CSI : NY7
(CSI:ニューヨーク / シーズン7)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/





Nov. 5, 2010
第7話 見えざる狙撃者 Hide Sight

脚本/Bill Haynes
監督/Alex Zakrzewski
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マックは上層部からの書面が届いたことをCSIのスタッフたちに
語る。スナイパーは居ないとする報告者だが、マックは今回の
事件は
明らかにスナイパーによるものだと告げる。

昨日オフィスで殺害された被害者は
弾道検査の結果300m近く離
れたビルから撃たれて居た
であろう事を示唆していた。しかも
高性能ライフルを使い一発の銃弾で仕留めていること。独特の
銃創で犯人は緻密で躊躇いがない事を語る。

シドはモルグで遺体を調べていた。
この日はモルグも遺体で溢れていた。スナイパーによる一人目
の被害者・エリザベス・グラントと二人目の被害者のバネッサ・
ウォルターズ
は二日連続で殺されていた。しかし一人目と二人目
の遺体を比べると
射入口に違いが有り、銃弾が体内で留まって
いてIBISで調べられるかもしれない
とホークスは語る。
X線で検査した結果頭蓋骨内で銃弾が留まっている事を知り、
シドは慎重に取り出そうとするが、突然ピンセットが
弾に触れた
途端に爆発
する。
シドは一命を取り留めるがメガネをかけていなければ失明する
事になったという。分析すると銃弾から
ニトルグリセリン
検出されたと聞くと、ジョーは
エクスプローダー弾を使用して
いるのだろうと語る。

カーバー局長はマックと共に記者会見場へ。
局長はマックに対して会見ではスナイパーという言葉は絶対に
使うなとし、その存在を臭わせれば市民はパニックになると
いう。これもシンクレア局長の命令だと。しかしマックはウソを
付くつもりはないとキッパリ断ると、嘘を付くことと事実を
伏せることは意味が違うとして察するよう求める。
いざカメラの前に立つカーバーとマック。マックを同席させたの
は、分析ラボの代表としてスナイパーが居ないという事を印象
づける、カーバーの発言をカバーする為のものだった。しかし
記者達の質問は二つの事件に繋がりはあるのか?と問われ、
口径はどうか、スナイパーは居るのではないかと声を掛けられる。
まだ結論を急ぐ事は出来ないとしつつ、推測する事に意味はない
としつつも、記者たちがスナイパーによる犯行に思えると語る
とマックは同感だと語る。

弾道検査から発砲場所を特定し、屋上を調べるリンジーとジョー。
リンジーは現場で
ブーツの靴底毛根のない腕の毛を見つけ、
リンジーは
昆虫の死体から赤い血が付着しているのを見つける。
リンジーとジョーは、この事件は無差別なのかを語り合う。
もしも無差別ならばターゲットは無限にいるという。

ダニーは発砲のテストをする。
ホークスがやってくると、弾にニトルグリセリンを入れてテスト
している事を語る。現在はヒンクリーレーガンを殺害した
のでこういう特殊な弾は販売していないという。恐らく弾は
市販の300マグナムを自らの手で細工したのだろうという。
また二発目の弾は恐らくニトログリセリンを満杯ではなく
半分の量を入れたので着弾しても爆発しなかったのだろうと
語る。

二人の被害者で共通しているのは女性で、髪の毛はブロンドで
目は青い色だった。
バネッサは数百万ドルの訴訟に勝利して祝杯を挙げている際に
撃たれたので、一人目は無差別事件に見せかける為のカモフラー
ジュ殺人ではないかという。
そんな中リンジーは虫を調べると
コチニールカイガラ虫だと判明。
南米など亜熱帯地方にいる虫で体内に生成される紅色のカルミン
酸は赤色顔料、染色にしようされるものだという。マックは
安定
同位体分析
で虫がどこから来たのか調べて欲しいという。
ジョーは
虫に付着している血と腕の毛はミトコンドリアDNAが同じ
で失踪人データベースでヒットしたという。15年前に行方不明
だった9歳の子・マイケル・レイノルズだという。マックは三年間
マイケルの捜索をしていた事が有ると語る。失踪72時間後に捜査
ファイルが私の元に送られてきたとし、マイケルは犯人に虐待・
監禁されていたが、自力で逃げ出し、犯人はアーサー・フランシス
という前科二犯の性犯罪者だったという。しかし助かった本人
の精神状態を考えると助かるのと死ぬのがどっちが不幸か分から
なくなりそうな事件だという。マックは事件後もマイケルの元を
尋ねたが、弟のトムと共に私が見せるバッヂに興味を持っていた
とのこと。しかし暫く捜査で忙しくなり疎遠になってしまった
と語る。

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ニューヨークの市民を無差別に狙うスナイパーの存在。
警察当局としては、市民をパニックに陥れるのを防ぐ為に、スナイパ
ーの存在を隠して報道しようとするが、マックはそれに反対する。
発射地点に落ちていた僅かな証拠を辿って、9年前に起きた幼児
誘拐事件の被害者と繋がっている事が判明していく。

CSIらしく最後の最後でドラマが反転した感じ。
誘拐された少年が毎晩魘されていたとの証言から、PTSDを発症して
いると思われたし、ストックホルム症候群を患っているという事から
心理状況はどうなっているのかと気になっていたけど、実際には
マイケルの息子のトムがネグレスト状態だった為に犯行を繰り返して
いたというもの。
皮肉だけど、誘拐の被害者本人ではなく、その弟が犯人というのが
悲しいところ。
トムの事を何故両親が放置してしまったのかよく分からないけど、
マック自身も何度かマイケルの様子を見ているという事から、トムの
存在が置き去りにされていることが伺える。ただ家族としての絆は
無かったとしても、学校での友人関係などが存在しているハズで、
そう簡単に人は壊れてしまうのだろうか?

途中から絵に関してもマイケルなのかトムによる仕業なのかよく
分からない所が有った。

人によってはあんまり目立ちたくないとする人も多いし、逆に自分の
存在を誇示するために犯行を犯すという人物も居る。

警察官になるのを目標としていたけど、どう考えても精神鑑定で
警察官になるのを落とされているのだろうけどね。

ジョーが知識を発揮して無差別犯は過去に、ジェフ・ワイズや
デビッド・グレイ、チャールズ・ホイットマンなどが居たけど、いずれも
ネグレストの被害者だったという。

ニューヨーク警報なるシステムが存在して、危険で重要な容疑者が
出た場合には、日本の地震速報のように、携帯電話に犯罪者の顔
が各ケータイに送られるものが有るのね。

トムは兄のマイケルを殺害していたけど、両親の事も殺したのだろうか?
隣に住んでいたヘイリーの心のケアもこうなると必要なのではないか
と心配するものが有る。

今回カーバー局長が記者会見に出ていたけど、シンクレア局長は
何処に行ったのだろうか?

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
--- (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

テッド・カーバー (John Larroquette) CSI局長
トム・レイノルズ (Mark L. Young) マイケルの弟、狙撃犯
ヘイリー・モンゴメリー (Tiffany Dupont) マイケルの隣人・同級生
若い頃のマイケル・レイノルズ (Aidan Andrews) 誘拐される
マイケル・レイノルズ (Austin Michael Coleman) マイケル・フランシスと名乗る
若い頃のトム・レイノルズ (Benjamin Stockham) 無視されたと感じる
--- (Stacey Yen) Reporter
--- (Toks Olagundoye)
--- (Zack Robidas)
ブライアン・サンダース (Mike DiGiacinto) 3人目の被害者・会計士
--- (Brittany Beaudry) Cake Girl
エリザベス・ペイジ・グラント (Tracy Dillon) 1人目の被害者
Mrs.レイノルズ (Melanie H. Gassaway) 母親
バネッサ・ウォルターズ (Elizabeth Reynolds) 2人目の被害者
--- (Dorothea Swiac) NY Pedestrian

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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