CSI : NY7 (CSI:ニューヨーク / シーズン7) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

Oct. 8, 2010
第3話 証言 Damned If You Do

脚本／Trey Callaway
監督／Christine Moore
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ビリーとジュールズは付き合って5ヶ月のカップル。
二人は学生会館でパーティーを行う中、参加する者達は皆黒い
サングラスを掛けていた。ビリーはジュールズの口にワインを
注ぐ中で、トラバース家では寝室に強盗が入り、顔を滅茶苦茶
に殴られて瀕死の重傷を負わされる。ベッドからなんとか手を伸ばし
た妻のグレースは911に電話すると力尽きる。
急いで現場に駆け付ける捜査官の二人、ギルスとキャンベルは
夫のウォルターの死亡を確認するが、グレースの方はまだ生き
ている事が分かる。
救急車を要請する中で、いち早く駆け付けたマックは声を上げ
る事の出来ないグレースに対して、指信号で質問をする。
鑑識からは家に押し入った形跡が無いとの報告を受け、家族の
ものが犯人だと感じたマックは、家族のモノにやられたのか?
と問い、室内に有った写真を取ると、息子のビリーにやられた
のか?と問うと、そうだという様な反応を示す。
すぐにフラックたちはパーティーに出席していたビリーを逮捕
する。

グレースは搬送中に意識障害を起こして危険な状況だった。

遅れて現場に駆け付けたホークスは、質問を指で答えさせる
なんてマックでしか考えられないアイディアだという。
入り口のドアと犯行現場を調べる事になり、ホークスはドアを
調べるのでダニーとモンローの夫婦が寝室を調べてくれと告げる。
シーツやカーペット、そしてドアの指紋やドアに付着する傷
を調べる。庭の土が検出されると色々と調べる。

ジョーはビリーとジュールズの事を取り調べをする。
ジョーは今までで最悪のケースの事件だとし、息子が両親を
殺害するなんてとビリーに語る。しかしビリーは実家には一ヶ月
以上帰宅していないとし、殺害などするわけがないと語る。
ジョーはそれぞれビリーとジュールズにアリバイを聞いていく。
セント・マークスの古着店でビリーがトム・クルーズが映画で
着ていた様なジャケットを買いに行ったとし、その後はジュール
ズの部屋に居てパーティー用に酒店に行ったという。しかし酒屋
で別れたとのこと。パーティー会場である学生会館に酒を
持って行ったのが19時でパーティーにジュールズが参加したのは
23時だという。つまりビリーのアリバイは20時から23時までの
間、証明出来ない状況だった。ビリーは自宅に居たとするが・・
ジョーは突然彼の目の前で計算し始めて、2時間20分有れば
両親を殺して自宅に戻ることは可能だと告げる。
この時間帯のアリバイをデッチ上げるしかないわよと。

シドに検視を行う。
死亡したウォルターは鈍器で頭部を何度も殴られているのだと
いう。更に突き刺した跡が有り、その跡は二股に分かれたような
傷跡だった。しかし妻のグレースにはその傷跡が無い事から、
凶器を変えたのか、それとも凶器両端が違ったものになっている
かどうかだという。先の割れたかぎ爪であり、ドアをこじ開けた
際のバールか何かが凶器ではないかとホークスは語る。

ビリーのアリバイが不確かな中で、突然ライカーズ刑務所に
居る囚人が犯行現場のジャマイカエステーツで夫婦を殺害して
いるのを聞いたとして取引を持ち出しているのだという。
オーウェン・ヒックス(34歳)は、同じ房に収監されていた、
マニー・ラヴァーラ(32歳)が殺人の事を口にしていたのだと
いうものだった。マニーは麻薬の売人で、学校で12歳の子に
麻薬を売っていたとして、フィッシュキル刑務所で終身刑を
喰らっていた。しかし二週間前に脱獄を図り、先ほど逃走する際に
車の窃盗で逮捕し、ライカーズ刑務所に一時的に勾留されていた
との事だった。しかし問題は出会ったばかりの人物に犯行の
事を話したりするのかという事だった。
マックはフラックたちにライカーズ刑務所に行って話を聞いて
来て欲しいと告げる。
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寝室でトラバース家の両親が襲われる中、妻のグレースは
重症の中でマックに対して襲ってきたのは息子のビリーである
ような事を告げる。すぐにビリーを逮捕するが、それを否定。
しかしビリーには自宅に居た20時から23時までのアリバイが
証明出来ず、死亡推定時刻の21時から22時に殺害する事が
可能である事を示唆していた。しかしそんな中で、刑務所に
収監されている男の一人が、同房で収監されている男性が
夫婦を殺害した事を話していたとして、司法取引を持ち出して
くる。

目撃証言を妄信しすぎると危険だという事が描かれた話だった。
証言を得られたのはマックのアイディアによる勝利であり、
逮捕劇もそう難しくなく終わるだろうと思われた案件だけど、
当然目撃証言だけでは立証責任としては弱く、現場に容疑者が
居たことを示す証拠が必要だ。

CSIでは「NCIS」などと違って防犯カメラの映像があまり
使われないところも有ってアリバイを証明するのが難しい。
ニューヨークならば至る所にカメラが設置されていそうなのにね。

また今回は刑務所にいた人物が自白するという事で、自白が
優先されるのか、それとも目撃証言こそが証拠として採用される
べきなのかという不思議な葛藤が有り、自分で不利な証言を
する人物など居るハズがないとする先入観が面白く利用された
話だった。

言われた通りの場所に凶器と類似するバールが落ちていたとの
事だけど、このバールは元々マニーが強盗に使用してた際に
捨てた場所を覚えていたという事なのか。

初動捜査に於いて、刑事達は押し入られた形跡は無かったと話
をしている事も捜査を混乱させた一つだったのかも。

少しずつ現場の証拠が分析されていき、付着していたポリエステル
の繊維は防犯フィルムのもので、割れたビールビンも現場には
存在しないモノである事から犯人の身体に付着していたもので
有る事が判明し、物証の一つとしては重要なものだった。

そして今回は何と言ってもジョーの過去の一つが明らかになった
こと。ジョーという名前から、シドは男性を想像していたみたい
だけど、シーズン7の初回の中でアダムはジョーの事をジョセフ
ィーヌみたいな呼び方をしていたので、単なる略称なのかな。
「NCIS:LA」の中でカレンとかハンナという名前が付いている
けど、一見すると女性みたいな名前で分かりづらいよね。

ジョーは過去、FBIで仕事をしている中で、12年一緒に働いて
いた同僚・フランク・ウォルターズがDNA鑑定の解釈のミスに
関する報告書の件でジョーが公にしたことで騒動が有ったみたい
だ。マシューズ議員が未だに根に持っているような事を口に
していたみたいだが、このエピソードの流れが、今回の容疑者
の家族にも当てはまるモノが有ってなかなか複雑に出来ていた。
一歩間違えればエリートが約束される人物も転落の道を歩んで
しまうという辺り、手厳しいモノがあるし、大人でも間違える
事が有るというセリフが何処かのシーンで出て来たけど、それ
が取り戻せるミスならば良いのでしょうけどね。



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・Phil Collinsの"In the Air Tonight"