CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン8)

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第23話 木っ端微塵 Time Bomb

脚本/Matthew S. Partney、Corey Evett
監督/Sam Hill
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デルコは州検事のレベッカ・ネヴィンズと逢う際、レベッカの
背後に駐めてあった車が爆発し、吹き飛ばされる。

20分前、カリーはデルコに電話する。
コーヒーを一緒に飲む約束をしていたが、デルコはこれから法廷
に行く用事があるとして断る。しかしカリーはデルコが警察署の
前を車で運転する姿を見て、先日から様子がおかしいと感じて
いた為に尾行する。
すると彼は
アッシャービジネスパークの駐車場でレベッカと
逢おうとしているのを見かけて声を掛ける。何故嘘をつくのか?
と問い、まだ検事局で働いているのかと問う。ウォルターの件
で何か調べているのか?と問うがデルコは後で話すとしか言わず
レベッカに逢おうとする。すると目の前でレベッカの背後の車
が爆発し、レベッカは即死。デルコも爆風によって吹き飛ばさ
れる。

すぐにCSIやレポーターが現場で爆破事件が起きたとして調べが
入る。
ホレイショはデルコが証拠保管庫の盗難の件で新事実を掴んだ
為に暗殺されそうになったのだと告げる。
デルコはホレイショに保管庫から消えたのはダイヤだけでなく
50万ドル相当の押収ヘロインが無くなっていることを告げる。
2006年に起きたエヴァソン事件の押収物で、押収物と証拠保管庫
に納められている量が違う事を告げる。この事件は元刑事のサリ
ーが担当している事が分かる。

ホレイショはすぐにサリーの元に行く。
サリーは釣りをして悠々自適の生活をしていた。
昨日デルコが過去の事件のことでサリーの元に話を聞きに来た
であろう事を確認し、その事を誰かに話したか?と問う。デルコ
が暗殺のターゲットになっている事を告げ、内部による犯行だ
と告げる。何か情報が入れば真っ先に知らせてくれとホレイショ
は語る。

ジェシーとカリーは爆発現場を調べる。
粒状の白い残渣があることに気がつく。恐らく爆弾に使われた
アンホ爆薬で、硝安油剤が使われているのだという。
起爆装置を探そうと語る。

そんな中、ナタリアはみんなが居る前でデルコを問い詰める。
デルコは一体この件で何を知っているのか、みんなには知る
権利が有ると告げる。CSIのみんなが聞いている中で、デルコ
はレベッカに言われて隠しマイクをつけていたことを告白し、
ラボの押収物が紛失している事実を語る。ラボ職員の全員が
被疑者であり、自分はみんなの無実を調べ・守るために敢えて
やっていたのだと語る。しかし職員たちのデルコを見る目は
失望していた。

ジェシーはデルコを呼び出すと、車両の件で車両登録番号が
削られて無くなっているが、調べる方法はないか?と尋ねる。
するとデルコはサスペンションシステムの中でも
油圧ポンプ
は製造番号があるのでそこから車が特定出来るという。
1986年生カトラス車で、2008年の銀行強盗事件で被弾した車
だという。押収保管庫にあるべき車であることを知る。

押収保管係の職員・マーティンの元に行き記録を調べると
車は麻薬捜査局のスティーブン・マイケルが覆面捜査の為に
車を持ち出したとの記録があった。しかし2008年に捜査官は
消息を消しているのに対して、2010年3月に再び車が持ち出さ
れた記録がある事を知る。当時スティーブンが内定していた
犯罪者のティノ・ガルヴェスに話を聞くと、カーマイケルは
既に2008年に殺害されている事を知る。

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証拠保管庫から押収物が盗まれていることを捜査していると、
今度はそれを指揮していた州検事のレベッカが爆弾によって
殺害される。爆弾に使われている部品はゴルフカートに使う
スプロケットで有った事から、爆弾を製造したのは1999年に
も爆破事件を起こしたポラックだと判明する。1999年に事件を
起訴したのがレベッカである事から恨みによる犯行なのかと
思われるが、一体内部の刑事の誰と手を組んで居るのか調べて
いくウチに意外な事が発覚していく。

まさかあの人が不正を・・・って感じのエピソードで、これまで
憎たらしいまでにCSIのラボ職員のことを嫌みの下でいたぶって
来た彼自身が、ついに不正を働いてしまった。
ミイラ取りがミイラになってしまった瞬間を激写された感じで
何とも複雑だけど、まぁリックが居なくなっても、ドラマとして
は何の問題は無い。ただ日本でもアメリカでも警察内部の不正
に関しては風当たりは強そうだね。

既に亡くなっているハズの捜査官の名をかたり、次々と不正を
働いていた事実。
内務調査の立場から、不正に手を染めようとすれば簡単にできて
しまうという環境が悪いのであって、人間はそんなに強い生き物
ではない事を描いている。ただ一人の人間を不正を隠す為に
殺害してしまったという事実は、もはや許されない所に足を
踏み入れてしまった感じだね。

不正の構図に於いて、過去に不正を犯していたサリーが疑われて
いたり、ギャンブルで借金を作った過去のあるウルフが疑われる
のもある意味仕方がない。

デルコの事を非難したい職員も分かるけれど、冷静に考えれば
当然デルコのような人物が居なければならず、もう少し理解
して上げてもいいんじゃないかという感じ。

同僚たちの軽蔑の眼差しが胸に突き刺さるような展開で、
最初はデルコ、次にウルフ、そして最後はリックへと向けられた。
以前のシーズンではナタリアがFBIの内偵でラボ職員を裏切って
いた過去があるので、デルコの気持ちを一番理解しているのは
彼女だったのかも知れないね。

ホレイショも何かフォローの手を貸してあげれば良いのにね。

そして警察官としての難儀な一面が描かれ、誰にでも紙一重で
地に落ちてしまう事が描かれている。
ポルシェの誘惑に負けてしまったリック。
犯罪に手を染めるに辺り、あまり多くの人を犯罪チームに加える
とそれだけ捕まる可能性が高いと言うけれど、まさにダイヤを
盗む下りは、時間稼ぎの為とはいえ、ちょっとやり過ぎた感じ
がするね。
20年勤続の為の時間稼ぎとの事だけど、不正を犯して捕まれば
年金だって退職金だって没収されてしまうという事は無いのかな。

ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
ダン・クーパー (Brendan Fehr) CSI (s6 #4で逮捕)
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
アレックス・ウッズ (Khandi Alexander) 検死官 (s6で辞める)
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医

レベッカ・ネヴィンズ (Christina Chang) 検事局
ション・サリヴァン (Brad Leland) "サリー"、刑事
ドリュー・ポラック (Brett Rickaby) 爆弾魔
ティノ・ガルヴェス (Ramon Fernandez) カーマイケル殺害犯
オランスキー (Rashawn Underdue) 証拠保管庫・刑事
マーティン・ウィリアムソン (Grant Alan) 刑事、押収管理・新人
--- (Juan Fernandez) News Reporter
--- (Kiana Rene) Uniform
--- (Denny Shemso Torich) Firefighter
--- (Nicole Abramson) Photo Double
--- (Louis Bottino) Medical Examiner's Assistant

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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