CSI : NY6 (CSI:ニューヨーク / シーズン6) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

30 Sep. 2009
第2話 ブラックリスト Blacklist (Featuring Grave Digger)

脚本／Peter M. Lenkov
監督／Duane Clark
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医療会社・GMIヘルスネットワークのCEOのアーロン・デクスタ
ーは出張の為にフィラデルフィアからニューヨークに来てい
た。JFK空港からレンタカーを借りて高級ホテルへと向かう中で
カーナビの誘導通りに道を進むと、ジャック&サムズと書かれた
人気のない倉庫の近くで止まってしまう。ここらはニューヨーク
ブロンクスでも治安の悪いサウスクローバー地域。来る途中に
アーロンは家族のボニー、ウィロー、トミーに携帯で連絡を
入れたが、ここでは携帯の電波さえ通らない。すぐにオンボー
ドセーフティに連絡を入れてミッドタウンのホテルへの案内を
頼むが、応対に出た男は明らかにかすれ声で、助ける事は出来
ないという。突然車のクラクションが鳴ったかと思うと、そこ
には車の窃盗目的で強盗達が現れる。アーロンは逃げようとす
るが、エンジンは遠隔が操作されてかからず、またドアのロック
もかかってしまう。アーロンは男によって殺害される。

現場にやってくるCSIの職員達。
フラックはジェシカの事を想いだし、未だに本調子ではない。
マックはフラックに声を掛けて、ちゃんと眠れているか?と問う。
被害者はアーロン・デクスターで、強盗目的である事は明らか
だった。何といっても車の売れそうな部品の全てが持ち去られて
いたのである。
被害者の胸部には小口径の銃弾が撃ち込まれ、至近距離で撃た
れた事が判明する。防御荘も有り、死後6時間程度だろうとの事。

車はJFK空港近くのオリンパスレンタカーで借りられていた。
近くには防犯カメラが設置してあるのですぐにラボで、誰が
殺害し車の部品を盗んでいったのか調べることに。

アダムは制度の低いアナログの防犯カメラ故に顔の識別が難しい
という。射殺犯を特定するのは難しいが、車の部品を盗んだ
窃盗犯の何人かは識別できそうだとのこと。カメラには20人
近い人物が部品に群がっている事が判明する。その中の一人、
ウィリーが顔認識ソフトで判明する。

GPSを盗んだウィリーを取り調べする。
ウィリーは盗みをした際には白人は死んでいたとし、殺人は
否定する。

ホークスは車を調べる中、リンジーは子供をシッターに預けて
来たために遅れてやってくる。
ウィリーが取り調べて窃盗した仲間の全てを話したために盗ま
れた部品の回収をする事が出来た。
車のドアに付着する指紋から三名の容疑者がヒット。
マイケル・ヘイエス、ドウェイン・ウィリアムズ、ジュリア・
モズレーだった。リンジーは車高と映像の犯人像を比べれば
大体の身長が割り出せるという。約177cmの人物が犯人だと
分かる。マイケルとドウェインは180cmを余裕で越えるために
175cmのモズリーが犯人だろうとの事だった。

すぐにマックとフラックはモズリーの家に行き逮捕する。
モズリーは丁度薬物を注射する途中で、"マヌケ大賞"にノミネ
ート出来そうだなとフラックは語る。

モズリーの部屋からはアーロンの財布が見つかり、殺害に使用
された銃も見つかる。殺したのは明らかだと問い詰めると、
彼も自供し始める。あんな大きな音でクラクションを鳴らして
ビームライトをつけて居れば、商売はあがったりであり、
襲われるべくして襲われたのだと語る。

ステラはマックに会うと、被害者の妻と話したという。
彼はミッドナイトのホテルに向かっていると電話で話していた
とし、ブロンクスに行くはずはないという。
カーナビを調べると確かにミッドナイトのホテルを入力してい
るが、カーナビが不正アクセスによってセキュリティが侵害さ
れている事が判明する。アダムによるとハッカーの中でも
より高度なスーパーハッカーによる仕業だという。GPSだけで
なく、盗難防止装置をハッキングして危険地域で動けない様に
したのだろうという。

一方イタリアンレストランで、メロディとジェフ・エバンズ医師
は食事をする中出、突然ジェフは倒れる。ウェイトレスの女性は
すぐに911に連絡するが、電話に出た人物は不自然な様子で
救急車を呼ぼうとしなかった。既に被害者の名前を知っている
という不自然な状況だと、駆けつけたCSI職員にも話す。
ジェフはピーナッツアレルギーで、注文の際にはピーナツを
外すよう要求し、ウェイトレスもコンピュータに注文書を入力
する際、ピーナッツの件を書いていたが、シェフ側のコンピュー
タには伝わっていなかった。これも何者かに全てハッキング
されて書き換えされていたことが分かる。

2件のサイバー攻撃は一体何を意味するのか。
すると二人ともセント・セバスチャン病院の医師と経営母体
のGMIヘルスネットワークのCEOの繋がりが有る事が分かる。
ジェフは腫瘍内科の医師であるというが・・・

そんな中、CSIの職場に監視カメラが設置される。
電子署名の入ったメールで設置する様指示が出たが、マック
はそのような指示を出した覚えがないという。
恐らく犯人による仕業だとするとステラはすぐに撤去を求める
が、マックは逆にこれを利用しようとして、撤去せずに犯人
との連絡に使うのだった。
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相変わらず傷が癒えないCSIスタッフたちの前に、犯罪は待った
無しで訪れる。調べていく内に、容疑者はサイバー犯罪者で
遠隔地からハッキングして、ターゲットの人物を殺害しようと
していた。二名の被害者に共通する事を調べると医療従事者
である事が判明する。

まさかこの流れでマックの過去が明らかになっていくとは思わ
なかった。マックが軍人を終えて除隊したこと。マックの父親
の死期を看取るシーン。そしてマックがそんな父親からの助言で
NYPDの職員になったということ。そしてマックは妻とはちょうど
結婚したばかりの時期のようだ。

マックの父はシカゴに在住。技師として働いていたみたい。
容疑者の男性は如何にも興味を持つ人物の深層心理を探ろう
として居たけれど、マックの過去を紹介するが為のエピソード
って感じがプンプンしていた。

さて事件は如何にも都会で起きるサイバー犯罪。
アメリカの医療問題と絡ませ、何でも回線が一本の線で繋がっ
ていると遠隔地からでも殺人がおかせるという事が端的に描か
れた。流石に遠隔地からターゲットの人物が現在何処に居るのか
を調べる作業はGPS携帯でも所持していない限り予期するのは
難しそうだ。
防犯カメラの存在が逆に監視する為の道具になってしまう
皮肉さなんかも存在している。

マックの父も今回の犯人と同様に小細胞癌で亡くなっている
との事。ただマックの父は愛する人に見守られていたし、
幸せな最期を遂げたであろう事。そしてマックを育てた人物
だけ有って厳格そうな感じの人だったな。

随分大きなプロジェクトに参加していた割に、保険料が払えず
に癌治療が出来なくなってしまうという辺りが、アメリカの
医療保険制度の怖い所かも。

リサ・キムを殺そうとするのはちょっと筋違いって感じもした
けどね。