夫婦だった

最後にそれが分かる辺りは妙な因縁を感じたけど、ちょっと
これは出来過ぎの流れだったね。でも全部が奇妙なノリだった
のでこれも有りなのかな。

シーズン7でもラボの脇役が活躍するエピソードが有ったけど
今回は刑事の脇役たちが結構登場する話だったね。


ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事

エヴリン・ポリクロノポリス (Chloe Webb) 不思議人
カイル・プランク (Karl Makinen) 鹿殺し
マーゴ・デルフィ (Christine Lakin) ジュエリー職人
カセラ (Sam Witwer) 刑事
ガルベス (Jose Pablo Cantillo)
デーヴ・ボーア (Don Swayze) 20歳、コナー殺しの凶器に指紋
スミス (Daniel Colletti) 刑事
ローガン・マーティン (Joe Howard) 老夫婦
チョイ (Colin Kim) 刑事、ペッパースプレー発射
ウェイン・コナー (Arne Starr) ホームレス


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system