CSI : NY5
(CSI:ニューヨーク / シーズン5)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/





第11話 禁断の果実 Forbidden Fruit

脚本/Jill Abbinanti、Peter M. Lenkov
監督/John Behring
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NYPDのマークス捜査官は同僚と巡回中に不審者を発見。
車のトランクから女性の遺体を運び出そうとする男性・トニー
クラーク(27歳)
を見つけて捕まえようとするが、彼は逃げる際
に落下した場所が悪くて鉄杭に刺さって死亡する。

その頃、マックは深夜にスーパーで買い物をしている中、
エラ・マクブライドと偶然に出会う。眠る事が出来なかったの
で買い物に来たという彼女。昨日母に会いに刑務所に行った事
を報告。そして自分が集めている告白カードが今度本になるの
だと告げる。彼女はレジでマックに朝食に誘おうとするが、
ちょうどマックの携帯に事件の連絡が入り現場に行く。

被害者は大手デパートチェーンのバイヤー、トニー・クラーク。
女性の遺体の身元は分からないとするが、ダニーは車を調べ
ていると、イザベル・ヴォーンと書かれたチケットを発見。
女性は襲われた事を示す防御創など、形跡が無かった。
トニーの遺体を運ぼうとしている所で何者かからメールが有り
"
もう終わった?"と書かれていた。死体を処理し終わったかと
いう意味に取れる事から、共犯者の存在が浮上してくる。

イザベルは人気デザイナーの一人で、特に最近人気が上がった
人物だった。
車内のマットからは血痕とは違う赤いシミ
見つかる。イザベルとトニーの靴跡を調べるとそのシミが付着
していない事からも、第三の人物が居た事を示唆していた。

シドはモルグで遺体を解剖していると、突然イザベルの体内か
ら異物が吹き出してくるのを目撃する。ホークスを呼んで
解剖を進めると、
臓器が全て液化している事が分かる。
トニーとイザベルの
胃の内容物はかなり風変わりであり、
同様の食べ物が検出された事から、二人は一緒に食事をした
事が分かる。柑橘系の皮、タンポポ、生のタマネギ、ビネガー、タバスコ
そして鴨の血のスープなど普通では食べないような組み合わせ
の食事だった。しかしイザベルの胃の中からは、唯一トニーの
胃からは検出されていない
水酸化ナトリウムが検出される。
主に配水管の洗浄に使うようなもので、内臓を溶かすには500ml
は飲まないとそのような状態になるハズはないという。しかし
間違えて飲むはずはなく、また他人に強制されて飲まれた跡
も見つかっては居なかった。

そんな中、ジェシカは
カナルストリートに有る質屋で殺人事件
が起きた事を知り、ステラを個人的に呼び出す。
被害者は店主のデクラン・ルーニー(29歳)。殺され方が、
三ヶ月前に起きたネズミ男殺害の手口と類似しているという。
ステラはディアコスの仕業だと告げる。店内にはカメラが設置
してあるものの、ダミーのカメラで録画はされていない事を知る。
特に盗まれている物はないと思われたが、フェルトの台が置か
れているのを見て、恐らく客を装いその商品を見せてもらって
それを盗んだのだろうという。

イザベルの爪の中からは像のフンが検出される。
アダムはまたしてもフン絡みの作業だとしてダニーに笑われる。
一方ダニーはイザベルの家を捜索するも何も見つからなかった。
これからトニーの自宅を調べに行くというダニー。リンジーを
見ると子供の様子を尋ねて、お腹に触れるのだった。
アダムは子供が18歳になるまでにかかる養育費は15万ドルだと
して今から貯金しておくべきだと告げる。

一方リンジーはマックを呼び出すと、アフリカアカテツの実を
食べて欲しいと告げる。これが車のシートから見つかったシミ
の正体だという。主に
ミラクルフルーツと呼ばれるもので
人の味覚を変えてしまう効果が有るという。その為にこの実を
食べた後に、不思議な物を口にしていたのだろうと告げる。
イザベルが腐食性物質を飲んでいたとしてもおかしくはない事
がこれで判明したという。

トニーの部屋を捜索すると昨晩ここでミラクルフルーツを使った
パーティーが開かれていた形跡を見つける。
そんな中、トニーにメールを送った人物が、クインシー・フィ
ーニー
という女性だと分かったとして、署で取り調べを行うと
告げる。
クインシーによると、イザベルを見つけた時には既にトニーの
部屋で亡くなっていたと告げ、何かのアレルギー反応かと思っ
たという。トニーの仕事はイメージが全てなので、遺体を捨てる
事にしたのだと語る。

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■デザイナーのイザベル殺害事件

人気デザイナーがパートナーと解消する際にもめ事があると
言うことは良くあること。
結論から言うと犯人は、そんなパートナーであったマリーナ・
メルトンだった。

イザベラは自分のデザインを全てマリーナが権利を楯に独占
しようとしていた事が嫌気が指したのだろうか。

■立食パーティー

昔からミラクルフルーツの存在は日本でも知られているけど、
それが事件の中に組み込まれているというのが面白いね。
胃の内容物だけを見たら、なかなか真相にたどり着きそうもない
気がするけど、全てはこの珍しいフルーツの存在を取り入れた
かったが為のエピソードかな。

■DNAが検出されない!

いよいよCSI:NYに新しい20万ドルするDNA検査機が導入された。
アダムを犠牲にしてまで取り入れようとしていた検査キット
なのに、何故かDNAが検出されず、早くも分解される始末。

結果としては、東南アジアなどで食されているキンマの葉は
軽い興奮作用が有ると同時に、唾液のDNAが分離してしまい、
DNAが無いように見えてしまうというものだった。

■ボン!

最近ダニーがよく口にする癖なんだけど、前からよくこの言葉
を発していたっけ?今回は結構色んなシーンで「ボン」と語って
いたので、特別に人を指す言葉ではなかった様だ。

■エラ再び

シーズン5 #7「地下室の死体に登場したエラが再び出演。
精神的に病んでいるであろう事は明らかだけど、まさか
マックをターゲットにし始めた感じ。ステラが恋人であり
ストーカーに襲われるシーズンが有ったけど、今度はマックが
その餌食となってしまうのか。

まぁ悪気はなさそうだけど。捜査妨害と、自殺未遂を装って
マックに近づくなど一筋縄ではいかないね。
彼女とのエピソードはs5 #16「都会のハゲタカ」で決着が付く
予定。

■ディアコス再び

紀元前352年・ギリシャのフィリッポス2世の金貨を巡って、
密輸している物の存在が有り、それを回収しているものの姿が
シーズン5の5話「人生の対価の中で描かれた。

ステラを怒らせてしまった容疑者だけど、ステラの暴走によっ
て今度はステラがマックを怒らせてしまう始末。
服務規程違反をしており、散々テレビ東京のCMでは煽っていた
けど、ステラがこの件でどう処理されていくのか気になる。

しかもジェシカが協力して犯人をおびき出そうとしている所が
どう影響していくのか。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女

コルビー・フィッシャー (Chris Carmack) リサイクルペーパー工場
イザベル・ヴォーン (Kristin Cavallari) バッグのデザイナー
マリーナ・メルトン (Morgan Hewitt) イザベルのパートナー
エラ・マクブライト (Casey LaBow) 7話に登場した精神的病んだ女
スタン・トロヴァート (Louis Lombardi) 通貨偽造の重罪犯
マークス (Jack McGee) 捜査官
ジョージ・コロヴォス (Paul Papadakis) ギリシャ大使館の男
トニー・クラーク (Alex Schemmer) 大手デパートのバイヤー
クインシー・フィーニー (Tahyna Tozzi) トニーの女友達、メール
クランシー (Alvin Zalamea)
ディアコス (Adoni Maropis) ギリシャ大使館の男

--- (Karina Michel) Model
--- (Heidi Shepherd) Isabelle Vaughn Store Employee
--- (Richard Ryan) Partygoer

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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