CSI : NY7
(CSI:ニューヨーク / シーズン7)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/





Dec. 3, 2010
第10話 聖なる夜の贈り物 Shop Till You Drop

脚本/Christopher Silber、Adam Targum
監督/Skipp Sudduth
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xmasムードのニューヨーク。ジョーはマックを強引に買い物
につきあわせる。
ストーンフィールドデパート前ではウィンター
ウィンドーのオープニングセレモニーが行われる中、ジョーは
買い物よりもショーウィンドーのディスプレイに魅せられていた。
そんな中マックはスリをしている男性の姿を目撃し、ジョーに
告げる。非番の時の捜査ということでジョーはうんざりするが・・
男を逮捕した瞬間、オープニングセレモニーが行われて、
ショーウィンドーがオープンする。するとなんと回転するドアから
は男性の遺体が発見される。

すぐに現場を調べるCSI。
照明器具の破片、そしてUSBコネクターが現場に落ちていた。
被害者の男性はデパートの店長・リチャード・グロスマン
フラックによるとあまり従業員には好かれていない人物だった
という。コスト削減を迫られて相当従業員に対する風当たりが
強かったとのこと。
ウチのボスは大違いねというジョーに対して
ダニーはそんなに賞賛するほどのボスか?と問うと、マックは
聞く耳を立てていた。
ホークスによると鈍器による損傷で有り、蝶形骨に目立つ
骨折痕が有り、皮膚には変わった形の凹凸があるという。

マックは逮捕したスリの件を問う。
彼は
血の付いたジャケットを着ていたのである。

ホークスは肝臓の温度から見てリチャードの遺体は死んでから
一時間も経っていないものだという。現場には争った形跡が
有った。被害者の胴体上部に負傷した跡が無い事から、現場に
落ちている血痕は犯人の物だろうという。血を踏んだ靴跡が
床に付着しており、ロイコクリスタルバイオレット溶液を
床に噴射して靴跡を辿っていくと、化粧品売り場に向かってい
た。
売り場の責任者の女性トレイシーから話を聞く。
少し前に怪しい人物がこのカウンターに来なかったのか?と
問うが、先ほどまでボディビューティセットを配っていた為に
人で溢れていたのだという。美容ジェル、UVクリーム、毛穴引締
の化粧水が宣伝用に配られたとのこと。男性客も多数居たと
いう。ジョーはトレイシーの靴を見せてもらうと、
ビレッジ
アウトレットで購入したパンプスであり、現場の靴跡とは符合
しなかった。しかしコットンケースに血痕が付着しているのを
見ると、化粧水の中にはアルコールが8割使用されていることを
告げる。恐らく応急措置をする為にトイレに向かったハズだと
すると、案の定トイレのドアには血痕が付着し、ゴミ箱には
治療した跡が見つかる。

DNAを調べる中、スリの犯人・ハウイーの血痕付きのジャケッ
トに付着していた血は犯人のDNAである事が判明する。
ハウイーは窃盗で三度捕まった形跡が有った。しかしハウイーは
取調室で俺が盗んだ証拠は無いとして、釈放を求める。
しかしマックとフラックは、お前の罪は立とう窃盗で逃れても
重罪謀殺に当たるのだという。別の犯罪を遂行中に殺人が起きた
場合、関与した全員が殺人罪に問われる可能性があるという
ものだった。ハウイーは自分はただのスリ犯であり殺人など
していないと語る。デパートの
トイレから女性が出て来た際に
ぶつかった
のだと語る。

ジョーとダニーは防犯カメラを見ると確かに女性とぶつかる
ハウイーの姿が有った。ジョーはその女性の顔を見ると、
街を歩いている際に公園の雪の中で遊んでいた女性だと分かる。
すぐに現場に行くと、女性はまだ公園に居ることが判明し
NYPD署につれていく。
女性の名前はアレーナ・メイブルック。ストーンフィールドデパ
ートの副店長補佐だった。彼女の身体にはアザやひっかき傷が
多数有り、爪からサンプル採取を求める。ジョーが話しかけても
一切口を開こうとしないアレーナに違和感を覚える中、リチャード
を殺害したのか?と問う。
フラックは従業員から聞き込みをしてくると、アレーナは模範的
従業員で生活態度も優等生過ぎるほどの真面目な人だったという。
しかし二週間前に口座を解約し、年金も解約しているのだという。
そしてアルバ島行きのチケットを買っており出発が明日だと
知ると計画的に殺害して高飛びしようとしていたのではないかと
疑う。

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クリスマスの日に起きた殺人事件。
殺されたのは従業員からは相当悪評高い店長のリチャードで、
人事部には多数のハラスメント被害を通報する苦情の通報が
有り、解雇と法廷での争いを求めるが、デパート側はそれを
認めず、店長もそのままだった。
そんな中でリチャードを殺害したと思われる女性・アレーナ
の存在が明らかになっていく。

冒頭からいきなりジョーとマックの買い物シーン。
出かける先に犯罪を引き寄せるとは、「相棒」の右京さんバリ
の犯罪の嗅覚をたぐり寄せる能力が有るな。

なんとなく容疑者が婚約をキャンセルしたと聞いて、余命幾ば
くもない事は想像出来た。
行動もちょっぴり楽しむ中にも悲壮感が漂っており、積もっている
雪を見ると天使の羽根を象徴していたからね。

ただ殺害現場を見ると、正直誰かしら見ていたものがいるので
はないかと思う所もあるし、かなり違和感がある。
相当店内は混雑していたけど、みんな周りの事になど目も
くれずに買い物狂と化していたというところなのだろうか。

盗んだ金をみんなに配るということで、義賊のような女性。
とても可愛らしい女性だったし、窃盗・殺人を除けば、まさに
立派な人物だった。
殺しに発展したのは、リチャードの問題と言うよりも、問題を
知りつつ黙認していたデパートだと思うけどね。

色々ときな臭い人物が出て来た事はあるけど、スリの男性が
殺しをしているとは思わなかったし、元婚約者のパスカルもまた
殺害をしているようには思えなかった。

問題は何処に有るのだろうか。
ディスプレーには何百万も使って飾り付けするのにその影で
従業員は全員が解雇される。オーナーの男性はデスクに座って
采配をふるうだけ。確かに悪い事だけど、金を着服して良い
理由には成らない。
殺害に関して起訴しない様なことを言っていたけど、正当防衛が
認められたという事なのか??

ジョーとアレーナが心を通わせていくところがなんとも言えな
かったけど、オーナーから君はラッキーだと言われた事が
引き金になってしまったのかな。

最後のマックとジョーの語り合いは、なんとも切ないものが有り、
売り上げ金を着服するのは悪だが人を助けようとしたことは善。
目に見える事をゲットすることだけが全てでは無いこと。時には
立ち止まってただ見つめるだけで良いとし、素敵な発見に暫し
認めてまた歩き出すというウィンドーショッピング理論を
語っていた。

アダムが下水に落ちたデジカメを復元させていたけど、メモリー
カードに普通録画されいないのか?防水処理は無くても、内部の
メモリーに浸食することはなかなか無いとは思う。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
--- (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

パスカル・デントン (Hart Turner) ディスプレーデザイナー、元ア
レーナの婚約者
トレイシー・パーカー (Hayley Marie Norman) 化粧品売り場
リチャード・グロスマン (Jeff Roop) デパート店長
アレーナ・メイブルック (Lisa Brenner) 容疑者、レジの金窃盗
チャールガ・リッチモア (Patrick Fabian) デパートの経営者
ハウイー・サイモン (Steven Crowley) スリの犯人
--- (Monyque Thompson Scott) Pickpocketed Holiday Shopper

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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