CSI : NY4 制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny4/ |
第5話 不思議の国のヴィーナス Down the Rabbit Hole
脚本/Sam Humphrey、Peter M. Lenkov 監督/Christine Moore
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深夜勤務の清掃員・ベッペ・ロマーノが、地下のマネキンが
格納されている部屋で遺体を発見する。ベッペは妻を亡くした
5年前から毎年結婚記念日にここでマネキンと踊る事が恒例行事
となっていた。
遺体は女性でコスプレしている出で立ち。
外科用のチューブによって腕を縛られ、額には銃創が見つか
り、恐らく額に銃を押しつけられて殺害される。クビには切り
傷が有り、恐らく外科用メスで切られていた。
現場からは木片と指紋、そしてジョニーと書かれた人形が落ちて
いた。
シドは遺体を検視すると、美容整形の跡を見つける。
更に被害者を撃った弾は45口径で、恐らくプロ仕様のものだと
いう。また遺体からはダニが検出される。
被害者の情報を集めていると、アダムは被害者の服装は恐らく
セカンドライフという仮想世界の中で人気の有るアバターを
操る"ビーナス"だという。話を聞いたマックやダニーは何の
ことだか分からずアダムから説明を受ける。
一方リンジーは現場で見つかったものを色々と調べるが指紋
はAFISでヒットせず、人形の事も分からずにいた。現場に
落ちていた木片は孟宗竹と呼ばれるアメリカ南東部に生育する
竹だと判明する。
サイトに問い合わせると被害者はシェリル・ミラーだと判明。
彼女のPCを調べると、セカンドライフで頻繁にchatしている
男性が居ると判明。アバター名は"ドンファン2-3"で、殺害さ
れた晩に被害者の遺体が見つかった隣のビルのクラブ"ランダ
ム"で男と逢うことになっていた事を発見する。ドンファン2-3
について調べるとアバターを操るのはジョナサン・オデール
だと分かる。しかしクレジットカードは使用停止になり、
二ヶ月前に引っ越ししている事もあり所在が分からなかった。
マックはアダムに協力して貰いセカンドライフでIDを取得。
そして仮想世界の中で女装して、ジョナサン探しをする。
マックのたどたどしいやりとりを見てステラが変わりに
アバターを扱い、なんとかジョナサンのPCの接続しているIP
アドレスを割り出し、彼が務めているフィギュア店で彼を
掴まえるのだった。
ジョナサンは銃を携帯していた。
話を聞くと彼は多発性硬化症を患い、現実社会での繋がりでは
なく仮想現実での繋がりを求めていた様子。銃を購入したのは
自殺を考えていた為だと分かる。ジョナサンはシェリルとデート
の約束はしたが実際には逢っていないと告げる。現場に落ちて
いた人形は自分が彼女に送ったもので、出会う際の目印にする
つもりだったという。彼女が亡くなった事を知らずにいた彼は
先ほども捕まるまではセカンドライフの中で彼女と逢っていた
と証言する。殺された後にも誰がビーナスのアバターを操って
いたのか。
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■セカンドライフを絡めた遊び心のある内容
日本のドラマならばこの手の内容になると、勘違い的軽い感じ
の内容にしてしまうけど、CSI:NYでは製作者の遊び心・奇抜な
事件とは逆に、現実感を追求して、恐怖を上手く演出していた。
セカンドライフではこういう事が出来るというプロモ的な
内容でも有ったのかも。
■現実と仮想現実
マックがセカンドライフを知らないというのが意外にも感じる。
まぁ今回はアダム先生に見せ場を作るというのが一つの目的
でも有ったのかも知れない。
仮想世界の中でも生真面目なマックの行動が随所で見られた。
仮想世界の中でも現場に落ちていた物証(靴が落ちていた)
を使って真相をたぐり寄せていく所など面白く出来ていた
のではなかろうか。
■シェリルとジョナサン
被害者はシェリル。そして容疑を掛けられたジョナサン。
一度も逢った事はないが恋人であり愛しているという。
ジョナサンは多発性硬化症を患っていた為に、身体のことが
知られずに付き合うことが出来る仮想世界に魅了されていた
様だ。多発性硬化症というと海外ドラマ「ザ・ホワイトハウス」
でジェド大統領が患っていた病気だね。
■AFIS、IBISだけでなくNIBINというデータベース
AFISは指紋、IBISは過去の犯罪に使われた銃・線条痕のデータ
ベース。NIBINは更に広範囲のものを調べる為にあるものの
様だ。
■現場から見つかる物証
木片は孟宗竹。
竹なのでフローリングや家具などにも使われるが、再生可能
なのでグリーンビルなどにも利用されるという。
ダニは黒脚ダニ。
ニュージャージー北東部の森などに生息し、ライム病などを
媒介するのだという。先週この森でマクヘンリー判事が殺害
された事が判明する。イライザテストを受けることでライム
病なのかどうかが分かるようだ。
■フラックにペイトンとの別れを話すマック
ロンドンに行ったときには既にマックは別れの気配を感じて
いたようだ。ペイトンにとってロンドンは家族が居る居場所。
マックはN.Yが居場所ということで、どちらも妥協できない
所がある様だ。
マックは相当眠れない日々を過ごしているようで、電話の
ベル音にも敏感になっていた。
■ステラにドリューからの贈り物
クリスマスまで2ヶ月のこの時期。
リンジーとの会話の中で、ステラの元に彼からロッククライ
ミングのセットが贈られてきた事が判明する。
やたらとアウトドアに拘るドリューは何を訴えようとして
いるのか。
■犯人・Suspect X
セレブ・著名人の殺害を目的にするプロの殺し屋のようだ。
アバター界ではセレブ的な存在であったシェリルを殺して、
アバターを乗っ取ることで、仮想世界内での行動範囲を広げ
て、セレブと接触しやすくする為のものがあったらしい。
彼女はシーズン4 #15「容疑者X」で再登場する。
マックが追いつめるが今回逃げられてしまったからね。
彼女7階のダストシューターから逃げたのだろうか?
マック・テイラー (Gary
Sinise) NY市警CSI:主任 ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官 ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課 ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視 ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長 ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女 ドリュー・ベドフォード (Kerr Smith) ステラにアプローチ デビッド・キング (David Burtka) 議員秘書 ジョニー・オデール (Hank Harris) "ドンファン2-3" --- (Kam Heskin) Suspect X サムソン・ロウ (Jonno Roberts) --- (Dylan Bruce) 若い男、犯人に殺される --- (Peter Gannon) ドアマン ディヴェイン (Jonathan Palmer) 議員、"Mr.TCB" ベッペ・ロマーノ (Nick Pellegrino) 清掃員 シェリル・ミラー (Lindsay Pulsipher) "ヴィーナス" 評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0) |
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