CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン9)

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Jan. 9, 2011
第11話 落ちるときはIBW F-T-F

脚本/K. David Bena
監督/David Arquette
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5番通りとハウエルの角でコード17が発生!!

現場に駆けつけるデイド署員たちは、車が消火栓にぶつかり
辺りに水が噴き出しているのを目にする。運転していた女性は
首を銃弾で撃たれて亡くなっており、ホレイショはそれを確認
した後、
証拠が流される前になんとか処理しなければならない
として、急いで消火栓を止めようとする。他の職員たちも、
急いで証拠保全のために消火栓の水からなんとか防ごうとする。
殺人の
凶器であろう銃が排水口の中に入ってしまう。ウルフは
それを防ごうとするが間に合わず。
現場付近からは殺害に使用されたと思われる
薬莢が見つかる。

また車の運転手の遺体とは別に通りのベンチで男性が銃で撃た
れて亡くなっていた。IDから被害者はマーヴィン・ヒル(45歳)
左のこめかみに銃創が有り、火薬の輪が有ることから近射で
あろう事が伺える。射出口が見当たらず不自然さを感じるが、
現場の状況から見て、運転手の女性を殺害した後に、マーヴィン
は自殺したのではないかと疑う。痴情のもつれなのか。

運転手の女性は
マイアミショアーズに住むレベッカ・ウエスト
マーヴィンは
サーフサイドに住んでいる事から、名字も住所にも
接点が無かった。

銃はなんとか下水に流されず回収する事が出来、発射された薬莢
は25だと判明。カリーに銃を調べてもらうとシリアルナンバーが
削られており、あるだけの証拠で捜査をしなければならなかった。
カリーはラボに来たウルフが随分と臭うことに気がつく。
ウルフは
紫の消火栓の水を浴びた為だという。紫の消火栓は
下水を処理した水を使っている為に臭いも有ったのである。

ローマンはレベッカの遺体を調べる。
直径4分の1インチの銃弾で、皮膚の中に埋まって発見される。
皮膚を破るほどの威力が無い低速弾によって首に弾が当たったこ
とが判明する。更にレベッカは即死ではなく失血死である事が
判明。更に弾は灰白質で、現場に有った銃から発砲された事が
判明する。

ナタリアはマーヴィンの服からペットの毛と糸くずを採取。
レベッカの服のポケットからリップとガムを見つける。
一体被害者を繋ぐモノとは何なのか。
マーヴィンのポケットからは
サイズ2の下着が見つかり、レベッカ
のものにしては小さすぎると分かる。

マーヴィンの妻・リンダから話を聞く。
マーヴィンが女性を銃で殺した可能性が有る事を告げると、
リンダはそれを否定。夫はとても銃が嫌いな人で、所持にも反対
していたという。下着のことやレベッカの写真を見せて見覚えが
ないかと尋ねるが、見た事はないという。彼は浮気するような
人ではないと。いつも朝、散歩にいくと出かけていたが、それ
は嘘だったのか?と問う。

そんな中母親を殺されたとしてレベッカの息子・ニックがやっ
てくる。興奮した様子にホレイショが対応に当たる。父は三年
前に高いし、母親が一人で育ててくれたという。知らない人と
付き合っていたなんてあり得ないと否定する。ニックは今朝
自分がバスに乗り遅れたせいで、車で送ってもらったことが
結果的に母親を死に追いやってしまったのではないかと責任を
感じるが、ホレイショはそれを否定し慰めるのだった。

ローマンはマーヴィンの頭の中にある銃弾を調べるとある事が
分かる。
頭蓋骨内の骨の削れた後から見て、打たれた銃弾は
射入口から頭の中で飛び回り、射入口が射出口の役目を果たした
という
のである。そしてなんとその
射出した弾が、更にたまたま
走行してきたレベッカの首に当たった
というのである。
その報告を受けたウォルターは、ホレイショとナタリアに知らせ
にいく。ホレイショは俄に信じられない話だとするが、ウォル
ターはナタリアと共に弾道検査をした結果、マーヴィンによる
自殺ではなく、寧ろ第三の人物が現場に居たのだと推察する。

すぐにリンダにも自殺ではなかった事を報告する。
ホレイショは彼女が何かを隠していると察して話を聞くと、
夫は仕事から帰宅すると
46時中PCの前に座っていたとのことだ
った。もしかすると出会い系にアクセスしていたのかもしれないが
ただ外泊することは無かったので黙って居たとのこと。

マーヴィンのパソコンを調べると、ハードディスク内には隠された
パーティションがある事が判明し、ショーンという19歳の海兵隊
の写真がある事が判明する。
インディアナ出身で2008年にフーヴ
ァー高校
を卒業したというプロフィールだが、カリーはデッチ上
げられたもので、マーヴィンは頻繁に"ティーンの口コミ"と
呼ばれるSNSフォーラムにアクセスしている事から、マーヴィンが
他人を装い女性と会話していたであろう事を突き止めていく。
そしてその相手はアシュリーと呼ばれる女性だった。
写真を見るとまだ学生だった彼女。恐らく下着も彼女のものでは
無いかと推察。このアシュリーが何者なのか。写真の中のチアリ
ーダーの服に付いている校章から、
BHS(ベイフロントハイスク
ール)
の生徒だと特定していく。

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二人の人間が交差点で銃弾によって殺されてしまう。
当初自殺説、更には女性が男性を殺した弾が巡り巡って跳ね返っ
て来たのではないかとする可能性を探っていくが、弾道検査から
第三者が居た事が判明する。被害者のパソコンを調べていくと、
女性とchatしていた形跡が有り、彼は女子高生と逢っていたであろう
事を掴んでいく。

ドラマでは時々描かれる感じのネットを使った希薄な人間関係の元
で成立してしまう殺人事件という感じのネタ。
若者故に犯罪性を知らずヒーロー気取りの男の姿が有ったり、
ネットの中の見えない相手に対する想像と好奇心、そして失望から
生まれる人間の本質を見るような事件だった。

ドラマとして面白いのは、証拠が消火栓の水によって洗い流されて
しまうとする冒頭の展開とは逆に、実際には消火栓の水が証拠として
上手く繋がりを見出してしまうというもの。
銀行強盗をした犯人に発射される特殊インクのような形で、犯人に
マーキングされてしまう皮肉な流れがあった。
カリーの鼻があれば、今回の事件は解決したのではないかとする
オチがまた笑えるけどね。

最先端をいくCSI泣かせの若者文化・ネット文化が十二分に加味された
内容だったけど、みんなCSI職員はネット文化に精通しすぎ。

ネットスラング、略称として使用された文字は

FTT (Face to face)、SYS (See you soon)
RIHAD (Rot in hell and die)、CUL8TR (See you later)
IBW (I'll be waiting)などが有った。chat画面には更に色んな
文字列が書かれていたけど、それだけみんなネットに一般的に精通
し始めているという事なのかな。

犯行は娘の為に起こしたものだろうと思っていたけど、最後は少し
展開上引っかけてあった。娘を守ったのではなく、自分を守る為に
発砲したこと。娘がchatで男に会うのを避けるために母親が殺しに
使ったと思ったので、ネットの相手が如何に信じられないのかを
端的に示した感じだったね。

逢ったこともない人の為にそこまで自分の人生を壊してまで尽くす
ものなのかという不自然さは有ったけど、子供を規制しているインターネット
の出会い系の罠に大人がハマってしまうというのも面白いし、逆に
大人だからこそハマってしまうところがあるのだろうな。


■検索用キーワード

・Roger & Zappの"Computer Love"

ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
ダン・クーパー (Brendan Fehr) CSI (s6 #4で逮捕)
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
アレックス・ウッズ (Khandi Alexander) 検死官 (s6で辞める)
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医
ニッキー・ヴェガ (Alexandra Adi) ラボ

ダイアナ・チャンドラー (Karen Young) 妻
ラリー・チャンドラー (Michael McGrady) 夫
リンダ・ヒル (Darby Stanchfield) マーヴィンの妻、夫がPCばかりで不満
レイチェル・ブルックス (Natalie Knepp) 新人のラボ
アシュリー・チャンドラー (Skyler Day) 娘
ジャスティン・カーソン (Corey Eid) Chat仲間
クリス (Scott Rinker) オデッセイレンタカー・店員
ニック・ウエスト (Spencer Daniels) レベッカの息子、父は他界
イアン・カウフマン (Darin Brooks) 100ドルで雇われ現場へ
マーヴィン・ヒル (Richmond Arquette) 45歳、ストーカー夫
--- (Alex Parlar) Cop
ショーン (Max Aria) 19歳、海兵隊員、写真のみ
レベッカ・ウエスト (Cheryl Bermeo) 被害者、車を運転中流れ弾が・ ・

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