CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン10)

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http://www.watch-csi.jp/csi_miami/





Apr. 8, 2012
第5話 暗殺者の涙 Killer Regrets

脚本/Brett Mahoney
監督/Sam Hill
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マラノーチェの本場、メキシコのラ・カンシオン
保安官のアニタ・トーレスはマラノーチェの全滅に奔走する
信念の有る地元の保安官だった。アニタは教師をしている夫の
ヘラルドと共に一緒に住むが、アニタがマラノーチェの若手を
次々逮捕している事を知って自宅に嫌がらせをする人物も居た。
ヘラルドは朝から家に塗られたマラノーチェと書かれたペンキ
を消す中、先にアニタが車にエンジンをかけて出て行こうとす
る。その後ヘラルドが車で出発しようとするとヘラルドの車は
爆発する。

アニタは弟のカルロスと共にマイアミ・デイド署に駆け込み、
ホレイショに助けを求める。出来る限り爆発物を現場から持って
きたというアニタはこのラボで調べて犯人逮捕に協力して
欲しいという。夫が爆発された事を受けてすぐに空港からマイアミ
にやってきたという彼女。ラ・カンシオンの保安官になって
奴らと徹底的に戦うと公言した途端狙われ始めたのだという。
恐らくホレイショの妻・マリソルを殺したメモ・フィエロが首謀者
だとし、マイアミから指示を与えているのだという。しかし
彼は今服役している事を告げる、先日ヤツの右腕を収監してから
報復の指示が出たのだろうと語る。

ホレイショは刑務所に服役しているフィエロに話を聞きに行く。
トーレス家の暗殺の指示をお前の命令なのかと問うホレイショ。
ホレイショはフィエロの娘のエルサの事を引き合いに出すと、
全てを話すよう脅す。仕方なくフィエロは指令が来た事を語り、
メキシコのマラノーチェから8ヶ月前にそのような指示が有った
ことを認める。あの女がマラノーチェに恥を欠かせたので、メキシコ
イチの暗殺者に連絡を取ったのだという。しかしその人物の
名前は知らないことを告げる。ホレイショはその人物の名前を
探れと指示する中、フィエロはホレイショに疑われないように
俺を殴れと告げる。ホレイショは力一杯殴り飛ばす。

ウォルターはカリーのラボにいくと爆発物を調べていた。
ウォルターはメキシコの車爆破事件に関しては捜査権がマイアミ
にはない事を告げ、オーシェイにばれたら不味いのではないか
という。しかしカリーは暗殺者は必ずマイアミに逃げてきた
アニタたちを襲ってくる筈であり捕まえないといけないと語る。
亡くなった夫のヘラルドは教師だった人だとすると、ウォルター
は自分の父も教師だった事を語る。

証拠からはオレンジ色をした鏡鉄が検出され、分析すると
ニトロセルロースと無機硝酸塩が出てきたという。EC型の無煙火薬
も出てきていると語ると、随分と古い火薬だと指摘する。
手榴弾のレバーが見つかった事からも爆発は手榴弾によるもの
だろうという。しかも第二次世界大戦によって使用されたマークツー
手榴弾だとカリーは語る。そして米軍の物品番号で付いている
事が判明する。

オーシェイはカリーたちの元にやってくると何故管轄外の捜査を
しているのかと問う。殺害の指令を出しているのはここマイアミ
の犯罪者からのものであり、更にテキサス州の爆発物取締局
ATFの施設にある筈の手榴弾が凶器として利用された事を語る。
マイアミに施設長のオフィスが有る事を告げる。
しかしオーシェイはマイアミ署のハマーはハンク・クラドック監視
委員の寄付によって出されており、彼は捜査を反対する筈だと
語る。

ATFの施設長・ドワイヤーの元を尋ねる。
テキサス州のブラウンズビルにある筈の武器が使用された事を
指摘すると、去年武器の貯蔵庫が襲撃され銃器がごっそりと盗ま
れたことを語る。国境付近にある施設なのでマラノーチェによる
仕業だろうという。その辺で噂されているのは、亡くなったとする
ヘラルドはマラノーチェと精通していたことがあるという事だ
と語る。

その事実をアニタに聞きに行く。
すると彼女は否定するが、カルロスはマラノーチェは数週間前に
兄さんに接触してきたことを語る。食事中に突然現れて、
大金を差し出し、妻に捜査させることを辞めさせろと脅していった
のだという。金は教会に寄付した事を告げる。恐らくここまで
しつこく狙ってくるのは見せしめにするためではないかと語る。
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    メキシコのラ・カンシオンではマイアミに進出しているギャング
のマラノーチェが暗躍していた。マイアミのマラノーチェを
ホレイショが犯罪を食い止めているのと同様にメキシコでも
女性捜査官のアニタがマラノーチェによる犯罪を許さず厳しい
態度で構成員たちを取り締まる。その為にトーレス家には度々
マラノーチェからの嫌がらせが続いていたが、ある朝突然、
出勤しようとしていたアニタの背後で夫・ヘラルドの車が爆発
炎上する。アニタは指令を出したのは、マイアミにいるメモ・フ
ィエロだろうと考え、弟と共にマイアミにやってくる。
手にはヘラルドが爆破された時の現場の証拠を手にしており、
CSI:マイアミのラボで調べて欲しいと頼む。

正直オーシェイとか要りますか?って感じ。
突然現れたかと思えばホント何のために邪魔しているのかまるで
分からない。CSI:科学捜査班でもCSI:ニューヨークでも
政治的駆け引きを行う人はいるのだけど、この人の場合完全に
部外者って感じがするんだよね。
オーシェイ役のEd Begley Jr.はヴェロニカ・マーズシーズン3
でも、ハースト大の学長役で似たような役を演じていたけど、
「ヴェロニカ・マーズ」のように徐々に現場のものたちと意見を
通わせていくことがあるんだろうか。

さて今回は久しぶりにマラノーチェネタ。
フィエロとの関係はシーズン4の24話25話から始まり、
Season 9, Episode 13で決着が付いた訳だけど、再度登場。
ホレイショの婚約者であるマリソルを殺害したということで、
フィエロの部下を追ってシーズン5の初回はブラジルまで
乗り込んだことも有った。

元々はメキシコの組織なのか。
アメリカのドラマを見るとメキシコの麻薬組織カルテルとの
繋がりというのは常々大きく取り上げられることは有るのだけど
アメリカ大陸も南アメリカとは大陸的に繋がっているので
大変だね。

事件に使用された武器からアメリカのATFの職員が関与している
のかと思えば、実際には逆に組織の流れを掴むために武器を流して
その流れを監視していたもので、その武器の流れを調べていく
と今度は、アニタの弟にたどり着く。そしてその流れもまた
フェイクなものであり、最終的には本当に存在するかどうかも
分からない暗殺者の存在を浮上させていく。

死を偽装したであろうことは何となく分かるものが有ったけど、
まさか夫が暗殺者とは思わなかった。

最後にアニタに対して、警察官としての正義を求めて、愛する
夫を捕まえる為のおとり捜査に利用させたり、そんな彼を
ホレイショが殺害していくところなど、複雑な状況として描かれた。
愛するものが亡くなる悲しみを誰よりも理解しているホレイショ
がアニタの愛する夫を殺害するのだから意地悪なシナリオだ。
意外とアニタもサバサバしていた感じもするのだけど、その辺は
警察としての使命感で感情を抑えていたのかな。

久しぶりのフィエロは相変わらずインパクトが有った。
娘に逢わせることは不可能だとしたホレイショがもっと条件を
下げろと言った際に、ステーキ肉を食わせろと語る際に、随分
安い取引だなって感じで笑えた。肉くらい食べさせてやれ〜って
感じだけど、そんな肉も生焼けで食べさせないとするホレイショ
の意地が見られた。

使用した銃を特定する際に、サイレンサーの周波数シクターを
見つけ出す流れが強引過ぎてちょっと違和感が有ったかな。
ただ3Dプリンターがマイアミでも利用されていて、武器を再現
していた。BONESならばコンピュータ上で再現するだろうし、
ペーパーレスの時代に無駄に3Dプリンターを使う必要が有るか?
みたいな突っ込み処もある。近所のPC DEPOに行ったら3Dプリンター
も既に市販されていたのを見かけた。2014年現在18万円ナリ。

ATFドワイヤー捜査官

演じているScott Gordon-Pattersonは、ギルモア・ガールズで、
料理店の無愛想なマスターのルークを演じた彼だ。
新ビバリーヒルズ青春白書では、シーズン2にも登場する。
以下のホームページでも取り上げたので参照あれ。

・The WhoのWon't Get Fooled Again



ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) CSI

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医
ニッキー・ヴェガ (Alexandra Adi) ラボ
モリー・スローン (Leven Rambin) ラボ

アニタ・トーレス (Kate del Castillo) ラ・カンシオン保安官
メモ・フィエロ (Robert LaSardo) 元マラノーチェのリーダー
ブレンドン・ドワイヤー (Scott Gordon-Patterson) ATF捜査官
ヘラルド・トーレス (Carlos Sanz) 教師、暗殺者
カルロス・プエンテ (Marco James) アニタの弟
ジェイミー・ミッチェル (Amber Lancaster) ラボの新人
スコット・オーシェイ (Ed Begley Jr.) 監視委員
ルイス・タフォヤ (Jeremiah Bitsui) 武器商人、武器を作る
ウィル・ジャクソン (Kevin T. McCarthy)
--- (Burton Perez) Mala Noche
--- (Danielle Demski) Reporter
マリソル・デルコ (Alana De La Garza)
エルザ・ヘルナンデス (Faith Dyer)
ケネス・マグワイヤ (William Ragsdale)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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