CSI : NY5 (CSI:ニューヨーク / シーズン5) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/

第22話 父への祈り Yahrzeit

脚本／Barbie Kligman、Peter M. Lenkov
監督／Norberto Barba
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マディソン・アベニューのオークションハウスで、突然腹部を
撃たれた男性が助けを求めて会場に入ってくる。被害者は3年前
からこの会場で鑑定人として働いているザンダー・グリーン。
目撃者は居らず、誰も銃声を聞いている人物は居なかった。
被害者の携帯電話が発信のままになっている事が分かる。
通話記録は48分前からのもので、殺されたのは40分前の事なの
で、電話の相手が何か殺されたときの状況を聞いていたのでは
ないか?と推察される。

ステラとダニーは血痕を辿っていくと、ある一室にたどり着く。
血しぶきの跡から犯行現場で間違いなかった。

モルグで遺体を調べるシドとマック。
被害者の皮膚には菱形状の8つの点が存在していた。
刑務所で彫ったタトゥーなのかに思われたが、被害者に前科は
無かった。
シドによると傷口は至近距離から撃たれたもので、弾は9mmの
フルメタルジャケット。防弾着を打ち抜くことの出来る被甲弾
で、人間の体など簡単に貫通するはずが、体内に留まっている
のは不自然だという。しかも射入口を見ると刃物で刺されたよ
うな跡も見つかる。銃弾で撃ちナイフでも刺したのか。
犯人は単独犯ではなく複数犯なのかと疑問に感じる。

ホークスの元に電話が鳴る。
ダニーはホークスの様子がおかしい事に気がつき声を掛けると
フランク叔父さんが心臓発作で亡くなったという知らせだった。
ホークスが医学部を卒業したときには、家の庭に甥が医学部を
卒業したという立て札を作るほど喜んでくれた人だという。
ホークスはフランクの葬儀のために今回の事件の担当からは
降りることになり、変わりにアダムがその穴を埋めることに
なる。

アダムによると銃弾はドイツのルガー拳銃によるもので、弾芯
は現在のような鉛ではなく鋼鉄製だという。1940年代初期に
ドイツ武器弾薬製造会社が作った物だという。

一方被害者の電話を調べていると、電話の通話相手は出て居ら
ず、留守番電話サービスにかかっている事が分かる。そのメッ
セージを聞いていると何者かと争う音が聞こえる。そして電話
の相手はネオナチのマイケル・エルガーズである事が分かる。
しかしマディソンアベニューで働く男性がマイケルと関係が
有るのは不自然ではないか?という。マックは被害者のタトゥー
が8つの点である事を思い出すと、ナチスの鉤十字である事が
分かる。

早速マイケルから話を聞きに行こうとするダニーだが、ホークス
がラボに戻ってくる。飛行機の出発が3時間遅れているために
少しでも捜査に協力するという。ダニーと共にマイケルの元に
行こうとするが、相手は差別主義者としても有名な人物。
ホークスは全く気にしないという。
マイケルに話を聞くと、早速ホークスが黒人だと知り挑発して
くる。ザンダーなんて知らないというが、昨日だけで3度
彼から電話がかかっている事を指摘する。マイケルは話を誤魔化
す様にして、ホークスを侮蔑するとダニーは激怒し、マイケル
を警察に対する侮辱罪で逮捕する。ダニーは怒りの押さえつけ
る際に、過剰に相手を痛めつけるのだった。
マイケルは取り調べ室で弁護士を要求する。
その光景を見ていたホークスはダニーに対して、内務調査は
ともかくACLUに知られたら面倒なことになると告げる。
挑発に乗ったら負けなのだと。ホークスは本日の出来事は
決して偶然ではなく、フランクが僕に試しているのだという。
フランクは過去、差別には決して屈せずに生きてきた人物であり
そんな彼が亡くなった日は特別であることを語る。
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■持ち主の魂が吹き込まれている遺品

オークションでアンティークの品を買うのは良いけど、その
辺のルーツを知った際に、本当に欲しがるかどうか気になるね。
そんな事知ってか知らずか、バブリなオークションハウスの
無関心さがまた何とも言えない。

■アメリカと人種差別の壁

アメリカ人の中でも一部違和感のある価値観の下で至上主義
原理が働いているのか、マイケル・エドガーズの様な人物は
留まることを知らない。4世に渡って白人である彼は勝ち組だ
としているけど、結果的にアメリカ人も原住民を追い出し、
乗っ取った白人達が勝ち組だとするのも不自然。

警察官自身が黒人を相手に不当に暴力を振るうなんて事件が
起きていたりもするくらいだから、何が何だか分からないもの
が有るよね。

■ユダヤ人を迫害したナチスドイツ

ホロコーストと呼ばれるユダヤ人民族浄化作戦が第二次世界大戦
の際に起きていた。600万人のユダヤ人がブーヘンヴァルト、
アウシュビッツ強制収容所に連れて行かれて無条件に殺害されて
いた。

■運命のネックレス

全ては神の意志という事で、今回の事件は全ては導かれるもの
が有ったのかなと思う。奇跡で片付けてしまうには、ちょっと
不十分な物が有るし、なんとも言えない物が有る。

その中でも、1940年代と2000年代を結ぶアイテムとしてネック
レスの存在が明らかになった。

■加害者が被害者に成りすませていた

エイブラハム・クラインは、息子にまで徹底的に被害者意識
をたたき込んでいた。
生きるための術という事で仕方が無い部分が有るのか?と思わ
せつつも、最後の言葉を見る限りでは、もはや救いようもない
人物だと判明。そんな人物が家庭を持つなと小一時間な話だっ
たな。

■マックの父親

マックの父は、第6機甲師団に所属し45年には収容所の解放の
ために尽力を尽くしていた人物だと知る。
なんと最後に40年代の映像の中で、遺体を運んでいたジョージ
の事を勇気づけていた人物がマックの父、マッケンナ・ボイド・
テイラー二等兵だった。ハーシーズのチョコバーをもらったが
一口しか食べられなかったとの事。
生きている人の証言はとても大切だと感じる物があったね。

■ハンナは何故生きていたのだろうか?

クラウス・ブラウンによってハメられてしまったシュニッツラ
ー家。ハンナは一足先に逃げられたという事なのだろうか。
ハンナがマックに対して感謝を示していたし、何よりも当時の
虐殺に手を貸してた人物を捜し出すイスラエル政府のレズニック
は、マックの存在、そして父親の事に評価する姿勢を見せてい
た。動画を送って来たのもやはりレズニックだったという所
なのかな。

レズニックを演じているScott Cohenは、現在視聴中の
「ギルモア・ガールズ」に出演しているメディーナ先生だ
った。