CSI : NY7
(CSI:ニューヨーク / シーズン7)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/





Oct. 15, 2010
第4話 血には血を Sangre por Sangra

脚本/Aaron Rahsaan Thomas
監督/Norberto Barba
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マックはスケートパークの建物内で負傷しながら容疑者の男と
の距離を詰めていく。マックは負傷した腕を庇いながら銃を
手にする中、相手の方が先にマックに銃弾を発砲する。

-- 12時間前 --
マックはランニングし、いつものように新聞を購入する。
現在ニュースでは、
ディーバリホテルで殺害されたパントゥロ・
トーレス
の事を報道していた。彼は
イーストハーレムを拠点と
する
プエルトリコ系ギャング・エルプーニョのボスだった。
警察もトーレスの動きをマークし、検察は近々5つの殺人事件
に関与した罪で起訴に踏み切る予定だったという。
トーレスはホテルの6階のスイートルームに偽名を使って泊まっ
ていたが、その部屋の窓を破って落下し、下のひさしの突起物
に刺さって死亡していた。
室内を調べると誰かと
争った跡が発覚する。
マックやフラックは敵対するギャング同士の抗争の可能性もあり
早いところ警察が捕まえないと大抗争に発展すると懸念を示す。
エルプーニョは麻薬取引、ピンハネ、殺しの請負など、悪事の
限りをしていた。

シドとホークスは遺体を見る。
ひさしの突起物に刺さって死亡しているが、遺体には腕と胸に
大口径(45)の銃で撃たれており、下に落下したのだろうという。

部屋を調べるリンジーとダニー。
リンジーは押し入った形跡はない事を語る。防犯カメラの映像
を調べる事を告げる。また被害者は一人でチェックインしている
事が分かるが、
酒のボトルには凄い顔をした生物が入っていて、
現場に残っていた
グラスは2つ有った。また鏡には女性の口紅
でキスマークがして有る事が分かる。

シドとホークスは遺体をラボに運んで調べる。
600万種類の死に様があるというが、被害者は少なくとも3つの
死に様があるという。頭蓋骨を損傷していること。落下でひさし
の突起物に突き刺さったことによる失血死、そして大口径の銃弾
を浴びたことになる大静脈が破れていること。
ホークスは銃弾の破片をつなぎ合わせてIBISで調べてみると
いう。

マックはジョーの元に行くと、何か打開策はあるかと問う。
次のボスと話せば報復は防げるかもしれない事を語る。
エルプーニョはリサ・ブリゴーザ(組織のブレーン)、
リック・デヴァーロ(腕力系)、そしてルーサー・デヴァーロ
(リックの兄)が現在の主要メンバーだった。ルーサーはリック
の兄で、エルプーニョの創設者でもある。今は相談役として
顔を見せている程度だが
15年前にマックが逮捕し、先週釈放
されたという。知性を備えたギャングほど厄介なモノは無い
とマックは語る。

アダムは現場のグラスから指紋は検出されなかったが、DNAは
二つ検出されたという。1つは被害者のものだが、1つはCODIS
にもヒットしないものだという。また現場に有った酒はラスカル
酒で、中に入っている不気味な生き物については調査中との
事だった。

マックはエルプーニョが集まる場所へと足を運ぶ。
リサが経営しているバー&レストランの
BRIGOSA'Sにいくと、
NYPDが来た事で客は一瞬緊張感が走る。マックはリサに会うと
以前遭った時にはカトリックの学校に通っていたなと告げる。
店内に入るとマックはルーサーに会いに来た事を告げると、
弟のリックは店に入るならば銃を預かるのが決まりだという。
しかしマックは頑なに渡そうとはしなかった。しかしルーサー
はそれを許可するとマックと話をする。ルーサーは若い構成員
の一人・フェルナンドに対して、もしも警察沙汰になることが
有れば、マックの事を尋ねろとし、公正な男だと語る。
ルーサーは
最近の若者が敬意を払わないことに懸念する中、
昔は銃に頼らず抗争した事を告げる。全ては
この界隈を守る為
に組織された
もので、刑務所に居た15年間で随分と組織は
大きくなったという。今では警察でも止められないだろうと。
要件は何か?というと、マックはルーサーに馬鹿な真似はして
欲しくないと語り、あなたは知性があるので報復のようなマネ
はやらないで欲しいと告げる。ルーサーは忠告は聞くが保障
するものではないと語る。

そんな中、口紅はヘイゼル・オルテガのものだと判明する。
ただし現場のグラスのDNAとは一致しなかった。
ガウェインパークに住んでいる彼女は、敵対するギャング団・
マンバ
の元構成員だった。しかし現在は
エロクエントブニングス
と呼ばれるセレブ相手のエスコートサービスをしているという。
ヘイゼルを捕まえにいくフラックだが、車に乗せ署に向かう
最中に二人の若者によって警察車両は激しい銃弾を浴びる。

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冒頭からマックがピンチに立たされる映像が見られ、12時間前
に時間が戻されるというもの。
今回はギャング団が関与するという事で、マックやフラックが
かなり命の危機にさらされた感じで、ヒヤヒヤするものが
有った。

映画「ゴッドファーザー」みたいな古き良き時代の人たちが
初志貫徹を守ろうとするモノで、当初の目的から外れたギャング
の形を自らの手で潰そうとするというのもそれなりに想像
出来るものが有った。

店が爆発されるシーンやフラックが運転する車に50発もの
銃弾が浴びせられるシーンは、何処かゴッドファーザーを意識
している感じもする。因果応報のゴッドファーザーのワンシーン
で、マイケルの乗った車が凄い勢いで銃弾を浴びせられる蜂の巣
シーンを思い出したな。

切ないのは銃弾が飛び交う行方の先には、それぞれに違う人物
に向けられていて、結果的にマックは生き残り、主要構成員が
全て亡くなったということ。先週の太陽にほえろ!26話の
「みんな死んでしまった」
の中で犯罪に関わる人全てが亡くなる
というシナリオが有ったけど、自分で作ったものは自分で
潰すという昔気質の男の姿に、なかなか潔さと共にギャング
と言えども仁義みたいなものを感じる。マックもそんな男だから
こそ対等に話そうとしていたところがあるのだろうね。

酒の中には凄い生物が入っていた。
フィッシュジウ(スネークヘッド)という生物で共食いする凶暴
性があるという。アダムは何かメッセージ性が有るとしていた
事からも、今回は味方同士の抗争である事は明らかだったね。

若者であるフェルナンドやヘイゼルが巻き込まれてしまうところ
はちょっぴり可哀想だったのかもしれない。

"生きていたければ何を見ても口をつぐんでいろ。"
ヘイゼルが語るセリフだったけど、下町に育った人の教訓みたい
なものかな。


■検索用ワード


マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
--- (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

リック・デヴァーロ (Yancey Arias) 腕力系、リックの弟
ヘイゼル・オルテガ (Lymari Nadal) 売春婦
リサ・ブリゴーサ (Yara Martinez) 組織のブレーン、資金洗浄
ルーサー・デヴァーロ (Edward James Olmos) 元ボス、創設者
パントゥーロ・トレス (Eddie J. Fernandez) ボス
フェルナンド・フローレス (Mario Ardila Jr.) 若い構成員
--- (Rafael Rojas III) Gunman on Bicycle

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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