CSI : NY6
(CSI:ニューヨーク / シーズン6)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/





18 Nov. 2009
第8話 カッコーの巣 Cuckoo's Nest

脚本/Zachary Reiter、Aaron Rahsaan Thomas
監督/Jeffrey G. Hunt
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ヘッジファンドのプレイヤーたちは船上パーティーを計画して
不況でも楽しもうと考える。ケネストーマスはそれを主催
する二人だったが、ボブという元社員が現れて、突然ケネスの
額に銃弾を撃って射殺。ボブはトーマスに対して命乞いして
俺の前で土下座して謝罪しろと言うが、その時突然
59丁目の
ブリッジ
から投身自殺したと思われる男性が船の上に落ちてき
て、一連の騒動を逆に落ち着かせることになる。
ステラとマックは船上へと向かう。これは殺しと自殺もどきだ
ろうとの事。
マックは現場にフラックではなくオライリーが来ている事に
違和感を覚える。フラックの居場所が掴めず無断欠席している
事を知るとマックは、休暇届扱いにしてくれるよう掛け合う
という。

被害者はケネス・グラント。ヘッジファンドプレイヤーだった。
ボブはケネスのパートナーを撃とうとしている際に橋の上から
男性が落下してきたとのこと。ステラは船上での現場の写真を
取る中、ホークスは自殺した男が飛び降りた場所の方を調べて
いた。橋の上には
家族写真が残されていて十字架のネックレス
が橋の手すりにくくりつけられていた。残されているサイフの
中の身分証から被害者はリチャード・カルドロンだと判明する。
用心棒をしていた彼。

ステラはダニーが車イスで歩けるようになった事に喜ぶ。
しかも今回の案件は自殺に殺しという単純な案件故に、定時
にディナーが食べれると喜ぶが、それぞれにマックとシドから
電話が鳴り、そうも行かなくなってしまう。
マックはダニーに対して、フラックの室内を調べにいって欲し
いと頼む。飲んだくれていたら、酔い冷ましにシャワーを
浴びせろという。しかし室内には居なかった。マックは
クローゼットを調べて欲しいと告げると、そこには銃が置かれて
いた。マックはダニーに行きつけのバーを捜して居なければ
ダニーの妹にコンタクトを取って欲しいと頼む。ギネスを
飲みながら
「ダニー・ボーイ」でも熱唱していてくれれば有り
がたいというが・・・

シドはモルグで遺体を調べる。
カルドロンの遺体を調べると服から
繊維が付着していた。
自殺にしては胸を撃たれて居るのは不自然だという。しかも
90cm以上離れた場所から打たれており、手首には縛られていた
と思われるあざが見つかる。自殺に見せかけた殺しであり、
コンパスキラーとの関連性は今のところ分からなかった。

ホークスが現場付近の海に潜ってもらうことになる。
すると凶器の銃は発見されなかったが、
コンパスが海中から
見つかる
のだった。恐らく橋の上で何かがコンパスキラーにも
想定外のことが起きたのだろうと推察する。そんな中、橋の上
にグリーンのフードを被った男がこちらを見ている事に気がつく。
マックはすぐに緊急配備を敷くが、残念ながら容疑者は逃げら
れてしまうのだった。容疑者が居た辺りの現場を調べると、
そこには
"居眠りすべきじゃなかったすまない"と書かれたメモ
が貼って有った。

ホリスはその頃幻視によって苛まれていた。カリオペが背後
から彼に声を掛ける。大丈夫か?という問いかけに、オレがいけな
かったのだとし、大丈夫だという。カリオペは貴方が大丈夫
ならば私たちは大丈夫だろうと語る。殆ど終わったので、もう
少しで全てに蹴りをつけると語る。

フラックはその頃一人で酒に飲む地下鉄に乗っていた。
そこに二人組の黒人強盗が近づいてくる。
フラックは襲われると反撃を試みるも酔っていておぼつかない。
銃を取り出すがあっさりと奪われてナイフによって殺害され
そうになる。しかし殺されそうになるのを救ったのはテレンス
だった。

マックたちはこれまでのコンパスキラー事件について振り返る。
1人目・ダリオ・ゴンザレスは管理人でエリス島で殺害された。
2人目・キャロル・ヒルクロフトはセラピストで
トリボロー
ガーデンズ
で殺害された。3人目のリチャード・カルドロンは
バーの用心棒で59丁目のブリッジから投げ込まれて殺された事。

悔恨の言葉を常に犯人は残して居て、被害者の遺体の近くの
コンパスはそれぞれ北・南・東を指していること。残すところ後一人は
ウェストサイドに棲む人物なのか。1964年の万博の便せんと
インクが使用されている事。メッセージとして残されていた
言葉は、
"儲けようとすべきじゃなかった"、"手紙を書くべき
だった"、"居眠りすべきじゃなかった"
と書かれていて、全ての
手紙には"すまない"と書かれているものだった。

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いよいよコンパスキラー事件が解決を見せようとする所だった。
今回決着が付くかと思ったのに二週跨ぎの話で、相手は統合失
調症の精神病患者のようだ。

正直この流れでコンパスキラーだとするのは無理が有るのではな
いかと思ったけど、ホークスが神がかり的に水中からコンパス
を見つけるシーンへと繋げた感じ。元々は被害者のポケットに
忍ばせていたものらしいけど、見つからなかったら共通性は
探れなかったかも。いやメモが残っていたので判明していたかな。

今回二度に渡ってコンパスキラーを取り逃すけど、これまでの
展開を見れば正直取り逃がすというのはちょっぴり違和感が有
る。

ダニーが車椅子からの卒業に対して、フラックがおかしくなり
始めた。以前から苦悩していたのだろうけど、ここまで酷く
なっているとは思わなかった。地下鉄で二人の黒人が迫って
くる時にはどうなるかと思ったけど、HEROESのヒロみたい
な登場の仕方で、ネリー演じるテレンスが助けてくれた。
助ける義理もないのに、テレンスはやはりただものではない。
テレンスの登場はとりあえず2012年現在、これ以降のエピソード
には出ていない所が残念だ。

被害者の意外な行動によってコンパスキラーの計画も狂って
しまい証拠を残す形となった。
クロナゼパムが検出された事、被害者に付着していた繊維から
断熱材であり、グリーンスレートと呼ばれるエコバティブデザ
イン社の開発した素材である事。その新素材が使用されている
のが、クレストリッジ精神科病院ということで、犯人が特定され
た感じ。

とっかかりの事件は船の上に偶然にも遺体が落ちて来た。
奇跡のような偶然は、CSI:NYの中でも時々見られるね。

タイトルのカッコーの巣とは、精神病院の蔑称の一つ。
「カッコーの巣の下で」というタイトルの小説が1962年にケン・キージー
によって発表された。また75年に映画化されたアメリカン・ニューシネマ
の代表作の一つ。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から、S5で殉職
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女
ヘイレン・ビコール (Sarah Carter) 現場の清掃係、CSI入りたい

テレンス・デイビス (Nelly) NYPDが情報提供を求める
カリオペ・エクハート (Josie Davis) 妻、2年前に夫の職場で射殺
ケネス・グラント (Kieran Campion) ヘッジファンド、打たれる
ボブ・タナー (Alex Cranmer) ヘッジファンド・首
トーマス・ゲーテス (Austin Lysy) ヘッドファンド、命乞い
ウィリアム・サイス (John Mese) NYPD警部補
ルイーズ・デューク (Marguerite Moreau) クレストリッジ精神科病院
ディーコン (Fredro Starr) テレンスの仲間
ホリス・エクハート (Skeet Ulrich) 統合失調症、コンパスキラー
--- (Courtney Farnsworth) Secretary
ジャイガントー (Brian K. Jones) ディーコンと共にテレンスの元へ
ダリオ・ゴンザレス (Paul Lacovara) 1人目の被害者
--- (Damion Poitier) Thug
リチャード・カルドローン (Mike Serlin) 3人目、橋から落とされる
キャロル・ヒルクロフト (Olivia Summers) 2人目の被害者

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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