CSI : NY4 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny4/

第12話 ネバーランドの悲劇 Happily Never After

脚本／Daniele Nathanson、Noah Nelson 監督／Marshall Adams
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ドロシーホテルが提供しているウィンターワンダーランドには
人が沢山集まる。ハリーとデーヴもホテルの庭に設置して有る
氷のお城の前で二人戯れていると、突然城が崩れだし、その下
からホテルのオーナーであるフィオナ・チザムが遺体として
発見される。
アッパーイーストの悪い魔女だと言われるフィナオの死に
野次馬達は思わず拍手する。
遺体を調べるホークスは、死後硬直の初期段階で、6時間くらい
前に亡くなった事を語る。胸の辺りに穴が開いており、何かに
刺されて亡くなったのではないかと推察されるも、現場には
一切血痕が落ちていない事から殺害現場は別にあると考える。
現場近くの足跡はスノーマシンによって雪が常時降っていること
も有り判別は不能だった。
現場にはストラップのチェーンが無理矢理断ち切られた跡も
見つかり、被害者の肌には指紋らしきものが見つかる。

一方バスとタクシーが衝突する中、突然何処からともなく女性
の遺体が衝突と同時に現れたという。女性はネグリジェ姿。
この冬のニューヨークではあり得ない姿だった。マックはすぐに
バスの屋根を調べると、恐らく遺体はバスの上に落ちてきて
そのまま運ばれ、衝突の衝撃と同時に滑り落ちてきたものだと
分析する。女性の額には星の飾り物。そして肌には水性インク
で"ウェンディ"と書かれていた。服のポケットの中からは
花が見つかる。
運転手は遺体がバスのボンネットに落下してきた音を一切聞い
ていない。
バスの中を調べるとその中にも星形の飾り物が見つかり、
血痕付きの帽子が発見される。帽子には証券会社"スタンウェ
ル&リンフォード"のロゴが付いていた。

シドはフィオナの遺体を調べる。
手首にアザが付着しており、バッグを奪った際にストラップ
をちぎって持ち去ったのではないかと推察される。しかしスト
ラップはともかくプラチナ製のチェーンがちぎれている事から
道具無しでチェーンを引きちぎれるのか疑問が浮上する。
首元に謎のヤケド痕が発見。死因は謎の凍傷で、心臓が凍って
心不全を起こしたものだという。

被害者の肌に付着していた指紋は鼻紋であり、彼女の飼い犬
ノーリッチデリアのオットーのものだと判明。恐らくストラッ
プは犬のリードだろうという。散歩している中、容疑者は犬を
奪って逃げたのか。

フィオナの経営するホテルのコンシェルジュをしているティナ
に話を聞くと、夕方フィオナが男性と言い争いしているのを
見て声を掛けたが、フィナオからは引っ込んでいろと言われた
という。自分は6時に退社して毎日いくバーで飲んでいたという。

彼女のオフィスを調べると、部屋が散らかっていて明らかに
争った形跡が見つかる。箒の先から血痕が見つかる。ここが
殺害現場なのか?

"ウェンデイ"の遺体を調べるシド。発見された時の体温は21度
だった事から、恐らく殺されたのは昨晩の12時前後だという。
死因は腹部の出血死で、腹部には鉤爪錠の傷跡が付いていた。
体内からは精液が検出されているが、暴行されたものでは無い
という。妖精に鉤爪錠の傷跡という事は、容疑者はフック船長
なのか?という。

バスの屋上の凹み痕から、"ウェンディ"の遺体は、約10m程度
の場所からバスの屋根に落とされていた事が判明する。
ビルにしてみれば約3階の高さに該当するが、マンハッタンに
は無数にそのビルは存在していた。
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■夢と現実

クリスマス時期も近付く中で、ウィンターワンダーランドだ
とか妖精だとか夢の様な世界の中で起きる現実的な殺人事件。
殺された人物は悪い魔女だと言われていたり、ドラッグに
溺れていたりするなど、かなりイメージのギャップが存在する
案件だった。

■殺されたホテルのオーナー

殺害されたのはフィオナ・チザム。
胸を突き刺した凶器は何なのか。
身体の外観よりも内臓の方が凍っているという不自然な状況。

彼女自身の性格から、容疑者は無数にいる中で、彼女のオフィ
スでの争いから調べていくと、ポリオと髄膜炎のワクチンを
打った事のある人物が容疑者だと推察される。彼女の周りで
該当者はただ一人・ハリソン・グリーンだった。

■ハリソン・グリーン

医学博士でアフリカなど貧しい地域にボランティアで活動して
いたらしい。その活動資金はフィオナなどの資産家からの
寄付に頼っており、今年はフィオナが寄付金を出さなかった為
に争いになった事が判明。

原因はハリソンが寄付金を流用して別荘を買っていたことだ
った。フィナオは悪評とは逆に貧しい子供達を助けていた
一面が有ることが判明。

■犬見つかる

犬が見つかった事で事件捜査は大きく進展した。
チェーンが切れた原因は、液体窒素によるもの。
スノーマシーンに使用されているのが液体窒素。
そのノズルの形状と彼女の傷口が一致。

首輪を調べると焼き栗の成分が見つかり、屋台に乗せられて
運ばれたことが判明していく。

犯人が殺害動機の中に、彼女は庶民の気持ちが分からないと
していたけど、元々彼女は田舎の出身。貧しい物には力を
貸していた部分もあるし、アイルランドから移民してきた
ティナを雇うなどしていた部分もある。寄付金の事も含めて
彼女はいい人なのか悪い人なのか。

■妖精"ウェンディ"殺害事件

現場に落ちていた帽子から、兄・マイケルを尋ねる。
昨晩10時に食事して分かれたとの事。彼女は何らかのパーティ
ーに出席するとの話をしていたが・・・

■NYの幼稚園が荒らされる事件が多発

被害は単に荒らされているだけなので、問題視していないとの
事だが、調べていくウチにそこが殺害現場だと判明する。
現場に落ちていた絵本は図書館のもので、何らかの謎の英数字
が書かれていた。

■謎のドラッグパーティー

アメリカのドラッグは相当進化しているな。
ウェンディたちが採取していたのは、メトキシジイソプロビル
トリプタミン(フォクシー)と呼ばれる合成薬で、LSDの変形
だという。それを飲むと幼児性が現れるというが、大人たちが
幼稚園でプレイしていたというのがかなり笑えるものがある。

■犯人は兄・マイケルの会社の人物

最初は兄による犯行なのかと思った。
過保護すぎる事を妹が嫌がっていたみたいな感じだったので、
言うことを聞かない妹の事を兄が思わず殺してしまったみたい
な流れかと思った。

しかし遺体の体内から精液が検出された際に、何故このDNA
の持ち主を真っ先に捜そうとしなかったのだろうか。
まだ被害者の名前も何も分からない時には、その辺から調べて
いくものかと思っていたが・・・