CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン10)

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Nov. 6, 2011
第7話 捨て身のギャンブラー Sinner Takes All

脚本/Michael McGrale、Greg Bassenian
監督/Larry Detwiler
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カジノでは200万ドルを賭けたポーカー賭博が行われていた。
テーブルを囲むのは、映画プロデューサー・ベンジャミン・
パクストン
、映画俳優のジェーソン・ハンクマン、普通の主婦
のエヴェリン・バウワーズ、ラッパーのアイゼイア・スタイルズ
だった。いざ勝負という事になり、200万ドルの勝負の行方は
主婦のエヴェリンが征する。しかしそこに突然屋上からロープ
を伝ってやってきた高額カジノ専門の泥棒であるマスクマンが
強化ガラスを破って現れ、室内で自動小銃のTEC9を撃ちまくる
と、金を盗んでまた逃走を図る。エヴェリンはバッグから銃を
取り出そうとするが撃つことは出来なかった。

すぐにCSIが捜索に入る。
デビルマスクをして自動拳銃TEC9を撃つ男。バルハーバー
起きた強盗事件と同じで、ポーカーゲームを狙って現れる犯人
だった。既に今年10件目だという。室内では落下したシャンデリア
が頭に刺さって、映画プロデューサーのパクストンが亡くなって
いたが、ローマン医師によると、シャンデリアが刺さる前に
銃弾によって撃たれている事を指摘する。しかしこの一連の強盗
事件は人を撃たず金だけを持ち去る強盗でも有名だった。犯人は
ミスを犯して流れ弾を当てていったのか。

ウォルターたちは現場に散乱した証拠写真を撮影する。
薬莢が散乱し、割れた強化ガラスなども飛び散っていた。
しかし15mmの強化ガラスをこんなに簡単に破って進入できるもの
なのか
ローマンは遺体を調べると、首についた弾痕痕は、射入口では
なく射出口である事を告げる。腰から射入口があることを見つける
が、何故首から飛び出しているのか。カリーは謎だとするが、
骨に当たってそのように角度が変わったであろう事を突き止める。

ウォルターは現場で採取した証拠を手にラボに戻ると、夜番で
かつて一緒に働いていたラボ職員のサマンサ・オーウェンズ
居ることに気が付く。ウォルターの事を"クマちゃん"と呼ぶ彼女。
ウォルターは現場で集めた証拠を調べて欲しいと渡す。まるで
犯人は映画「クリフハンガー」みたいなヤツだと語る。

現場では野次馬が殺到していた。
トリップは野次馬を退避させる中で、アロンゾという人物は
ラッパーのスタイルズが居る事を知って写真で撮影する。
スタイルズはトリップやローマンたちの前に現れると、自分は
銃弾に当たった事を語る。腰に弾が入っていたがスタイルズは
自分の手で弾を摘出してローマンに手渡す。
30発の9mm弾の薬莢を現場で回収したカリーに対して、ローマンは
ここに45口径の銃弾がある事を告げる。プレイヤーの一人に当たって
いた事を告げると、パクストンに当たった弾が彼に当たったのでは
ないかと告げる。

ハンツマンの事を調べる。違法賭博だとして署に連れて行く。
ホレイショはエヴェリンのバッグを調べると45口径の銃で中から
出てくる事を知る。エヴェリンは言い訳しようとするがホレイショ
は言わせなかった。

カリーは線条痕を調べる。
セレブたちの中に一人だけ主婦がいることに違和感を覚える
ホレイショたち。しかしエヴェリンは自分は銃は撃っていないと
して否定する。アイツを待っていた事を告げ、半年前にポーカー
賭博をしていた息子のケビンは容疑者によって銃で頭を殴られ
半殺しにされたこと。父親に死なれて焼けになってケビンは
賭博をしている時期が合ったが、医学部目指して勉強していた
優秀な子だったのだという。しかしその子も強盗によって頭を
殴られ現在では記憶障害から後遺症に苦しんでいる事を語る。
そして自分は犯人に復讐するために現場で待ち伏せしていたこと
を告げ、それでも銃は売っていないと否定する。
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    違法ポーカーカジノ店で連続強盗事件が発生する。
これまでにも同様のパターンで高額のポーカーゲームカジノが
10件襲われており今回も同様かと思われたが、今回は初めて
現場で死傷者を出しているのだという。これまで押し入る際に
デビルマスクをかぶり、自動拳銃のTEC9を乱射しているが、
人に当てる為に発砲しているのではなく、威嚇のために使用して
いることは明らかだった。死傷者のパクストンは落ちて来た
シャンデリアによって頭に裂傷を負っている為に、偶然流れ弾
がシャンデリアに当たり、それが落ちてきて亡くなったのではない
かと疑うが、ローマンが調べると、銃弾を受けた痕が有り、
9mm弾ではなく、45口径の銃だと判明する。

アメリカではラスベガス以外で賭け事をするのは違法なのか。
それとも金額の問題なのか。
気になるのは、主婦がこれだけの金額の賭けをすることが出来る
のかという点と、それ以前に被害の有ったケビンという息子も
またそんな大金を何処で手に入れたのかという事かも。
まぁ医大に進む筈だったと言っている事からも、比較的裕福な
家庭だったのかな。

レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀で詐欺師役を演じている
ハーディソンが出てきたので、如何にも犯人であり、賭けに
於いても詐欺行為を働いているのではないかなと思うところも
有ったけど、殺意を持っていたのは、平凡な主婦だったし、
詐欺行為を働いていたというのも彼女だったという辺りが驚き。
インクとコンタクトレンズを使ってあんな詐欺行為が出来る時代
なんだなと思うとちょっと驚きである。

凄いのは賭けに来ているものたちは、みんながみんな崖っぷちの
ところで賭けをしている感じ。そもそも200万ドルの金のかかった
ポーカーなんて常人では震えてオールイン出来る筈もない。

レバレッジ同様にどのようにして強盗が強化ガラスを破ったのか
という点でも興味深く、セラミックフレームのメガネが使用され
たのではないかとする辺り、視力を調節するコンタクトやメガネ
に妙に着眼点がもたれるエピソードだったね。

事件捜査はシンプルだった。
通気口に付着した血痕は三角形でチタニウムが含まれていること。
タトゥーって掘ったばかりだと色が別の場所に付着してしまう
ものなのか?って感じ。
ハイアリアキングスというギャングのタトゥーの柄に似ていると
して、カール・レインズの関与が疑われて、家宅捜索にいく際
には、デルコが射殺することになった。
結果的にスタイルズに繋がりダイアに付着している微細証拠から
強盗事件を誘発させて、その間にまた別の意図をもってパクストン
を殺害させたという点で、レバレッジでのハーディソンがいつか
失敗するのではないかとするシミュレーションとして見ても
興味深い流れだったのかなという感じ。

最後は如何にもエブリンが容疑者とすれ違う際に撃ち殺して
しまうのではないかとするヒヤヒヤ感が有ったけど、息子の為
に一線だけは踏みとどまったということなのかな。

そういえばシーズンファイナルにして新キャラのサマンサの
登場。ウォルターの事をクマちゃんと呼んでいた。元々はウォルター
と同様に夜番の職員だったが昼番に回ってきたようだ。
CSIでは夜番と昼番に分けられているけど、事件が発覚した時間
によって、その区別・担当が振り分けられているのかな。



ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) CSI

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医
ニッキー・ヴェガ (Alexandra Adi) ラボ
モリー・スローン (Leven Rambin) ラボ

エブリン・バウワーズ (Drea de Matteo) 母親、賭博場へ
アイゼイア・スタイルズ (Aldis Hodge) ラッパー
ケビン・バウワーズ (Marshall Allman) エブリンの息子
ジェイソン・ハンツマン (Ben Hollingsworth) 映画俳優
サマンサ・オーウェンズ (Taylor Cole) CSIラボ・夜番だった
ジョーイ・ランゾーン (Terry Maratos) 賭博の元締め
ベンジャミン・パクストン (Kip Gilman) 映画プロデューサー
アロンゾ・サントーヤ (Jack Guzman) マスクマン
--- (Mark Weiler) Dealer
カール・レインズ (Neto DePaula Pimenta) 暗殺者

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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