CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン9) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php

第8話 今宵、シャトールージュで Young Man with a Horn

脚本／David Rambo
監督／Jeffrey G. Hunt
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ラスベガスのオーディション番組"オーバーナイトセンセーショ
ン"の決勝まで進んだキップとレイラは、番組プロデューサーの
ドゥリー・リッチの元、練習を行う。リッチは二人の主演者に
厳しく指導する中、それに耐えられなくなったレイラはスタジオ
を飛び出してしまう。
そんな中、夜中に袋詰めにされた女性の遺体がスラム地域で発
見される。なんとそこにはビキニ姿のレイラの遺体だった。
袋を調べると、結び目が本結びである事から船乗りが犯人なの
ではないか?と推察。包まれていた袋は、ランチョ・リネンサー
ビスと呼ばれる会社のもので、バグジー・シーゲル時代から
ベガスでは利用されているメーカー製だとキャサリンは語る。

関係者に話を聞くと、プロデューサーのリッチは7時頃に彼女
はリハーサルを飛び出して、12時頃にホテルで寝たとの報告
を目付役の人物から聞いているという。

ライリーとグレッグは現場を調べる中、被害者はホテル"パレ
ルモ"に泊まっているのに何故こんな地域に来ていたのか?と
疑問に感じていた。滴下血痕が三滴見つかる。そして車輪間隔
が28cmのホームレスが持つ様なカートの跡が見つかる。

ロビンスは遺体を調べると、胸郭の下に鈍器損傷のような跡が
有り、肝臓を損傷した結果死亡した事が判明する。
被害者は妊娠8週目である事が分かり、誰が父親なのか調べる
事に。

ホテルのカードキーを調べると、最後に部屋に出入りしたのは
7時12分になっていた。
電話の通話記録を調べると、リッチに7時34分に通話していて
12時頃目付役と電話しているという。また部屋のパソコンから
はインターネットに接続して、中絶手術や養子縁組について
調べている事が分かる。

ホテルの監視カメラの映像を見ると、12時頃レイラがエレベー
ターで下りていく姿と共に、その数分後にはキップがその
エレベーターで下りている事が分かる。
キップとレイラには恋愛関係にあるとの噂が有り、二人だけ
の時間がなかなか出来ない為に深夜に密会していたのではない
か?と疑う。
キップとマネージャー役の父親を呼び出し事情を聞く。
父親が船乗りをしており、最近キップのマネージメントをして
いて、仕事をせずつきっきりになっている事を知る。その
せいで自宅も抵当に入っており、キップがこのオーディション
に優勝する事が命題になっている事が判明する。

ウェンディは妊娠していたレイラを調べると、お腹の中の子の
父親は、マーヴィン・フレックであり、2002年にノースカロラ
イナ州で告訴された事が有る人物だという。当時15歳のレイラ
と関係を持った容疑で起訴されそうになった男性は、プロデュ
ーサーのリッチだと分かる。
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大金を掴むことを夢見て訪れるラスベガス。
そこでこの街にルーツがあるレイラは、昔から存在している
ホテルの"ル・シャトー・ルージュ"で殺害された事を知る。
そのホテルは50年前にジュールズ・ローゼンタールが建てた
ホテルでラスベガスを象徴するホテルだったが、オーナーが
半年後に殺害された事で、殺害にはマフィアの存在の影があり、
すぐに閉鎖されてしまう。しかし半年の間に、どのホテルにも
負けない優雅で人種問題が存在しないホテルとして、誰の記憶に
も深く残っている場所だった。

カレン役にはTippi Hedrenが演じていた。
ヒッチコックの映画「鳥」でメラニー役として登場していた
彼女だけど古き良き時代を語るというにはピッタリの役柄
だったのかも。Tippi Hedrenの実の娘はMelanie Griffithで
90年代に大成した女優さんだね。

事件自体は如何にも妊娠させてしまったプロデューサーのリッチ
か、キャリアをダメにするという事でキップの父親が裏から
手を回して殺害したのではないか?と思われる物が有ったけど、
そのどちらでもないところが皮肉。

事件の真相をたぐり寄せたのが、レイラがつけていた鯨蝋の口
紅だったり、アスベストが含まれたテーブルクロスだったりと、
犯行現場を示唆するものが多数出てくる。

当時の警察が白人の女性は殺人を犯しても無実になるけど、
黒人との恋愛は御法度だったとする辺りが、なんとも複雑な
ものが有り、アメリカの人種問題を語る上では大切な要素の一つ。
しかしこんな酷い時代を経験しているのに対して、アメリカ社会
は白人と黒人の間で、上手い感じで未来思考の下で協力している
なという感じがする。

ギルが久しぶりに参加した賭博クラブ。そこで対決したことで、
一つの結論へと導かれたのか。
キャサリンはギルに対して、この地には友達がいたりする事を
訴えていたけど、そろそろレイズするかも知れないと口にした
ギルの去就が気になる所だね。

それにしても相変わらずグレッグはカジノの歴史に詳しすぎる。