CSI : NY7 (CSI:ニューヨーク / シーズン7) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

Nov. 19, 2010
第9話 正義の形 Justified

脚本／John Dove
監督／Jeff T. Thomas
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セントラルパークで埋められて見つかった女性遺体はマンハッ
タン刑事局・局長テッド・カーバーの妹・ヴェロニカ・パーカ
ー("ロニー")のものだと判明する。テッドが捜査にかかりっきり
になっている事にマックは違和感を感じる。
またロニーのIDを使用しているものは、本人が死んでいる事を
知って成りすましているであろう事を推察する。

雨の降る夜、マルセラの自宅に男性が押し入る。
マルセラは男性の赦しを求めるが、男性は容赦なく彼女を殴り
飛ばすと殺害する。

翌日ハドソン川で女性の遺体が発見される。
心臓に一発銃弾を撃たれて亡くなっており、報復的傾向が見られ
る殺人事件だという。川の底に沈んでいたが、結び方がシロウト
同然だったのですぐに浮かび上がってきたものだろうとのこと。
パジャを着ていることから寝ている際に襲われている可能性が
あった。
女性はロニーを名乗ってきた人物だという事を知り、市内に戻っ
て来たが歓迎しないものによって殺害されたのだろうという。

シドはモルグで遺体を調べる。体内からは線条痕付きの銃弾が
取り出す事に成功する。リンジーはその線条痕を過去の事件に
照らし会わせて調べると登録した銃と一致する事が判明する。
マックはカーバー局長の元に足を運ぶと、被害者の女性の体内
から取り出した銃弾はカーバー局長登録の銃から発せられたもの
だと判明したことを 告げる。カーバーは昔無くしたものだと告げるが、マックは
紛失届を出していない事を不審に感じ、現状ではテッドが
妹を殺害したであろう女性を殺害したとしか思えない事を告げる。

テッドはマックをある場所へとつれていく。
このスラム地域に妹は最後に住んでいた場所だと告げ、妹は
ジャンキーでとても母親として良い人物ではなかった事を語る。
妹の存在を隠したがるくらい荒んだ生活をしていたが、有る時
妹がアパートの前に立っていて金をくれとせがんできたのだと
いう。食事を与える為に家の中に入れたが、その時に銃を
持って行ったのだろうという。引き取った子供たちを育てていた
がその環境に慣れていたので妹が戻ってこない方が都合が
良かった事を告げ、銃が奪われた事を知れば捜査の手が入り
戻ってくる為に届をださなかった事を告げる。しかし私は殺して
いないのだと語る。

シドは被害者の耳からある物質を採取する。
女性はマルセラ・ゴメスだと判明し、15年前にコロンビアから
婚約者ビザでニューヨークへ渡っていた女性だという。
婚約者はミッチ・バレットで、外国人婚約者のための非移民
ピザの請願書を申請しているとのことで、恐らく偽装結婚だろう
とのこと。その夫から常習的にDVを受けていたのだろうとの事
だった。

NYPDのフラックとダニーはアルバマールロードにあるミッチの
アパートを訪ねる。
すると室内に居たミッチからは令状があるのか?と問う。
少し婚約者について聞きたいだけだとするが、突然室内から
ドアに居るフラックたちに発砲してくる。すぐに警察たちを
警戒対戦を取る中で、フラックとダニーは室内に踏み込み
ミッチに突っかかるが予想以上の大男で二人とも吹き飛ばされる。
なんとか外で待機していた刑事達も駆け寄り捕まえるが・・・

ダニーたちは靴底の特殊塗料でミッチの犯行だと特定出来た
という。特殊塗料を使った白線引きの仕事をしていた人物で
DV歴のある男はミッチだけだったとのこと。俺は約束した事を
履行したまでだとし、俺から逃げたら殺す事をマルセラには
忠告していたという。俺が何も無かった彼女に住居・着物、
食事を与えたのに逃げたのだと語る。居場所はどう知ったのか?
とするが、小鳥が耳元で囁いたのだという。拳銃はマルセラが
所持していたものだと告げる。

マルセラを殺害した銃を調べる。指紋分離を使用した結果二つの
指紋が検出される。マルセラの指紋の上にミッチの指紋が
付着している事からミッチの話している事は事実だろうとの
こと。彼女のバッグの中身が散らかっていたが、死ぬ前に何か
を捜していたのだろうとし、それが多分この銃なのだろうと告げる。

しかしロニーの殺害には怨恨の形跡が有り、とてもマルセラが
IDを盗む為に殺害したとは思えない事を語るジョー。寧ろ彼女
はDVに恐れているタイプだと。マックはカーバーが嘘を付いている
事は明らかで殺しに関与している事は明らかだとするが、
ジョーはマックが先走ってカーバーを捕まえようとしている事を
知って感情的になり判断が鈍っては居ないかと問う。しかし
マックは警察官であるならば銃を盗まれれば見つけるまでは
不安で眠れないはずだと語る。
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前回からの続き物のエピソード。
ゴースト事件を調べていた最中にマックが引き当てた事件。
公園でフード付きのパーカーを被った男性が遺体を掘り起こして
いたのを知り調べると女性の遺体が発見され、15年前の1995年
に失踪したカーバー局長の妹だと判明する。高濃度の塩によって
遺体の損傷が免れていたが、被害者の身体は下半身に何度も
ナイフで刺した傷が有り、顔には上着が掛けられていることから
怨恨且つ、顔見知りの犯行である可能性が高いものだと突き止め
ていく。

男性は婚約者を暴行し、母親は子供たちを暴行するという
エピソード。家庭内での暴力の連鎖・横行が幅を利かせる中で、
二つの事件にはどんな繋がりがあるのかというものが有った。

何よりもマルセラが殺害されるタイミングを見ると、どう考えて
も捜査関係者による犯行だと思わせるものが有る。
例え関与していなくとも情報を流出しているのではないかと。

感情が先走ってミスを冒かさんとばかりのマックに対して、
ジョーが落ち着かせて、慎重に証拠固めをしてからテッドを
聴取すべき事を告げる。
これまで初登場して以降ジョーがちょっと出しゃばり過ぎると
ころもあったけど、今ではマックとの関係は良好だし、マック
の能力にも引けを取らないくらいに鋭い視線で捜査に当たる
姿を見ると、良い感じのバディ関係が組めそう。

お笑い担当のアダムがマックが神妙な顔をしていることに対して
何かしてくれるのではないかと期待したけど、何も無かったの
は残念。

ダニーとフラックは巨大な男とガチ素手での対決。
アメリカ人って犯人が巨漢でレスラーみたいな人も多いので
現場の刑事は大変だろうな。正直ここまで刑事に手をあげたら
発砲されても仕方が無いよな。

事件としては全ての容疑の方向がカーバーに向かっていた。
15年前当時のパトロール警官が事件に関与しているであろうこと
が疑われる中で、チェンバーズ駅周辺にいたカーバーがナイフ
を奪い取ったことを知って万事休すかと思われたけど、彼は
困っている人をきっちりと守る立派な警察官だった。

殺害したロニーの息子は、罪悪感が出てくるのを待っていると
していたけど、なかなかそれが浮かび上がることはなかった
事からも母親に対する愛情は皆無だった事が伺える。
ただやはりカーバーが立派な警察官ならば、早い内にジェイの
事を警察に連れて行き裁判所に判断を委ねるべきだったな。

しかし一つ分からないのが、何故マルセラがこの街にいると
いう事をミッチは知ったのだろうか?殺害の容疑者として
マルセラの顔写真が報道機関に流れたということなのか?
カーバーがミッチに連絡して、マルセラが居る事を知らせたのか
と思ったけど、マルセラの事を助けたのがカーバーだし、何とも
複雑なものが有った。

ジョーは最後に私には南部特有の魅力が有る事を告げ、東部の
人はそれに弱く、私には何でも教えてくれるのだという。
ジョーとマックのそんなやりとりはちょっぴり二人の関係を
象徴していて良い感じに思えるな。