CSI : NY5
(CSI:ニューヨーク / シーズン5)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/





第5話 人生の対価 The Cost of Living

脚本/John Dove
監督/Rob Bailey
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現在では使用されていないN.Yの地下鉄の61番線ホーム
そこにインディ・ジョーンズ風の帽子を被った考古学者・
ジェ
ームズ・サットン
は列車を動かし、その下に隠してあるものを
掘り出して宝物を手にする。しかしそこに職員たちが来たため
にサットンは宝物を手にして逃げる。
サットンは近くにある
ジャーニーマンズクラブで、同じ考古学
仲間のヴィンセントローラに、先日の武勇伝を語って聞かせ
る。この店での彼はヒーローそのもので羨望の眼差しだった。
しかしその彼も、路地裏で腹を撃たれて殺される。

第一発見者のローラに話を聞く。
店に居た時に車のバックフォイアの様な音を聞いたので見に行
ったらサットンが亡くなっていたという。音を聞いてから現場
に行ったのはわずか数分の事だと。

遺体を調べると衣服に
青い液体が付着。
カードや現金の類は盗まれていなかったが、手荷物の中から
何かくるんでいたであろう
麻の袋が見つかり、首から下げてい
たであろう
ネックレスが引きちぎられている様な首の傷跡を
見つける。犯人は予め自分の欲しいものを知っていて彼を
襲っており、それは現金やカード以上の価値がある事を知って
いる人物だという。

ローラによると、
レキシントン通りまで歩こうとして店を
出ようとしていた所だったという。サットンとは友達であり
同業者であると。彼は店で何か重要なものを見つけたと話して
おり、発掘現場で誰かに追いかけられたと言っていたという。
店での彼はヒーローだったとの事。

シドとホークスはモルグで遺体を調べる。
銃弾と共に
プラスチックの破片が体にめり込んでいた。
至近距離で撃たれたのは明らかだが、銃弾が体内のごく浅い
部分にめり込まれており、内臓を貫くまでには至っていなかっ
た。
銃弾は22口径・リムファイア製のごくありふれた市販の
弾だと判明する。

ステラは現場に落ちていた血の染まった地図のような紙を
調べる。また現場には
ミトンの手袋が片方だけ落ちていて、
釣り針などが見つかる。それを聞いてステラはそのミトンの
持ち主はウォルフォード・ベッシー(通称ネズミ釣り男)
ものだと分かる。ステラはダニーと共に彼の元に行くと、
彼は
ネックレス懐中時計を被害者から盗んでいた事が判明
する。しかし犯行は否定し、自分は殺人課の捜査を手伝って
いるのだと告げる。殺した人物と、それを確認していた人物
を見たとするが、顔までは分からないという。ステラたちは
彼を検挙せず、名刺を渡していくのだった。

ネックレスは安物。懐中時計もせいぜい2000ドル程度の価値の
ものだった。発掘現場の特定が急がれる中、アダムは
地図の
折り目を元通りに復元する
事で、本当の地図が浮かび上がって
くる。しかしそれでもそれが何処に当たるのかは特定出来なか
った。

サットンのアパートの令状が出る中、
ステラは町中で突然
大男に襲われる
。人気のない地下階段へと突き落とされ、
銃を突きつけてくる男性。ステラに対して
ギリシャ語で何か
を語り付ける中、ステラは何とか形成を逆転し、銃を払いのけ
るが、男は逃げ出していく。首に傷跡のある180cm・80kgくらい
の男性だった。
ステラによるとギリシャ語でも北部訛りのある男だったという。
ネズミ男から何を取り上げたのかをギリシャ語で聞かれたと
いう。相手はプロである事を告げる。

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■ニューヨークの歴史を掘り返す事件

CSI:NYでは時々描かれる歴史を絡めた事件。
CSIの科学捜査班ではカジノの歴史を語るように、NYでは
沈没した船とか、地下鉄のネタが多いね。
今回は地下鉄と同時にルーズベルト大統領、そして1975年に
行方不明になったとされるジミー・ホッファ、1930年代に
行方不明になったとするジョセフ・クレイター判事のネタを
絡めて描いたものだった。

ジミー・ホッファに関しては、s2 #20「沈黙の過去でも
描かれている様子。またCSI:科学捜査班」のs6 #13「ラス
トショー
でも取り上げられている。

■都会で生きる考古学者

未だに都会の中でもそんなお宝が眠っているというのは、
面白いものがある。
特にCSI:NYでは、化学分析で証拠品の時代考証を行うシーンが
多いので、興味深い話に繋がっていく。

今回サットンが所持していたものの中には、ルーズベルトの
一点物の皿が検出されたことや、土の調査からカーボンスチー
ル、プルマングリーンが検出されたことで1932年に廃止された
ウォルドーフアストリアホテルの真下にある大統領専用の
地下鉄の存在から場所を特定していく。

■人生は変えられない

自分の人生の全てを売ったとするジェームズ・サットン。
その人生を購入したのはミッチ・ヘンソンという男性だった。
サットンがそんな彼に嫉妬して殺害に及んでしまうという点で
あまりに身勝手なものが有ったけど、考古学での争い・ライバル
意識というのも相当熱い者があるんだね。

■ステラ再び襲われる。

これだけ襲われたらPTSPになりそうな感じもする。
ただステラは出生からして壮絶なものが有るし、この辺は
下町育ちのダニーにも言える事なのかも。
第2シーズンでステラは元恋人のストーカー男を射殺していたし、
第3シーズンではHIV感染の危機にさらされていた。

■ステラを襲った人物は治外法権の所に居る人物。

犯人はディアコスであり、コロヴォスもこの件に関わっている
のだろうか?24でジャック・バウワーが中国大使館に
潜入するという緊迫感を演出された事が有ったけどね。
この件はいつか捕まえる事が出来るのだろうか。

■マックは歴史のプロ

ダニーとかフラックが学生時代に試験の際にマックが隣に
座っていたらどんなに良かったかと呟いていた。
まぁマックが見せてくれるとは限らないけど。

イタズラ好きのアダムもまた紙飛行機を飛ばしていたことで、
マックから相当にらまれていた。アダムよ大丈夫か!?

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女

ジェームズ・サットン (Chad Faust) 考古学者
ローラ・ローマン (Tania Raymonde) 考古学者・サットンの彼女
セバスチャン・ディアコス (Adoni Maropis) ギリシャ大使館・密 輸
ミッチ・ヘンソン (Joshua Snyder) 考古学者、サットンの人生を 買う
ウォルフォード・ベッシー (Victor Togunde) ネズミ釣り男
ジェシカ・リード (Katie Cleary)
ヴィンセント・ライト (Emrhys Cooper) ジャーニーマンズクラブ
ジョージ・コロヴォス (Paul Papadakis) ギリシャ大使館

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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