CSI : NY4 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny4/

第2話 深海の罠 The Deep

脚本／Wendy Battles 監督／Oz Scott
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スタテンアイランド争奪レース。
ニューヨークvsニュージャージーの対決。
17世紀にスタテン島の領有権を巡って対決したレースの再現。
ニュージャーを応援するカップルは海上にダイバーの遺体が
浮かんでいるのを見て転倒する。

遺体は恐らく水面下で2、3週間経ったもので、地殻変動による
メタンガスの泡に乗って遺体が浮かび上がった事が推察される。
遺体の眼球に点状出血の跡が見つかり、窒息したであろう事が
伺えたがタンクのエア残量は90%以上有った。

ラボで遺体を調べるシドは内臓に蔓延っていたヒトデを見つけ
る。被害者の右手は骨折していて、先天性の小耳症で遺体の
耳はシリコン製の人工耳を付けていた。体内からはシアン化合
物が検出される。
ファーロッカウェイでダイビングのインストラクターをしてい
る、ダグ・ホールデンだと判明する。
経営者のデボンから話を聞くと、ダグはマット・キャンベルと
共にバディを組んでおり、主にロックアイランド湾でダイビン
グスクールをしていたという。イーストリバーは流れが早いの
で決してそこでは行わないとの事。しかしダグだけでなく
マットも3週間前からここに顔を出していない事が分かる。
顧客リストを見せてもらうと一人ずつフラックとステラで
調べていく。

その頃ラボではホークスがダイビングのエアホースに注射痕
が有ることを発見。近付くことが出来るのは仲間だけだと
告げる。

顧客リストから一人ずつ話を聞いて回る。
宝石商をしているエリカとコリンの夫婦は、セントキッツ島で
レッスンをしてもらったという。トリナという女性からも
話を聞くが特に被害者ともみ合った形跡はない。
ベシムとザミールという男性は潜水病によってレッスンを
辞めている事が判明するが、今のところ不審な点は見つからな
かった。

そんな中、リンジーがヒトデの胃の中から過去・断熱材に使わ
れていたアスベストが検出され、過去ニューヨークの地下鉄を
人工リーフ計画と称して60年代車両を湾内に沈めている事が
分かる。その中でもレッドバードと呼ばれる車両に含まれてい
る物質だと判明する。

ダニーとホークスはバディを組んで潜水し、そこでマットの
遺体を発見する。マットの遺体のスーツの中から1783年代の
金貨が見つかる。しかしアンティーク店で話を聞くと、スペイ
ンのエスタードと呼ばれる金貨のレプリカで、金メッキを
施した物だと判明。数年前にオークションで出回った事がある
ので、もしかするとアメリカ市場で売ろうとしているのでは
ないかと推察される。電気メッキを施す際にシアン化合物
を使うことから、宝石商であるコリンにはその知識がある事
が推察されていく。
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■二体のダイバーの遺体

随分と腐敗していたので人物の特定は難航するかと思ったけど
人工耳のシリアルナンバーによってそれを特定していく。

また犯行現場を特定する為に川や潮流の流れを読むのは難しい
けれど、体内から検出された物質によってその場所を特定して
いくという流れ。

■ニューヨークの歴史の詰まったネタ

スタテン島の領有権の問題とか、ニューヨークの地下鉄の現状
とか。
アスベストが使われていたという事で、場所を特定したけど、
そんなものは海中に流れ出ているものではないのかな。

■偽金貨詐欺事件か?

アンティーク店で近付いてきたドリューがこの金貨を市場に
流している人物かと思っていたけど、事件としては全く関係
が無かった。取りあえずCSI:NYのシーズン4で4話分クレジット
されているので、ステラに接近する意図は何なのか気になる。
ステラの過去やら家庭環境をさらけ出す為のキャラクター的
役割なのかな。
因みに演じているKerr Smithは、「Dawson's Creek」のジャッ
ク役、「チャームド〜魔女三姉妹〜」スミス役で出演している。

■夢のあるエピソード?

ニューヨークの沖には沢山の沈没船が有る。
そこから見つかる金貨という事で、誰でもそそられるものが
有るのかも知れない。ダイバーの二人もそんな誘惑が有った
のだろうか。

■ダイビングの危険性を知らしめる

ダイビングでは如何にバディの存在が重要なのかを知らしめる
展開だった。メタンガスの発生により、ホークスが船のマスト
の下敷きになってしまう。リンジーは映像を見ながらダニー
を心配していたけど、ダニーはホークスを助けたことで上手く
二人の関係がより強固なものになった。

■注射器の発見

注射器からはシアン化合物だけでなく、コルチゾンと呼ばれる
炎症を抑える薬品が検出される。
ダイビングの生徒の中で、偽金貨の流れではコリンが容疑者と
して疑われたが、この薬品の検出によって潜水病を患って
いた二人の男が容疑者として浮かび上がる。しかも偽の沈没船
引き上げ申請書を出していたという凝りすぎた計画が逆に
仇となってしまった感じの流れ。

■ドラマは一気にテロ爆破事件へ

二人の容疑者は国連の演説でやってくるイラクの倫理監視
委員の男性を狙っていたようだ。
ゲリラを支援していたアルバニア組織の人物で、ゲリラは
アメリカ支援の物資を盗んでいる事が判明している。