CSI : NY4 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny4/

第15話 容疑者X DOA for a Day

脚本／John Dove、Peter M. Lenkov
監督／Christine Moore
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生放送のTV番組「ニューヨーク・クライムキャッチャーズ」で
は、6週間前の午後11時30分頃、クラブから帰宅する女性、
シェリル・ミラーが殺害された事に関する情報を番組内で求め
る。容疑者は女性で、それ以外にもニュージャージー州の
マクヘンリー判事やNY州選出のディヴェイン議員の殺害容疑を
かけられている女性。容疑者像は172cmから173cm、50kg前後で
髪の毛はブロンドのセミロングだという。
番組内に寄せられた情報の中で、ダウンタウンの古い倉庫の
一つで現在は空き店舗となっている"ベネッティ精肉店"で容疑
者らしき人物が見かけたとの通報を受けて、慎重に捜査を続け
た結果、内部で女性が拷問を受けた末に亡くなって発見される。
マックはかつて容疑者Xと顔を合わせており、被害者の顔を確認
すると、確かに容疑者Xである事を認める。

現場にあったパソコンのHDDには何も書き込まれていない。
凄腕の殺し屋の事をここまで見事に殺害出来た人物とは一体
誰なのか。

遺体を調べると、死因は脳に突き刺されていた海軍特殊部隊の
ナイフだと判明。肩口にはナイフで付けたと思われる傷が多数
付けられており、被害者は脱水症状を起こしていたことが判明
する。床ずれの擦り傷、そして手首・足首には縛られていた跡
が見つかっていることから、拘束されて拷問を受けていた事は
明らかだった。手首に注射針の跡が発見される。
遺体を調べていたシドは、頭蓋骨内に金属のネジが埋め込まれ
ているのを発見。顔には無数の整形跡が見つかる。しかも整形
手術を施したのは、全て2ヶ月以内の出来事だという。逆行分析
によって整形前の顔の復元を試みることにする。

一方ナイフを調べると、柄の部分から榴散弾が見つかる。
マックはそれを見て、兵士の中には前線で負傷した際に、
自分の体内に打ち込まれた銃弾を持っている事が良くあると
いう。戦場で負傷した人物ならば、パーブルハート勲章を授与
しているハズだとして、マックは海軍のフィン大将に頼み、
受勲者のリストを受け取る。

被害者のナイフのグリップの隙間からはオジロ鹿の血痕が
見つかる。アメリカ北東部に生息している鹿でライム病に
感染していることから判事殺害事件に使用された可能性も
有るという。榴散弾に付着していたDNAは、除隊しているラス・
マクヘンリーのものだと判明。彼は殺された判事の息子でも
あった。

マックとフラックは自動車整備工として働くラスの元を尋ねる。
しかし彼が戦場で受けた傷は予想以上で両足が義足だった。
ラスは特殊部隊が現場にナイフを残していく様なヘマをする
人物は居ないとし、もしも父親を殺害した人物を知れば、
今回の容疑者よりも先にオレが復讐していたと語る。

被害者の体内からモルヒネとプロポフォールが検出される。
これは獣医が麻酔をかけるときに使う物だった。またリンゲル
液も検出されている事から、長いこと寝かされており、点滴で
栄養を与えられて生かされている状況だったのではないかと
推察していく。
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■3D仮想世界「セカンドライフ」から派生した事件

シーズン4の5話「不思議の国のヴィーナス」に登場した容疑者
が再登場。ITに関しては相当手慣れている所があり、それ以上
に殺し屋としてのスキルも相当高いような感じ。
一体彼女は何処でそんなスキルを身につけていたのだろうか。

■コンピュータはハッキングされるもの

相手のコンピュータにワームを仕組んで、全ての情報を盗んで
いたという容疑者の行動。
スパイダーと呼ばれるインターネットの情報監視システムを
使って、争いのネタを探っていた様子。
アメリカ国家安全保障局は、以前から世界中のあらゆる通信を
傍受するエシュロンなどを導入しているけど、個人でもそういう
情報収集技術が上がってきたんだね。といってもインターネット
に限定した話だけどね。

■ジョーダン・ゲイツ

かつてマックは彼女の警護に就いた縁が有るみたい。
彼女の口添えのお陰で、ラボが爆発した際に、市長に掛け合っ
て既にラボ修復に対応してくれたみたいだ。

彼女はシーズン4の19話「毒の味」と20話「タクシー・キラー」
で再登場する。

ジョーダンを演じているのはJessalyn Gilsig。
1971年11月30日カナダショッ品。
ドラマ「Glee」で主人公の妻テリー役で登場したり、「HEROES」
ではメレディス・ゴードン役で出演。「NIP/TUCK マイアミ整形
外科医」ではジーナ・ルッソ役で出演している。

■死を偽装

まさか警察からの追ってから逃れるために死を偽装するとは
思わなかった。策士は策に溺れてしまった感じもするね。

惨いことに自分と似た人物に整形を施して自分に似せた後に
なぶり殺しした。

■殺し屋との対決故に緊迫感も有る。

殺し屋よりも手強い海軍特殊部隊が相手になるのかと思い
ちょっぴり緊張したけど、現実には容疑者Xは生きていたと
いうもの。正直マックとの追いかけっこになった際には、あん
まり殺し屋としての殺陣は、プロらしさは感じなかったかも。
普段は引きこもりでPCと睨めっこしているのだろうから、
そんなに体力が有るとも思えないしね。

■マックは元海兵隊

シーズン1の24話「守るべきもの」の中でマックは
1983年ベイルートで起きたアメリカ海兵隊宿舎自爆攻撃事件
が有って傷を受けた事を告白していた。

今回ラスはマックと同様に海軍の兵士なので、気持ちの一部が
共感できるものが有ったのだろうね。
幸いマックは心の傷で済んだ格好だが、ラスは両足と手を負傷
していたね。

そんなマックだからこそ、プロの殺し屋との銃撃戦にも上手く
勝つことが出来たのだろうね。