CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン10)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-miami9/
http://www.watch-csi.jp/csi_miami/





16 Feb. 2013
第19話 さようならマイアミ・ファミリー[後編]Habeas Corpse
(a.k.a 続・さようならマイアミ・ファミリー)

脚本/Marc Dube、Barry O'Brien
監督/Sam Hill
--------------------------------------------------------
ウルフは血を流して倒れていた。

その直前ウルフはサマンサの彼氏のジョシュに話合う為に
やってきた格好だったが、彼の自宅で気絶して倒れていたの
で有る。床にはランプが割れていた。

----
ラボの銃弾の証拠が何者かによってすり替えられていた。
一同ラボに入れた中で一番怪しい人物は州検事補のジョシュだと
いう。しかし州検事補を相手に戦うなんて大変な事だと告げる。
そんな中ナタリアはサマンサはジョシュと寝ている関係であり
ラボにも入れる一人なのだから、彼女にも容疑者としての可能性
ないかと問う。するとサマンサはその会話を耳にして、言いたい
事が有るならば直接話をして欲しいという。

ウルフはジョシュと話をするとして、その場を跡にするが
サマンサはウルフが何をしようか理解していることも有って
止めようとする。しかしアイツと話をして真相を聞き出すだけだ
としてウルフは出て行く。
----

ウルフは気が付き周りを見回すと、自分は気絶しており、そして
自分以外にもジョシュが倒れて亡くなっているのを知る。
ウルフはすぐにホレイショに連絡すると、トラブルが起きた
報告する。

ウルフの事をラボでジュシュ殺害の容疑者として証拠の採取をする。
ナタリアはサマンサがいるのを知るとご愁傷様と嫌味。
ウルフの手には熱傷と裂傷が付いていた。
ナタリアはウルフは貴方の為に話を付けに行ったのだとし、
貴方の証拠を操作した唯一の人が死んだとも言える状況だと
告げる。私は友達が犯人扱いされることなど見ていられないとして
ナタリアはラボを抜け出す。

ジョシュのアパートで何が有ったのかウルフに尋ねるホレイショ。
手に付着しているのはジョシュに押された際についたランプで
熱傷を負ったもので、殴り合いになり、ジョシュが殴ってきた事
で気絶したのだと語る。ウルフの服には血痕が付着していたが、
ウルフは気絶する前にジョシュは血は流れていなかったと語る。

現場ではワインボトルが割れており、これで殴ったものだと疑われるが
指紋が付着していなかった。ローマンはウルフが指紋を消した
のかと思わず口にするが、ウォルターが睨みを利かせると、
"犯人が"と言い換える。ウォルターは公明正大にウルフの無罪を
証明しなければならないと語る。
現場には中速飛沫血痕が有り、被害者には頭蓋骨に鈍器損傷が
あることからワインで一撃されたのは明らかだという。現場での
状況を再現するためにも紐で証拠を結びつけて調べる必要がある
という。ウォルターはカリーでないと出来ない作業だと語る。

カリーはその頃、オースティンパティを養子にする為に、
里親の申請の為に面接官と面接していた。里親研修コースにも
出席して通信教育も受けているというもの。面接官からは
独身なのか、職業は何かと尋ねられ、カリーがデイド署の正規警官
でも有るので、鑑識でも現場に行く事はあるという。命がけの
仕事も有ったのかと問われる中、カリーの元には何度も電話が鳴り
緊急の電話なので出なければならないとして面接の途中に出て
行ってしまう。
カリーは現場にやってくると紐を使って当時のジョシュやウルフ
の位置関係を調べていく。するとエイブリーの自宅にはもう一人
来客を示す証拠が見つかるのだった。
--------------------------------------------------------
CSIラボ内の証拠が汚染された事を受けて、一同サマンサの彼氏
であるジョシュに疑いの目を向ける。サマンサが不利な状況に
陥ることを知ってウルフは単独でジョシュの元に詰めるが、
ウルフが気絶している間にジョシュは亡くなって発見される。
果たしてウルフの嫌疑を晴らして、一連の事件を解決出来るのか。

いよいよ10年間のドラマのフィナーレ。
海外の情報系サイトを見ても、この放送が行われている時点で
まだ次のシーズンが放送されるかどうか、打ち切りなのかどうか
の決定のめどが立っていなかったということも有ったようなので
かなり中途半端な部分のエピソードも多く、それでいて一定の
結論を持たせたような構成だった。

「さようならマイアミ・ファミリー」というサブタイトルの響き
から、またラボ内で死者が出てしまうのではないかとする
不安感が有るも、冒頭のウルフのシーンを除いては一応危険に
陥るシーンがなかったのは良かったかも。

マイアミ全土を揺るがすほどのスキャンダルに陥りそうな悪徳
弁護士の根深い犯罪組織の構図故に、こんなにも簡単に処理して
しまっていいのかって感じのシナリオだったけど、ラストシーズン
もせめて通常通りの23話構成であれば、その辺はきっちりと描か
れたのだろうね。
マイアミが終わった原因は制作費の高騰だとされているけど、
最終シーズンはハリケーンの直撃シーンなども有ったし、確かに
金のかかりそうなシーンも多かったな。

世知辛い世の中で、最後はデイド署・CSIラボが単なる仕事繋がり
ではなくファミリーであることを説いたもので、厳しい職場故の
現実と対象的に新たな仲間とも言えるカリーの養子のエピソード
がまた最後を飾るのに相応しいファミリーの象徴的存在として
描かれた。子ども好きなのはホレイショも同じなので、出来れば
ホレイショの影の力もこの流れに挿入して欲しかったけどね。

先週の「NCIS:ネイビー犯罪捜査班」でもギブス捜査官が
表彰式に来るかどうかで賭けているシーンが有ったけど、最後
はファミリーの集まりにホレイショが来るかどうかの微笑ましい
シーンが有った。宴会の場でチームのボスが来ると、部下が
落ち着かなくなるということで意図的に席を外すという事情が
有るのだろうけど、最後はそんなシーンにホレイショが来た
辺りも良かった。

事件自体は結局ジョシュが犯人だった。
サマンサの容疑がかけられる中でナタリアと言い争いをする
シーンというのがまた凄かった。サマンサの捨て台詞も
「クソアマ」と穏やかではなかったけど、ナタリアもかつては
FBIのスパイとしてCSIに潜入していた過去というのが面白く
浮かび上がってくる。まぁ彼女の場合は知らないところで動いて
いた側面も有るのだけどね。そんなナタリア演じるエヴァ・ラルー
さんも今年気が付けば今年47歳(1966年生まれ)。サマンサ演じる
Taylor Coleが1984年生まれであることを考えると、同じフレームに
立つ二人の年齢差は歴然としていた感じはする。

ウルフはサマンサを助ける為にジョシュの元を尋ねたのに対して、
サマンサは自分の為に行った行動ということだろうか。
シーズンが続けばもう少しサマンサとウルフの恋愛シーンも
見てみたいと思わせるものが有ったけど、最後はサマンサに嫌疑
がかけられる流れを通して面白い形で最後は緊迫感を与えたな。

■検索用キーワード


ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医

サマンサ・オーウェンズ (Taylor Cole) ラボから捜査官へ
ランダル・スタフォード (Richard Burgi) マイアミ市議会議員
ジョシュ・エイブリー (Ryan McPartlin) 検察官、サマンサの彼氏

エディ・コスター (Jamie Harris) 麻薬の元精製・売人
エレン・フィリップス (Judith Scott) 養子縁組審査
オースティン・ノース (Ty Panitz) 養子
ダレン・ヴォーゲル (Malcolm McDowell) 悪徳弁護士
--- (Barry Livingston) Adoption Supervisor
ピート・エバンズ (Michael Patrick McGill) マリーナの管理人
--- (John Hundrieser) Desk Officer
--- (Simone Lotter) Frank's Girlfriend


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system