第9話 危険な集団 (Pirated)

脚本／Michael Ostrowski、Steven Maeda 監督／Duane Clark

ダイバー中のカップルが海中に沈む死体を見つける。
ロープに縛られ沈められた5体の遺体。
襲われた船が無いか調べると、オーウェン・ハレルがオーナー
をしている漁船が戻ってきていないことが分かる。

元々は一つの事件だが、別の意味合いのある二つの流れが存在
した。

一つは漂流して助けられた学生たちの件。
被害者である彼らが加害者の側面が有るとは思いもしなかった。
被害者なのに随分追求が厳しいなと思っていたけど、こんな
事情が存在したとはある種驚きだ。

まず発覚するのが6日間の漂流の間に亡くなった者の遺体を食べ
たかどうかという事件。
胃の残留物を調べれば簡単に足が着く。
しかし問題はそこにはなく、海賊が来るのを手引きしていたのか
どうかだ。会話の中からその事実を掴んでいくのだから、恐ろ
しい程の洞察力だと思う。

もう一方は海賊たちの消息だ。
マイアミという土地柄、人種が入り交じる街故の問題点なのか。
犯人達は武器を入手し、主に英語を話すことが出来ないキューバ
人たちの浄化を図ろうとする狂気の集団だった。
つい先日までは黒人と白人の対決の構図だったが、他国と隣接
する街では人種的な問題も有るのね。

ただなんとなく全く分からない感情ではなかった。
アメリカに来たのにアメリカに馴染もうとせず英語一つ話せな
かったり、犯罪や貧困を運んでくる事で、地元民の怒る気持ち
は有る程度理解できる。日本でも現在似たような場所は存在する
からね。

興味深いのはトリップ刑事もその感情を有る程度理解していた点。
キューバ系?のデルコと喧嘩していたが、人種の問題はなかなか
難しいものがある。サラス刑事もプエルトリコ系だし、
そもそも純粋なアメリカ血統の人間を見つけるのが難しいかも
しれない。

中古自動車店でデルコが使っていた謎の分析機が実に怪しい。
あれでニトロの跡を見つけていたが、あんな便利なものが本当に
存在するのか?

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

デビッド・カルーソ (ホレイショ・ケイン) リーダー
アダム・ロドリゲス (エリック・デルコ) CSI
ロリー・コクレイン (ティム・スピードル) CSI/殉職
カンディ・アレキサンダー (アレックス・ウッズ) 検死官
エミリー・プロクター (カリー・デュケーン) CSI
ジョナサン・トーゴ (ライアン・ウルフ) 新人CSI
ソフィア・ミロス (イエリーナ・サラス) 刑事
Rex Linn (フランク・トリップ) 刑事
Boti Bliss (マキシ・ヴァレラ) CSI
Brian Poth (タイラー・ジョンソン)
Cristian de la Fuente (サム・ベルモンテス)
Brooke Bloom (シンシア・ウェルズ) CSI分析ラボ 美人職員
Christina Chang (レベッカ・ネビンズ) 州検事補
David Lee Smith (リック・ステットラー) 内部調査。サラスの彼

guest
Mark Derwin (ウェスリー・モーガン) 中古車業
Philipp Karner (アダム・カルメンソン) 漂流者の一人。怪しい
Josh Braaten (ブライアン) 漂流者の一人
Paul Dillon (オーウェン・ハレル) 漁業船オーナー
Dave Power (ダリル・モーガン) 武器で警官を狙う
Malaya Rivera Drew (コリーン・メンドーサ)
Will Collyer (チップ・マニング) 漂流中に亡くなる
Tony Genaro (ロベルト・ロペス) コンビニのオーナー
Teddy Lane Jr. ... SWAT Sergeant
Roy Werner (バート・ロバーツ) コンビニを襲撃する犯人
David Kilde ... Dead Man (uncredited)
Diana R. Lupo ... Sara (uncredited)
Phillip Rapagna ... SWAT Cop (uncredited)